2024年5月9日2024年5月9日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア

「くすみ」を 考える①くすみの原因とは

「くすみ」は肌の悩みにおいて、日常でよく使われる言葉です。

 

「顔がくすんで・・」と女性なら一度は言葉にするのではないでしょうか?

 

では、実際に「くすみ」とはどういう肌状態のことでしょう。

 

今回と次回の2回にわたって「くすみ」についてご紹介いたします。

 

くすみとは

調べてみると、「くすみとは、肌に透明感がなく明るさや艶が感じられない肌状態のこと」とあります。

 

ということは、「くすみ」と感じる状態は、様々な原因がありそうです。

 

今回はその原因についてお話ししていきます。

 

 

角質状態

「くすみ」と感じる一番の要因は、わずか0.02㎜の表皮角質層の状態です。

 

表皮は表皮基底層から有棘層、顆粒層を経て、角質層へ移行します。

 

これはいわゆるターンオーバーですが、さらに角質脱落がスムーズにいかなければ、それはくすみの要因を増強させることとなります

 

ターンオーバーは、加齢性変化としてそのスピードが年々遅くなります。

 

角質の停滞はメラニン色素の停滞であり、メラニンが重なれば肌色は暗く見えてしまいます。

 

さらには、角質がなかなか脱落しなくなると角質層が厚みを増すこととなり、さらに肌表面の暗さを増強させます。

 

 

ターンオーバーのスムーズさは、加齢による変化だけでなく、ストレスや疲労、喫煙、不眠、冷え性など末梢の血流が悪くなる条件でも低下します

 

ターンオーバー、皮膚の細胞はそもそも血流・血液が支えています。

 

酸素然り、栄養然りです。

 

これらがなければそもそも細胞代謝= ターンオーバーなどありえないということです。

 

肌そのもののケアのみならず、日々の生活改善もくすみ改善の基礎となることは忘れてはなりません。

 

とは言っても、肌状態を健康に保つ方法として、やはり「スキンケア」は欠かせません。

 

肌全体の恒常性( ホメオスタシス) を保つことで、ターンオーバーのスムーズさをキープできるからです。

 

ちなみに、保湿で知られる成分「ヒアルロン酸」は、表皮層においてターンオーバーの潤滑油のような振る舞いもするようです。

 

スキンケアの一つとして取り入れるのはプラスにはたらくでしょう。

 

 

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メラニン分布

メラニン色素の分布にむらがあってもくすみの原因となります。

 

シミがはっきりと一つあるというよりも、顔全体に淡く色むらがある場合です。

 

メラニンは肌の色を構成する一番の要素です。

 

肌の色が一様であれば、その濃さ薄さによらず、人の目にはそれほどくすんでは見えません。

 

しかし、その分布に差がでてくると色むらとして認識され、くすみと感じます。

 

これも上記したターンオーバーが通常であることと、色素産生に” むら” がでない、解消できるケアや治療が必要となります。

 

このメラニン分布のむらに、次に話す「赤み」も加わると、それはより強くなります。

 

 

 

次回は、「赤み」「皮膚の凹凸」についてご紹介いたします。

 

 

 

 

この記事を書いた人

濱野 英明先生

濱野 英明 先生

テティス横濱美容皮膚科 院長

日本皮膚科学会 皮膚科専門医

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

川崎市立川崎病院、慶應義塾大学病院皮膚科、稲城市立病院皮膚科、済生会横浜市南部病院皮膚科での勤務を経て、横浜の桜木町駅前に医療とエステを融合させた「テティス横濱美容皮膚科」を開設。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会、日本レーザー医学会等に加盟し、最新の確かな情報を基に、安全で効果の高い美容医療を提供している。また、ミス・ユニバースやミススプラインターナショナルのビューティーキャンプ講師や審査員も務める。

 

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