2020年4月6日2024年3月11日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識

美容&スキンケア情報「注目の美容成分 ニキビや角質バリア強化にも効果がある美白有効成分 『リン酸L-アスコルビルマグネシウム』」

今回は、ニキビや角質バリア強化にも効果がある美白有効成分についてお伝えします。

 

 

リン酸L-アスコルビルマグネシウムの効果

その美容成分は、リン酸L-アスコルビルマグネシウム(図1)といい、クリーム、乳液、化粧水、パック、白粉などの化粧品に配合することができます。

 

 

効果としては、皮膚に浸透した後にホスファターゼにより徐々にビタミンCが遊離し、日やけによるしみ、そばかすの原因であるメラニンの生成を阻害したり、メラニンを薄くしたりします。

 

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1986年に武田薬品工業が医薬部外品の有効成分として3%を配合した薬用化粧品の承認を得て販売の認可を得ています。

 

当時の効能効果は「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」でしたが、2001年以降は「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」になっています。

 

 

2001年以降は「日やけによる」の文言が無くなり、従来の効能効果と何ら変わりはありません。

 

 

そのため、老化、ストレスによるしみ・そばかすに効果があるとか、老人性色素斑や肝斑などの色素性疾患に治療効果があるとはいえず、あくまでも日やけによるしみ・そばかすの予防効果しかありません。

 

 

医薬部外品の添加物名称はリン酸L-アスコルビルマグネシウムですが、化粧品にも配合することが可能で、その時の成分表示名称はリン酸アスコルビルMgです。

 

化粧品に配合するときの配合理由は「製品の抗酸化」などです。

 

 

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また、リン酸L-アスコルビルマグネシウムはコラーゲンの生成促進、過酸化脂質の生成抑制などの作用から、肌荒れ防止、肌のハリを保つ効果が期待されます。

 

 

臨床的にニキビ跡の赤みの低減、色素沈着の改善、皮脂分泌の抑制などの効果が確認されおり、古くから皮膚科で使用されているビタミンC誘導体のひとつです。

 

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皮膚科ではニキビ治療の目的で5%以上の高濃度で使用されることが多く、3%だとニキビに対する効果は得られにくいかもしれません。

 

 

だたし、高濃度では皮脂分泌を抑制するため皮膚の乾燥が現れる場合がありますが、油溶性ビタミンC誘導体のように刺激性やアレルギー性があるわけではありません。

 

 

また、塩化マグネシウム入りの入浴剤でアトピー性皮膚炎の患者さんの約5割で症状の改善がみられたとの報告があります。

 

 

さらに、肌がスベスベになったり、しもやけができない、冷え性が改善したという声があることも報告されています。

 

 

pH に対する安定性はpH7以上で安定なので、通常の化粧品(pH6.2前後)よりも高めのpHの化粧品が多くなります。

 

 

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この記事を書いた人

前田 憲寿 先生

前田 憲寿 先生

*医学博士

*東京工科大学 応用生物学部 教授

*日本スキンケア協会 顧問

*特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長

九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。

 

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