2023年7月10日2023年7月10日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア,美容と健康のアドバイス

【皮膚科医に学ぶ】血管は構造も機能も正常であることが 健康や美の秘訣②

前回に引き続き

皮膚科医に学ぶ血管と美容の関係についてご紹介します。

 

血流を支える血管について

血管は動脈と静脈、毛細血管からなります。

血液は心臓→動脈→毛細血管→静脈→心臓(簡略)とめぐり、

めぐらせるためのポンプの役割が血管です。

各臓器、組織は動脈から運搬された酸素や栄養をもらい、

静脈やリンパ管で老廃物を排出してもらいます。

 

動脈は、外・中・内膜の三層からなり心臓からの

圧に耐えられる丈夫かつ柔軟な構造を保っています。

その柔軟さがなくなり内腔が狭くなるのが動脈硬化です。

 

そして静脈は毛細血管から発生した静脈血を心臓に送るための血管です。

リンパ管とともに主に老廃物や二酸化炭素を運搬します。

こちらも三層からなりますが、構造は複雑で、

動脈よりも弾性線維(柔軟性)が少ないのが特徴です。

また逆流しないように静脈弁がついているのも特徴です。

この弁の働きもあり、心臓へ血液を返すことが可能なのです。

 

そして動脈と静脈の間にある毛細血管は各組織へ

酸素・二酸化炭素や栄養・老廃物の受け渡しがしやすいように、膜も薄く内皮細胞一層が主な構造となります。

 

 

 

 

血管補強の役割を担うTie2 とは

最近ではこの部位の血管補強にTie2 という物質が

注目を浴びており、これは血管内皮細胞に発現する

受容体でこれを刺激することで血管補強となります。

 

その刺激物質が点在する壁細胞から分泌されるアンジオポエチンⅠです。

 

そして同等の効果がヒハツエキスに含まれており

そのサプリメントが販売されています。

 

ちなみに当院でも、血管の重要性を考え、そのサプリメントを扱っております。

 

 

 

 

血管と美の関係性

毛細血管の老化細胞間の隙間が

過剰に空いてしまうことで、余計な体液が血管外へ露出し、

むくみや血流障害の原因になります。

血管のどの部位が劣化しても各組織の不調が現れ、病気や老化の原因となります。

だから血管は構造も機能も正常であることが、

健康や美の秘訣です。

 

それは肌も同じです。

肌も同じように動脈・毛細血管・静脈からなり、

その働きの良し悪しで肌トラブルになりやすいかどうか、

美肌になりやすいかどうかも左右されます

 

クリニックで血管年齢など調べる機器もありますし、

毛細血管を調べる機器もありますので、

美肌のために一度自分の血管状態を把握しておくのも重要かと思います。

 

 

(引用:日本スキンケア協会会報誌vol.13)

 


記事

濱野 英明(はまの ひであき)先生

テティス横濱美容皮膚科 院長

日本皮膚科学会 皮膚科専門医

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

ヒアルロン酸・ボトックス注入認定指導医

川崎市立川崎病院、慶應義塾大学病院皮膚科、稲城市立病院皮膚科、済生会横浜市南部病院皮膚科での勤務を経て、横浜の桜木町駅前に医療とエステを融合させた「テティス横濱美容皮膚科」を開設。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会、日本レーザー医学会等に加盟し、最新の確かな情報を基に、安全で効果の高い美容医療を提供している。また、ミス・ユニバースやミススプラインターナショナルのビューティーキャンプ講師や審査員も務める。

 

 

 

 

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