2024年4月24日2024年4月24日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識

睡眠ケアの成分「アシタバ葉/茎エキス」

アシタバとは?

アシタバ(Angelica keiskei Koidzumi)はセリ科の多年草で、関東南部から紀伊半島にいたる太平洋岸に分布します。

 

特に伊豆七島を代表する植物で、通説では原産地は八丈島であるとされています。

 

ハチジョウソウとの異名をもちます。

房総半島、三浦半島、伊豆半島、伊豆諸島、紀伊半島など日本の中南部の温暖な海岸地帯に自生しており、現在は主に八丈島や伊豆諸島などで栽培されています。

和名の明日葉は、成長力が旺盛で、葉を摘んでも明日になるとまた新しい葉がのびることからつきました。

 

 

アシタバの効果

伊豆七島では古くより食されており、二日酔い、虫刺され、かぶれ等に効く、胃腸が丈夫になる、母乳の出が良くなる、精力がつく等の話が伝承的に伝えられています。

 

葉や茎を切ると出る黄色い汁に含まれるイソクエルシトリン (図1) に利尿、緩下、毛細血管強化作用があり、緩下、利尿、高血圧予防薬として用いられます

 

※図1:イソクエルシトリン

アシタバの葉や茎を切ると出る黄色い汁に含まれるイソクエルシトリンの構図

 

 

最近ではに対する効果も研究されており、アシタバに含まれるカルコンの4-ヒドロキシデリシン (図2) 及び、キサントアンゲロール (図3) に発ガンプロモーション抑制効果があることが報告されている他、アシタバカルコン (キサントアンゲロールE; 図4) には強力な抗癌作用が期待されています。

 

 

※図2 4-Hydroxyderricin
アシタバに含まれるカルコンの4-ヒドロキシデリシン

 

 

※図3 Xanthoangelol
アシタバに含まれるキサントアンゲロールの構図

 

 

※図4 Xanthoangelol E
アシタバに含まれるアシタバカルコン (キサントアンゲロールE; )

また、伊豆七島において皮膚アレルギーに対してアシタバの黄汁の入った水を浴用に使用するという事実から、抗アレルギー活性に関する研究も行われており、アシタバの抽出エキスやアシタバから単離されたキサントアンゲロール類に抗ヒスタミン作用があることが報告されています。

 

アシタバは健康食品としても注目されている植物であり、伊豆七島の観光資源としても利用されています。

 

 

アシタバによる肌への効果

アシタバは睡眠リズムを調整する機能を有する「メラトニン」を含んでいるという報告があり、睡眠スキンケアがコンセプトの化粧品に、熟睡したときの肌の回復力を訴求する成分として使用されます。

 

また、皮表柔軟化による保湿作用、血管拡張による血行促進作用の目的で、スキンケア化粧品、ボディ&ハンドケア製品、シャンプー、コンディショナー、メイクアップ化粧品、洗顔料、クレンジング、頭皮ケア製品などに使用されています。

 

 

 

この記事を書いた人

前田 憲寿 先生

前田 憲寿 先生

*医学博士

*東京工科大学 応用生物学部 教授

*日本スキンケア協会 顧問

*特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長

九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。

 

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