2022年11月11日2024年3月6日お肌のトラブルケア

パックはどのタイミングでつける?スキンケアに最適な時間や選び方も解説

パックを付けるタイミング

肌の保湿力を高めるスキンケアの方法である「パック」。

 

就寝前のタイミングに使用している方も多いと思いますが、スキンケアの効果を高めるにはどういった方法があるのでしょうか。

 

今回は、パックを使用する前に覚えておきたい、使用するタイミングや時間帯、パックの選び方などを詳しく解説します。

 

パックの特徴と使用時間・使用頻度

パックと聞くと、顔にフェイスマスクのように貼って保湿をするためのスキンケアアイテムというイメージがあります。

 

しかし、一口にパックといってもさまざまな種類があり、大きく以下の4つに分類できます。

 

まずは、それぞれの特徴と使用時間、使用頻度もあわせて解説しましょう。

 

シートパック

シートパックでスキンケアをする女性

 

パックのなかでも特に一般的なのがシートパックです。

 

その名の通り、専用のシートを顔に貼り付けるだけで保湿ができます。

 

目や鼻、口元に穴が空いているため、おでこや頬、鼻、あごの部分までを全てカバーでき便利です。

 

シートにはあらかじめ美容液がたっぷり染み込ませてあるため、シートを1枚取り出してすぐにパックをできる手軽さも魅力。

 

シートパックは毎日使用すると肌に負担を与えてしまうこともあるため、週に1回程度の頻度が理想的とされています。

 

また、使用時間については5〜15分程度のものが多く、各製品の説明書きに従って使用しましょう。

 

 

コットンパック

コットンを使ったパック

 

専用のシートを購入しなくても、コットンと化粧水があれば保湿できる「コットンパック」という方法もあります。

 

コットンに化粧水をたっぷり含ませた後、2枚重ねになった状態から半分に割き、それを頬と鼻、あご、おでこに貼り付けます。

 

コットンは伸縮性があるため、できるだけ全体をカバーするように薄く貼り付けるのがコツといえます。

 

コットンパックも保湿力を高められる効果がある反面、肌にとっては大きな負担になることもあります。

 

そのため、頻度としては週に1〜2回程度、1回あたりの使用時間は10〜15分程度を目安に行いましょう。

 

▶関連記事:化粧水は、コットンパック,美容液はラップパックで効果を最大に

 

 

鼻パック

鼻パック

 

顔のなかでも特に皮脂の分泌量が多い鼻は、毛穴に皮脂や汚れが詰まりブツブツと目立ってくることがあります。

 

そこで、鼻専用のパックをすることで鼻の角質をきれいに取り除くことができます。

 

鼻パックはあらかじめ鼻の形状にカットされており、パックを取り出した後は簡単に貼り付けられるのが特徴。

 

鼻パックを使用する際には、鼻の周辺をまんべんなく濡らしてから、皮膚とパックの間に空気が入らないよう密着させるのがポイントです。

 

パックを貼った後、5〜15分程度放置し乾燥したらパックをゆっくり剥がします。

 

▶関連記事:毛穴トラブルの原因と改善方法

 

 

クレイパック

クレイパック

 

クレイとは泥を意味する言葉であり、クレイパックはその名の通り肌に泥を塗って保湿力を高めるパックです。

 

クレイパックにはミネラル成分が豊富に含まれていることから、単に肌の保湿力を高めるだけでなく肌に優しく本来のハリを取り戻す効果も期待できます

 

クレイパックの基本的な使い方は、クレイを肌にまんべんなく塗った後、5〜10分程度放置し水で洗い流します。

 

毎日のようにパックをすると、かえって肌に負担をかけてしまうため、最低でも1週間以上の間隔を空けるようにしましょう。

 

 

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パックを使うベストな時間は?

パックでスキンケア後の女性

 

パックの効果を最大限高めるためには、使用する時間帯を考えることも重要です。

 

特におすすめしたいのが、お風呂上がりと洗顔後のタイミングです。

 

お風呂上がり

パックを使って毛穴に溜まった角質を取り除くためには、パックをする前に肌に十分な水分を与えておき、柔らかくしておくことが重要です。

 

肌を柔らかくすることで毛穴が開き、角質が取れやすくなるためです。

 

そのような意味で、お風呂上がりはパックを使用する最適なタイミングといえるでしょう。

 

お風呂に入っている最中は湯気が肌に触れることから、毛穴が開きやすくなっています

 

お風呂から上がって着替えを済ませたら、毛穴が収縮しないうちにパックを貼るようにしましょう。

 

 

朝パックは洗顔後

お風呂上がりの時間帯とあわせて、朝の洗顔後のタイミングもパックを使用するのに適しています。

 

「そもそも洗顔によって角質は取れているのでは?」

と感じる方もいるかもしれません。

 

しかし、洗顔は顔の表面に付着した汚れや皮脂を取り除くためには有効ですが、毛穴の奥に詰まった角質までは簡単に除去できないのです。

 

朝の洗顔直後はお風呂上がりの時間帯と同様、肌に十分な水分が与えられ毛穴が開きやすくなっています。

 

そのため、お風呂上がりから就寝前のタイミングでパックをするのを忘れてしまった方は、朝の洗顔後にパックをするのがおすすめといえるでしょう。

 

▶関連記事:洗顔後に欠かせない3stepとは

 

 

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パックはスキンケアのどのタイミングでつける?

パックは製品のパッケージや説明書に詳しい使い方が記載されているため、その通りに使用するのが何よりも重要です。

 

基本の使い方としては、パックは化粧水で肌に潤いを与えた後に使用します。

 

ただし、乳液やクリームなど油分の多いアイテムをパックの前に使用してしまうと、油分が水分を弾いてしまいパックの効果を十分発揮しきれなくなってしまうため注意が必要です。

 

そのため、基本的には化粧水→パック→乳液→クリームといった順番を覚えておきましょう。

 

ただし、鼻パックのように毛穴に詰まった皮脂や汚れを取り除く製品もあります。

 

これらは化粧水の前に使用することで、毛穴に水分が浸透しやすくなるでしょう。

 

 

 

スキンケアに効果的なパックの使い方のコツ

パックは口元や目元などに隙間が空いていることから、スキンケアにムラができることがあります。

 

そのため、パックだけで終わるのではなく、事前に口元や目元に美容液を浸透させておき、ムラができないように工夫しましょう。

 

 

 

パック使用の注意点

パックをしながら読書をする女性

 

保湿力を高めるためにパックは有効な手段のひとつといえますが、使い方次第で逆効果になることもあります。

 

どのような点に注意すべきなのか、今回は特に押さえておきたい2つのポイントを紹介しましょう。

 

入浴中にパックをしない

お風呂上がりはパックを使用するための最適なタイミングであると紹介しましたが、時間を効率的に使うために入浴中にパックをしたいと考える方もいるでしょう。

 

しかし、パックをしたまま入浴すると、汗によって美容液成分まで流れ落ちてしまう可能性があり、スキンケアの観点で考えると逆効果となってしまうのです。

 

そのため、入浴とパックはあくまでも別々に行い、お風呂から上がった後にしっかりと汗を拭き取ってからパックを貼るようにしましょう。

 

 

つけたまま長時間放置しない

パックは顔に貼った後、美容液成分を浸透させるために5〜15分程度待つ必要があります。

 

しかし、パックを貼ったのを忘れたり、お風呂上がりの後で寝てしまったりすることも考えられます。

 

このようにパックを付けたまま長時間放置してしまうと、美容液成分が肌に浸透せずシートへ移ってしまい、肌を乾燥させる原因となることがあるのです。

 

そのため、パックをつけた状態で長時間放置することのないよう、使用時間はしっかりと守りましょう

 

 

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肌悩み別!パックの選び方

一口にパックといってもさまざまな種類があると紹介しましたが、どのように選べば良いのでしょうか。

 

今回は、肌の悩みやトラブルに応じたパックの選び方の一例を紹介します。

 

乾燥肌

肌の潤いが失われたり、表面のガサつきが気になる乾燥肌に悩んでいる方は、シートパックやコットンパックがおすすめです。

 

保湿効果を高め乾燥肌を改善するさまざまな美容成分が配合されており、乾燥肌を根本から解決してくれると期待できるでしょう。

 

 

毛穴の目立ち

毛穴に詰まった皮脂や汚れにより、黒くブツブツとした状態になったり、毛穴が開いて目立つようになった場合には、鼻パックやクレイパックなどがおすすめです。

 

特に皮脂の分泌量が多く汚れが溜まりやすい鼻は、「いちご鼻」を改善するためにも定期的に鼻パックをすることで毛穴汚れが改善していく可能性もあります。

 

また、頬やTゾーンなどの毛穴汚れが目立つ場合にはクレイパックがおすすめです。

 

 

ニキビや吹き出物の予防

毛穴に皮脂や汚れが溜まった状態を放置しておくと、ニキビや吹き出物が現れることもあります。

 

このような肌トラブルを予防するためには、肌をつねに清潔な状態に保っておくことが重要です。

 

クレイパックで毛穴の汚れを取り除きながら、乾燥が気になるときにはシートパックに切り替えるなどして丁寧なスキンケアを心がけましょう。

 

▶関連記事:ニキビや角質バリア強化にも効果がある美白有効成分『リン酸L-アスコルビルマグネシウム』

 

 

 

まとめ

今回紹介してきたように、パックにもさまざまな種類があり、肌の部位や肌トラブルの症状などにあわせて最適なアイテムは異なります。

 

また、入浴中にパックを使用したり、パックをしたまま長時間放置しておくといった行為は、一見すると効果を高められそうにも見えますが逆効果となる可能性が高いです。

 

それぞれの製品に記載されている正しい使い方を確認し、くれぐれも誤った使い方をしないように注意しましょう。

 

 

この記事を書いた人

高本聖子先生‗日本スキンケア協会認定講師 width=

高本 聖子 先生

*日本スキンケア協会 認定講師
*プライベートサロンBPPT桜梅桃季 オーナー
*ビューティースクールBPPT桜梅桃季アカデミー 学院長
*リアルビューティーアカデミー 学院長
*JSSE 認定エステティシャン
*日本エステティック協会 認定エステティシャン

大手エステサロン2社に勤務し、店長マネージャー、トレーナーとして社員教育や顧客向けのイベント講師などを務める。 メンズエステ指導、トレーナー育成やシンガポールの大手チェーン店への技術指導研修などの経験も持つ。
現在は35年間の美容経験と教育指導30年キャリアを活かし、自サロンの運営、サロンのコンサルティング、独立開業の支援などを中心に現場に沿った指導を行う。日本のみならず中国のエステサロンでも教育を行う。これまでに教育した人数は5,000名以上。

 

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