2022年8月4日2024年4月1日お肌のトラブルケア,スキンケアの基礎知識,美容コラム

目元のくすみ・クマはなぜ現れる?主な原因とおすすめの対策方法を紹介

女性のアイメイク後の目元

 

自分自身でも気づかないうちに現れることの多いのが、目元のくすみやクマです。

 

加齢とともに肌のハリが失われることで発生する場合もあれば、体調の変化やストレスなどが原因となっていることも珍しくありません。

 

今回は、目元のくすみはなぜ発生するのか、主な原因を紹介するとともに、くすみやクマに有効な対策方法、洗顔やメイク落としのコツなどもあわせて解説します。

 

 

目元のくすみの原因は?

女性のアイメイク後の目元

 

目元にくすみが現れる原因は一つではなく、さまざまなものが考えられます。

 

特に典型的な例として挙げられるのが、摩擦によって生じる色素沈着です。

 

目元の皮膚は顔のなかでも特に薄くデリケートな部位です。

 

そのため、かゆみを感じて強く擦ったり、メイク落としや洗顔の際に強い力でゴシゴシと洗ったりすると摩擦によって皮膚に傷がつきます。

 

皮膚はダメージを受けるとメラニンとよばれる色素を生み出す特性があり、これが肌に沈着して”くすみ”の原因となるのです。

 

また、ほかにも睡眠不足や疲労によって血行不良を起こしクマができたり、加齢によって肌のハリがなくなり目元がたるんでクマができたりする場合もあります

 

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目元のくすみに有効な対策・改善方法

さまざまな原因が考えられる目元のくすみですが、これを改善するためにはどのような方法が効果的なのでしょうか。

 

5つの例を紹介します。

 

目元のマッサージをする

血行不良によってできる目の下のクマを改善するためには、目元のマッサージをすることで血流が良くなり、くすみが取れる場合があります。

 

目元に効果的なマッサージにはいくつかの方法がありますが、手軽にできるものとしては耳から鎖骨にかけてのマッサージがおすすめです。

 

耳の下あたりから鎖骨にかけて首すじを撫で下ろした後、鎖骨を指で数秒押さえます。

 

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目元のエクササイズをする

加齢に伴う目元のたるみを改善するためには、目元のエクササイズがおすすめです。

 

両目のまぶたを手で上側に押さえた状態で、目を開いたり閉じたりする動作を繰り返します。

 

これにより、目のまわりにある筋肉を鍛えることができ、毎日繰り返すことで目元の皮膚にハリが戻ってくるでしょう。

 

 

専用のアイクリームを使う

色素沈着によって生じた目元のくすみは、マッサージやエクササイズで改善しないことも多いです。

 

そこでおすすめなのが、目元のくすみ対策に有効なアイクリームを塗ること。

 

ビタミンCはメラニン色素の沈着を抑える働きがあるため、継続的にアイクリームを塗ることでくすみが改善されることも。

 

また、アイクリームのなかには色素沈着を予防するもの以外にも、血流を改善しクマの発生を抑える製品もあります。

 

ビタミンEは血流の改善に効果が期待できるため、成分表を見ながら目元のくすみの原因に対応したものを選びましょう。

 

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保湿を徹底する

加齢にともなう肌のたるみによって目元のくすみが発生している場合には、肌の保湿をすることでハリを回復できます。

 

保湿をするにはさまざまな方法がありますが、代表的なのが専用の美容液やパックです。

 

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美容液を使う

目元の皮膚は薄くデリケートであると紹介しましたが、同時に眼球もすぐそばにあることから、刺激の強い美容液を使用すると健康被害を及ぼす可能性もあります。

 

そのため、目元の保湿には専用の美容液を使用することを覚えておきましょう。

 

目元の美容液を使用する順番としては、基本的に通常の美容液を塗った後です。

 

ただし、製品によっても使い方や順番が異なる場合があるため、使用方法を確認しておきましょう。

 

また、美容液を塗る際には強く擦らず、優しく丁寧に塗ることも重要なポイント

 

肌を傷つけないよう慎重にケアをしましょう。

 

 

パックをする

美容液と同様に、目元の保湿に特化したパックもあります。

 

半月状のパックを目の下に貼って使用するタイプが一般的で、集中的にケアをするためにも就寝前の使用がおすすめ

 

また、メイクをしたままの状態では保湿効果が半減するため、必ずメイクは落とした状態でパックを貼りましょう。

 

ただし、美容液と同様、パックによっては化粧水や乳液を塗った後で使用する製品などもあるため、使用方法はあらかじめ確認しておく必要があります。

 

 

 

血行不良による目元のくすみには蒸しタオルを使う

蒸しタオルで目元の疲れをとる女性

 

血行不良を原因とする目元のくすみ対策には、目元のマッサージやエクササイズが効果的と紹介しましたが、これらとあわせて目元を温めることも有効です。

 

ドラッグストアやコンビニ、スーパーなどではホットアイマスクも販売されており、外出先でも手軽にケアができます。

 

しかし、自宅で毎日ケアするためにホットアイマスクを購入するのはコストもかかるため、できるだけ節約したいと考える方も多いでしょう。

 

そこでおすすめしたいのが、蒸しタオルです。

 

美容室やエステサロンなどで利用されることの多い蒸しタオルですが、実は自宅でも簡単に作ることが可能です。

 

 

蒸しタオルのつくり方

①濡らしたタオルを絞り、1枚ずつ丸めてラップで包む

 

②電子レンジで30秒(500Wの場合)ほど温める

 

③レンジから取り出し、適温になるまで冷ます

 

外気温やタオルの温度によっては30秒で十分温まらないこともあるため、様子を見ながら10〜20秒程度追加で加熱しましょう。

 

目を閉じ、蒸しタオルで10分程度温めることで、目元の血行が促進されると同時に、目の疲れを癒やしリラックス効果も得られます

 

 

 

日常生活で意識すること

PCやスマートフォンに触れる機会が増えたことで、私たちは日常生活のなかで無意識のうちに目を酷使しています。

 

これは眼球そのものに影響を及ぼすだけでなく、じつは目元の筋肉も凝り固まって血行不良を起こす原因につながるのです。

 

日中の時間帯は仕事のためにPCやスマートフォンを見る機会が多く、目を休ませることは現実的に考えても難しいでしょう。

 

そのため、少なくとも就寝前にスマートフォンを見ない時間を設け、ゆっくりと目を休ませることが重要です。

 

慢性的な睡眠不足に悩まされている方も、生活習慣を見直すことで睡眠の質が高くなり、目のクマを改善できる可能性もあります。

 

 

 

目元のくすみのもとになる古い角質層や汚れを洗顔するポイント

古い角質層を洗い流すために洗顔をする女性

 

人間の肌は新陳代謝を繰り返しており、一定の周期で古い角質から新しい角質へと生まれ変わっています。

 

通常、古い角質は自然と落ちたり、洗顔のタイミングで洗い流されますが、毛穴に角質や汚れが詰まってしまい、それが原因で目元のくすみとして現れることもあります。

 

このような事態を防ぐためには、正しい洗顔方法を身につけることが重要です。

 

洗顔の際にもっとも気をつけたいのは、ゴシゴシと強い力で擦らないようにすること

 

摩擦が生じると肌にダメージを受けてメラニン色素が生成され、さらに目元のくすみが悪化することがあります。

 

 

古い角質や汚れをきれいに洗い流すためには、強い力で擦るのではなく、たっぷりの泡の洗顔フォームを手にとり、泡そのものを転がすように優しい力で洗うことです。

 

特に目元はデリケートでダメージを受けやすい部位でもあるため、洗顔の際にはできるだけ指が触れないよう、泡の力を意識して洗い流すようにしましょう

 

 

 

正しいアイメイクの落とし方

目元は人の印象を左右する部位だけに、入念にメイクをする方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、その分メイクも落としにくく、使用する化粧品に応じてさまざまなメイク落としを使用することが一般的です。

 

アイメイクを落とす際のポイントも洗顔と同様、強い力で擦らないようにすることが原則といえます。

 

まず、リキッド状のメイク落としを使用する場合には、クレンジング液をコットンに染み込ませたあとに目元へ置きます。

 

1分ほど放置しておくとメイクが浮き上がってくるため、それをコットンに移して優しく拭き取ります。

 

液体ではなくクリームやジェルタイプのメイク落としを使用する場合は、指に適量をとってメイクを浮かせます。

 

必要以上に擦りすぎてしまうと肌へのダメージにつながるため、指を動かす幅や強さはあくまで最小限に抑えましょう。

 

 

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目元に現れる「クマ」

目元のクマの写真

 

目元のくすみの代表格ともいえるのが”クマ”です。

 

しかし、一口にクマといってもさまざまなタイプがあり、原因や特徴も異なります。

 

「茶クマ」の原因と特徴

茶クマとはその名の通り、目元が茶色くくすんだ状態になるクマです。

 

肌への摩擦やメイク残りなどによって色素沈着が起こった場合に見られるのが主な特徴

 

また、メラニン色素は紫外線を浴びた際にも生成されることが多く、日焼け対策が不十分な場合にも茶クマが現れることがあります。

 

 

「青クマ」の原因と特徴

青クマとは、血行不良などによって血管が透けて見える状態のクマです。

 

青クマは体調の変化によって発生しやすいのが特徴で、睡眠不足やストレス、疲労などによって現れるクマは青クマのことを指します。

 

 

「黒クマ」の原因と特徴

黒クマとは、目元の皮膚の段差などによって影が生じ、黒く見える状態のクマです。

 

加齢によって皮膚のたるみや筋肉が衰えてくると現れやすくなるのが特徴

 

日常的なマッサージやエクササイズ、スキンケアなどで改善できる場合もあります。

 

▶関連記事:目の下にできるクマには種類がある!それぞれの原因と改善方法

 

 

 

目元のくすみやクマをカバーするメイクのポイント

寝不足や体調不良で目元のくすみが目立っている場合など、今すぐに改善したい場合もあるでしょう。

 

そんなときはメイクの仕方を工夫するだけで印象が変わることも少なくありません。

 

特に目元のくすみやクマ対策としておすすめしたいのがコンシーラーです。

 

肌の色やくすみの程度にもよりますが、コンシーラーは一段明るい色を選ぶことで影が目立たなくなり、自然な仕上がりになります。

 

また、目の下にできたクマはオレンジ系のコンシーラーをぼかしながら塗るのがおすすめです。

 

 

 

まとめ

一口に目元のくすみといっても、色素沈着によるものや加齢にともなって現れるもの、体調の変化によって現れるものまでさまざまなタイプがあることが分かりました。

 

「体調に問題はないのに、くすみが目立つようになってきた」

という場合には、毎日の洗顔やメイク落としの方法が適切ではなく、肌へのダメージが蓄積し色素沈着を起こしているケースも考えられます。

 

今回紹介したポイントを参考にしながら、目元のくすみ対策に有効なケアを行うとともに、洗顔やメイク落としのコツも実践してみましょう。

 

 

 

この記事を書いた人

高本聖子先生‗日本スキンケア協会認定講師 width=

高本 聖子 先生

*日本スキンケア協会 認定講師
*プライベートサロンBPPT桜梅桃季 オーナー
*ビューティースクールBPPT桜梅桃季アカデミー 学院長
*リアルビューティーアカデミー 学院長
*JSSE 認定エステティシャン
*日本エステティック協会 認定エステティシャン

大手エステサロン2社に勤務し、店長マネージャー、トレーナーとして社員教育や顧客向けのイベント講師などを務める。 メンズエステ指導、トレーナー育成やシンガポールの大手チェーン店への技術指導研修などの経験も持つ。
現在は35年間の美容経験と教育指導30年キャリアを活かし、自サロンの運営、サロンのコンサルティング、独立開業の支援などを中心に現場に沿った指導を行う。日本のみならず中国のエステサロンでも教育を行う。これまでに教育した人数は5,000名以上。

 

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