2023年9月7日2023年9月13日お肌のトラブルケア

美容における「経口ビタミンC摂取」の必要性

 美容における「経口ビタミンC摂取」の必要性

ビタミンC(L- アスコルビン酸)』は、どの時代でも美容と健康の中心にある物質です。

世の中にはビタミンC 関連の商品、特にサプリメントは数多くみられ、それだけ需要が高いことがわかります。

 

しかし、どのサプリメントが肌にいいのか、どれぐらい摂取するといいのか、そもそもビタミンC をサプリメントで摂取する必要はあるのかなど疑問が多くあると思います。

 

 

ビタミンC とは?

ビタミンC はL ‐ アスコルビン酸というもので、黄色いイメージがありますが実際は白色粉末です。

合成でも天然でも基本的には同じものです。

 

空気に触れたり、紫外線に当たるとすぐに酸化してしまうので、取扱いに注意しなければなりません。

 

現在わかっているビタミンC の効果には、

・抗酸化作用

・コラーゲン生成補助

・メラニン生成抑制

・カルニチン生成維持

・抗癌作用

・副腎皮質ホルモンやカテコールアミンの生成や調整

・金属キレート作用

・アミノ酸代謝

・抗ヒスタミン作用

・コレステロール代謝関与

・薬物代謝調整

・血糖降下作用

などがあります。

 

身体への効果が多方面にあるのがビタミンC の特徴です。

逆に副作用と言えるものはほとんどないのも特徴です。

 

この中でも、特に抗酸化作用とコラーゲン生成補助が美容において注目されている作用機序です。

 

 

ビタミンC の摂取について

人間やサル、モルモット、高等な鳥類はビタミンC を体内で作ることができません。

その他の動物はブドウ糖から体内にある酵素を利用してビタミンC をつくることができるのです。

 

進化の過程で人間はその酵素が欠損してしまい、ビタミンC を体内で作ることができないため、必ず摂取しないといけないのです。

 

摂取できず、体内のビタミンCが枯渇してしまうと『壊血病』となります。

そもそも実はこの『壊血病』からビタミンCの発見につながりました。

 

血管壁を構成するコラーゲンがうまく作られなくなり、出血しやすくなるのです。

 

 

コラーゲンがつくられにくくなるのは、肌も当然同じで、たるみやしわのもととなります。

そうならないために、毎日摂取する必要があるのです。

 

 

現在日本では100㎎が一日必要量として規定されています。

あくまでもこれは生きていく上での最低限の量であり、これを下回ると上記のような症状が現れるということになります。

 

そして効果、特に薬理効果の出る量となると、もっと多く摂取しなければなりません。

 

健康を維持するなら800㎎ / 日以上、美容なら1,000mg/ 日以上、病気のためならそれ以上と言われています。

そして現代人は環境因子や病気など様々な原因でビタミンC を体内でどんどん消費されるため、それ相応の量が必要となります。

 

 

次回は、「消化管からの吸収問題と細胞移行問題」や「ビタミンC 摂取は意味がないのか?」などについてご紹介いたします。

 

 

この記事を書いた人

濱野 英明(はまの ひであき)先生

テティス横濱美容皮膚科 院長

日本皮膚科学会 皮膚科専門医

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

ヒアルロン酸・ボトックス注入認定指導医

川崎市立川崎病院、慶應義塾大学病院皮膚科、稲城市立病院皮膚科、済生会横浜市南部病院皮膚科での勤務を経て、横浜の桜木町駅前に医療とエステを融合させた「テティス横濱美容皮膚科」を開設。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会、日本レーザー医学会等に加盟し、最新の確かな情報を基に、安全で効果の高い美容医療を提供している。また、ミス・ユニバースやミススプラインターナショナルのビューティーキャンプ講師や審査員も務める。

 

 

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