2018年8月17日2024年2月29日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識

美容&スキンケア情報「注目の美容成分 『できたシミを薄くする水素』」

今日は注目の美容成分「できたシミを薄くする水素」について記載します。

 

 

水素の身体においての効果

水素自動車などでクリーンエネルギーとして注目されている水素ですが、生体においても水素は悪玉活性酸素であるヒドロキシラジカルを無害化して、酸化ストレスから細胞を守る健康機能があることが報告されています。

 

 

 

活性酸素を除去する物質としてはビタミンCポリフェノールカロチノイドビタミンEなど様々な抗酸化物質がありますが、水素の効果はこれらよりもヒドロキシラジカルに対して強いと考えられています。

 

医学的に期待されている効果としては、記憶力低下抑制効果、パーキンソン病改善効果、口腔がん抑制効果、抗炎症効果、アレルギー抑制効果、脂肪燃焼促進効果、疲労軽減効果などがあります。

 

美容においても、水素はしみ・そばかすの元になる黒褐色メラニンを薄くすることができます。

 

 

 

水素の特徴

水素の特徴はその寿命が短く、ヒドロキシラジカルと反応しても水になるので安全性が高いことです。

 

また、分子の大きさが小さく、浸透性・拡散性が高く、細胞内に容易に浸透することです。

 

 

 

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水素のメラニンに対する効果

 

メラニンはチロシンというアミノ酸がチロシナーゼという酵素によって、ドーパ、ドーパキノンに変換され、酸化と重合を繰り返すことによって黒褐色のメラニンになります。

 

 

この黒褐色のメラニンは毛髪の脱色で使用される過酸化水素によって酸化分解して無色化することができます。

 

過酸化水素はダメージを与える作用が強いので、皮膚の脱色には用いません。

 

一方、水素をメラニンに作用することによっても薄くすることができます。

 

この水素によるメラニンの淡色化のメカニズムは水素の還元力によるものと考えられます。

 

 

還元力の指標として酸化還元電位(Oxidation-reduction Potential; ORP)というものがあります。

 

これは、ある酸化還元反応系における電子のやり取りの際に発生する電極電位のことで、物質の電子の放出しやすさ、あるいは受け取りやすさを定量的に評価する尺度です。

 

酸化状態ではプラス、還元状態ではマイナスの値になります。

 

普通の水道水が+600mVとすると、今回用いた水素水のORPは-910mVで、水溶液中の還元体が多いことがわかります。

 

この記事を書いた人

前田 憲寿 先生

前田 憲寿 先生

*医学博士

*東京工科大学 応用生物学部 教授

*日本スキンケア協会 顧問

*特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長

九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。

 

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