2025年6月18日2025年7月9日お肌のトラブルケア,未分類,美容コラム,美容と健康のアドバイス

スキンケア方法の完全ガイド:基本から肌悩み別・年代別ケアまで解説

健康的な肌は、清潔感や好感度を高めるために男女問わず重要とされています。

 

しかし、毎日スキンケアを丁寧に行っているつもりでも、肌トラブルが続いたり、効果を実感できなかったりすることはありませんか?

 

それは、もしかしたらスキンケアの方法が間違っているのかもしれません。

 

この記事では、正しいスキンケアの基本、肌質や年代に合わせたパーソナルケア、そしてスキンケア効果を最大化する生活習慣の改善策まで、「スキンケア 方法」を徹底的に解説します。

 

美肌への近道は、日々の正しい習慣から。

 

この記事を参考に、あなたにぴったりのスキンケア方法を見つけて、理想の肌を目指しましょう。

 

目次

今日から見直す!「間違ったスキンケア方法」とNG行動

 

美しい肌を目指すためには、正しいスキンケア方法を知るだけでなく、無意識のうちに行っているNG行動を見直すことが非常に重要です。

 

誤ったスキンケアは、肌に負担をかけ、乾燥や肌荒れ、シミ、シワといった肌トラブルを悪化させる原因となります。

 

ここでは、特に注意すべきスキンケアのNG行動とその理由を詳しく見ていきましょう。

 

洗顔・クレンジング時のNG行動

肌をゴシゴシこする

洗顔やメイク落としの際に肌を強くゴシゴシこするのは、最も避けるべき行為の一つです。

 

物理的な摩擦は肌にダメージを与え、角層を傷つけ、肌のバリア機能を低下させてしまいます。

 

これにより、肌は水分を保持しにくくなり、乾燥やシワ・シミなどの肌トラブルを引き起こしやすくなります。

 

美容のプロも、毛穴に詰まった角栓を爪の先で押し絞る行為は完全にNGだと指摘しています。

 

汚れはこすって落とすものではなく、油分や洗浄料によって肌から浮かせて落とすものという認識が大切です。

 

 

熱すぎるお湯での洗い流し

熱いお湯でのすすぎは、肌の保湿を担っている天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質、そして肌に必要な皮脂まで過度に洗い流してしまいます。

 

これにより、肌の保湿力が低下し、乾燥肌の原因となります。

 

特に冬の寒い時期や、お風呂でシャワーを直接顔に当てる際に、熱いお湯を使いがちですが、肌に負担をかけない「人肌程度のぬるま湯(33~36℃以下)」を使用することが推奨されています。

 

 

洗顔料の泡立て不足

洗顔料の泡立ちが少ないと、手と肌の摩擦が大きくなり、肌へ強い刺激が加わってしまいます。

 

肌への刺激を減らすためには、弾力のある柔らかい泡をたっぷりと泡立ててから洗顔することが重要です。

 

泡がクッションとなり、肌との摩擦を防ぎながら汚れを優しく包み込んで落とすことができます。

 

 

クレンジングの過剰な使用

毛穴の詰まりを防ごうと、念入りに時間をかけてクレンジングしたり、一日に何度も使ったりすることは、かえって肌に悪影響を及ぼします。

 

過剰なクレンジングは、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、肌のバリア機能を低下させる可能性があります。

 

洗浄力の強いクレンジング剤を長時間肌に触れさせることも、肌が乾燥したり敏感になったりする原因となります。

 

クレンジングは肌に触れる時間を短くし、「約1分間が目安」とされています。

 

▶関連記事:洗顔のベストタイミングはいつ?理想的な洗顔方法や注意すべきポイントも解説

 

 

保湿時のNG行動

指先だけでちょこちょこ塗る

摩擦を避ける意識から、スキンケア製品を指先だけでちょこちょこ塗ってしまうと、塗り漏れ部分ができたり、かえってタッピングが刺激になったりすることがあります。

 

手のひら全体を広く使って優しくプレスしながら塗ることで、スキンケア製品が肌全体に行き渡り、均一になじませることができます。

 

 

強い力でのパッティング

化粧水や美容液を肌の奥へ浸透させたいという気持ちから、強い力でパッティングしてしまう人もいますが、これは肌に炎症を起こしやすくするNG行為です。

 

炎症が起こると黒色メラニン色素が作られやすくなり、シミが濃くなったり、肌全体がくすみやすくなったりする可能性があります。

 

美容液やクリームも、力強くなじませれば浸透するというものではありません。

 

肌を傷つけないよう、優しく丁寧に塗布しましょう。

 

 

乳液やクリームを使わない

洗顔後に化粧水だけでスキンケアを終えてしまうのは、間違った方法です。

 

化粧水でせっかく補給した水分は、そのままでは肌から蒸発してしまいます。

 

乳液やクリームには、肌に潤いを閉じ込め、水分の蒸発を防ぐ役割があります。

 

特に脂性肌の人やベタつきが苦手な人も、保湿を怠ると、肌が乾燥から守ろうとしてかえって皮脂分泌が増える可能性があるため、適切な乳液やクリームの使用が不可欠です。

 

 

パックの長時間使用

シートマスクなどのパックは、製品に記載された使用時間を守ることが大切です(一般的に10~15分程度)。

 

それ以上長くつけていても保湿効果は変わらず、時間とともに肌の水分がパックに吸収されてしまい、かえって肌が乾燥する原因になることがあります。

 

パック後も、肌のうるおいを蒸発させないために、すぐにジェルやクリームなどの保湿剤を重ねて潤いを閉じ込めましょう。

 

 

その他、見落としがちなNG行動

夏だけの紫外線対策

紫外線は夏だけでなく、一年中降り注いでおり、肌のシミ、そばかす、炎症、さらにはシワやたるみの原因になります。

 

冬は空気の乾燥などで肌がダメージを受けやすくなっているため、季節を問わず日焼け止めを使用することが重要です。

 

日焼け止めを塗るだけでなく、外出時には帽子や日傘、サングラスも併用するなど、年間を通じた紫外線対策を心がけましょう。

 

 

ニキビや肌荒れを触る・潰す

ニキビや肌荒れが気になっても、手で触ったり潰したりするのは絶対に避けましょう。

 

手にはたくさんの雑菌が付着しており、肌を触ることで炎症を悪化させたり、痕に残る可能性もあります。

 

ニキビは炎症トラブルなので、摩擦刺激は避け、清潔を保つことが重要です。

 

 

髪の毛やシャンプー・リンスの洗い残し

前髪が肌に触れることで外部刺激となり肌荒れを引き起こすことがあります。

 

また、シャンプーやリンスに含まれる界面活性剤が酸化すると、毛穴が詰まる原因になることも。

 

肌トラブルを防ぐためにも、シャンプーやリンスは生え際からしっかりと洗い流し、顔周りに残らないように注意しましょう。

 

ワックスやバームなどの整髪料も同様です。

 

 

これらのNG行動を見直し、正しいスキンケア習慣を身につけることで、肌トラブルの改善と美肌への道を効果的に進めることができます。

 

▶関連記事:冬にこそ注意すべき紫外線対策!日焼け止めの選び方や正しい使い方とは?

 

 

 

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スキンケアの重要性:なぜ毎日のケアが必要なのか?

 

毎日のスキンケアは、美しい肌を育む上で不可欠な習慣です。

 

肌は体の一番外側で、さまざまな外部刺激から私たちを守る重要なバリアの役割を担っています。

 

肌の健康状態は、単に見た目の問題だけでなく、肌本来の機能維持にも直結しています。

 

では、なぜ日々の丁寧なスキンケアが必要なのでしょうか。

 

ターンオーバーの乱れと肌の水分保持力の低下

肌の細胞は一定のサイクルで生まれ変わっており、これを「ターンオーバー」と呼びます。

 

健やかな肌ではこのサイクルが約28日周期で繰り返されますが、寒さによる血行不良や生活習慣の乱れによって、ターンオーバーが乱れることがあります。

 

ターンオーバーが乱れると、うるおいを保持しにくい細胞で角層が形成されたり、古い角質が肌に蓄積しやすくなったりして、肌の水分保持力が低下し、乾燥やニキビ、シミ・そばかすなどの肌悩みに繋がりやすくなります。

 

特に30代以降は加齢によりターンオーバーの周期が長くなる傾向があるため、より注意が必要です。

 

▶関連記事:お肌のターンオーバーについて

 

 

紫外線によるダメージとバリア機能の低下

紫外線は肌に日焼けを引き起こすだけでなく、皮膚のバリア機能を低下させて肌の乾燥を招きます。

 

紫外線は季節を問わず一年中降り注いでいるため、継続的な紫外線対策が必須です。

 

紫外線によるダメージは、シミ、そばかす、炎症、さらにはシワやたるみの原因にもなります。

 

 

間違ったスキンケア習慣の影響

先ほど記載した通り、正しいスキンケアは美肌作りに不可欠ですが、誤った方法を続けていると、かえって肌に負担をかけ、肌荒れを悪化させたり、乾燥肌や敏感肌の原因となったりする可能性があります。

 

 

湿度や生活習慣の乱れ

空気中の湿度が低下すると、肌の水分保持力も低下し、乾燥しやすくなります。

 

冬の乾燥はもちろん、夏でもエアコンの使用により湿度が低下し、肌のうるおいが奪われることがあります。

 

また、睡眠不足、バランスの悪い食事、ストレスといった生活習慣の乱れも、肌のターンオーバーを乱し、肌を乾燥させやすくします。

 

特にストレスは皮脂の過剰分泌など肌トラブルの一因にもなります。

 

 

男性特有の肌の課題

男性の肌は女性に比べて皮脂量が女性の3倍以上と非常に多く、テカりやべたつきが気になるのが特徴です。

 

この皮脂は酸化しやすく、バリア機能の低下、肌荒れ、ニキビ、シワ、たるみの要因となることがあります。

 

一方で、水分量は女性の半分程度と少なく、乾燥しやすい状態にあります。

 

また、毎日のシェービングは肌にダメージを与え、肌荒れの原因となるため、男性にとってもスキンケアは欠かせません。

これらの要因から肌を守り、健やかな状態を保つために、日々の正しいスキンケアが不可欠なのです。

 

 

 

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【基本】正しいスキンケアの「順番」と具体的な方法

 

毎日のスキンケアは、肌を健やかに保ち、美肌へと導くための基本です。

 

朝と夜で肌の状態や必要なケアが異なるため、それぞれの正しいステップと具体的な方法を理解し、実践することが重要です。

 

 

朝のスキンケアステップ:一日中潤った肌をキープする

朝のスキンケアは、寝ている間の皮脂や古い角質を落とし、日中の乾燥や紫外線から肌を守る準備をするために行います。

 

朝のケアは一日中潤った肌をキープし、メイクの土台作りとして重要視されています。

 

洗顔:寝ている間の皮脂や汚れを優しくオフ

朝の洗顔の目的は、寝ている間に分泌された皮脂や古い角質を落とし、かつ肌の潤いを奪わないことです。

 

肌と手を濡らした後、洗顔料をたっぷりと泡立て、泡のクッションで肌をこすらないように優しく洗います。

 

皮脂量の多い額や小鼻、Tゾーンは特に入念に洗いましょう。

 

泡を肌になじませたら、時間をおかずすぐにぬるま湯(36℃以下)でよくすすぎます。

 

すすぎ残しがないよう、髪の生え際や小鼻の脇、あごの下なども丁寧に洗い流してください。

 

肌が特に乾燥している場合は、洗顔料を省略し、ぬるま湯だけで洗うことも可能です。

 

 

ブースター(導入美容液):化粧水の浸透を高める

洗顔後すぐにブースター(導入美容液)を使用することで、肌を柔らかくほぐし、次に使う化粧水のなじみを良くする効果が期待できます。

 

これにより、その後の保湿効果が倍増すると言われています。

 

オイルタイプや炭酸美容液など、様々な種類があります。

 

 

化粧水:たっぷりの水分補給

洗顔後は肌が乾燥しやすいため、5分以内を目安として、なるべく早く化粧水を塗布することが重要です。

 

化粧水は肌に水分を与え、潤いのある肌へと導き、皮脂分泌量の抑制やキメを整える効果も期待できます。

 

適量(500円玉大程度)を手のひらにとり、両手で広げてから、顔全体にハンドプレスしながら優しく塗布します。

 

肌の潤い満タンのサインは、最も潤いにくい目の下がふっくらするまで、肌が吸い付くような感触になることです。

 

乾燥が気になる部分には、重ねづけもおすすめです。

 

 

美容液:肌悩みに合わせた集中ケア

美容液は、美白、ハリ、エイジングケアなど、特定の肌悩みに合わせて必要な美容成分を集中して与えるアイテムです。

 

一般的には化粧水の後に使用しますが、商品によっては化粧水の前に使う導入美容液タイプもあります。

 

ワンプッシュ程度を顔全体に広げ、気になる部分には重ねづけをすると効果的です。

 

乳液・クリーム:潤いをしっかり閉じ込める

スキンケアの仕上げとして、化粧水や美容液で補給した潤いを肌に閉じ込め、蒸発するのを防ぐために乳液やクリームを使用します。

 

乳液は水分が多く、クリームは油分が多い配合ですが、どちらも潤いを閉じ込める役割は同じなので、好みのテクスチャーで選びましょう。

 

朝は軽めの乳液を、夜は高保湿タイプのクリームを選ぶなど、使い分けもおすすめです。

 

適量を額、両頬、鼻、あごの5点に置き、顔の内側から外側に向かって優しく均一にのばします。

 

乾燥が気になる部分には重ね塗りすると効果的です。

 

ハンドプレスでしっかり浸透させると、潤いが長持ちします。

 

 

日焼け止め:一年中の紫外線対策

日焼け止めは、夏場だけでなく一年を通して必須のアイテムです。

 

紫外線は肌のバリア機能を低下させ、乾燥やシミの原因となるため、朝のスキンケアの最後に必ず塗布しましょう。

 

終日自宅で過ごす日でも、日当たりが良い部屋であれば塗っておくと安心です。

 

乳液状のUVだけでなく、軽めのUVパウダーなども活用できます。

 

▶関連記事:日焼け止めの正しい使い方とは?効果を持続させるためのポイントや商品の選び方も解説

 

 

夜のスキンケアステップ:一日酷使した肌をいたわる

夜のスキンケアは、一日中外部刺激にさらされた肌をいたわり、リセットして再生を促すための重要な時間です。

 

クレンジング:メイク汚れを徹底オフ

メイクをした日の夜は、必ずクレンジングから始めます。

 

メイク汚れが毛穴に詰まったり、肌に悪影響を与えたりする恐れがあるため、しっかり落とすことが大切です。

 

ポイントメイク(リップやマスカラ)は、クレンジング剤や専用リムーバーを含ませたコットンで優しく拭き取ると良いでしょう。

 

顔全体は、適量のクレンジング剤を手のひら全体で優しくすべらせながらなじませ、メイクと絡ませます。

 

クレンジングにかける時間は顔全体で約1分が目安です。

 

クレンジング料がメイクになじんだら、ぬるま湯で素早く洗い流します。

 

ダブル洗顔不要のクレンジングもありますが、洗顔料には肌に残ったクレンジング剤を落とす役割もあるため、可能であれば洗顔も行うのが推奨されています。

 

 

洗顔:クレンジングで落ちなかった汚れを除去

クレンジングでメイクを落とした後は、洗顔で古い角質や汚れを洗い流します。

 

朝と同様に、洗顔料をたっぷりと泡立て、泡のクッションで肌をこすらないように優しく洗います。

 

皮脂量の多い額や小鼻、Tゾーンは特に入念に。

 

ぬるま湯でぬめりがなくなるまで約1分間を目安にすすぎ、すすぎ残しがないよう丁寧に洗い流します。

 

タオルで水分を拭き取る際も、ゴシゴシこすらず、優しく押さえるようにします。

 

ニキビ肌の人は洗顔を30秒以内に済ませるのが推奨されています。

 

 

ブースター〜乳液・クリーム:朝と同様のステップで丁寧に

夜の保湿ケアは、基本的に朝と同じ流れで、ブースター、化粧水、美容液、乳液・クリームの順に丁寧に行います。

 

一日の終わりには、より深く潤わせるための「プラス一手間」がポイントとなります。

 

特に、肌に触れる際は優しく、ハンドプレスでしっかり浸透させることを意識しましょう。

 

 

アイクリーム:デリケートな目元を保護・ケア

目元の皮膚は薄くてデリケートなため、アイクリームで保護・ケアすることが重要です。

 

美容液タイプなら乳液やクリームの前、クリームタイプならその後に使用します。

 

適量を指の腹(特に中指の腹)にとり、両手で広げてから、目の真下から目尻側へワイパーのように優しく動かしてなじませます。

 

上まぶたや目頭、目のキワまで丁寧になじませ、塗り漏れがないようにしましょう。

 

仕上げに、力を加えずにそっと指を置くイメージでハンドプレスして浸透させます。

 

 

ナイトケア(スリーピングマスク):寝ている間の乾燥を防ぐ

睡眠中は肌温度が上昇し、肌が乾きやすい状態になるため、就寝前の「追い保湿」としてナイトケアを取り入れるのがおすすめです。

 

スリーピングマスクを厚めに塗ることで、パック効果が続き、寝ている間の肌環境を潤った状態に保ち、肌のバリア機能強化やダメージ修復を促します。

 

スリーピングマスクがない場合でも、普段使用している乳液やクリームを寝る前にもう一度顔全体にたっぷりと塗るだけでも効果的です。

 

 

効果を高める「使い方」のコツ

清潔な手と適量の使用

スキンケアは清潔な手で行うのが基本です。

 

また、製品ごとに定められた「適量」を守って使用しましょう。

 

量が少なすぎると摩擦が生じ肌を傷める原因になり、多すぎても肌への負担となる場合があります。

 

 

泡立てネットなどを活用したたっぷりの泡洗顔

洗顔は、手のひらを逆さにしても落ちないくらいの弾力泡を作り、泡のクッションで肌をこすらないように優しく洗うことが重要です。

 

泡立てが苦手な方や忙しい方は、泡で出てくるタイプの洗顔料や泡立て不要のジェルタイプを活用するのもおすすめです。

 

 

肌に優しいタオルで水分を拭き取る

洗顔後やシェービング後は、吸水性のある柔らかいタオルを使い、ゴシゴシこすらずに、優しく押さえるように水分を吸い取りましょう。

 

摩擦は肌への刺激となり、肌荒れや肌老化の原因になることがあります。

 

 

ハンドプレスでしっかり浸透させる

化粧水や美容液、乳液・クリームをなじませた後、手のひらで顔全体を包み込むようにゆっくりと押さえ、しっかりとなじませる「ハンドプレス」は、スキンケア効果を高めるテクニックです。

 

手のひらの体温と圧力により、血液循環も良くなり、スキンケア効果が長持ちします。

 

 

部分的な重ねづけや量の調整

乾燥が特に気になる目元や口元、または皮脂が気になるTゾーンなど、肌の状態に合わせて化粧水や乳液・クリームの量を調整したり、部分的に重ねづけしたりする「ブロック塗り」も効果的です。

 

 

これらの基本ステップとコツを日々のスキンケアに取り入れることで、肌トラブルを軽減し、健やかで美しい肌へと導くことができるでしょう。

 

 

 

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【肌質別】あなたに合ったスキンケア方法とアイテム選び

 

肌質は人それぞれ異なり、適切なスキンケア方法は肌質によって大きく変わります。

 

自分の肌質を理解し、それに合わせたアイテム選びとケアを行うことが、美肌への重要な鍵となります。

 

乾燥肌向けスキンケア

特徴と原因

乾燥肌は、皮脂も水分も少なく、かさついて潤いのない状態の肌です。

 

肌本来の自ら潤おうとする力が低下していることで起こり、加齢のほか、エアコンや紫外線などの外的要因によっても引き起こされます。

 

肌のバリア機能が低下しやすく、外部からの刺激に弱いため、肌荒れなどのトラブルに発展しやすい傾向があります。

 

寒さによる血行不良や間違ったスキンケア、湿度の低下、生活習慣の乱れも乾燥肌の原因となります。

 

 

高保湿・低刺激アイテムの選び方

乾燥肌のケアでは、油分と水分をしっかりと補うことが不可欠です。

 

肌のバリア機能が低下しているため、高保湿で低刺激設計のアイテムを選ぶことが重要です。

 

角質層の強化ができるもの、特に細胞間脂質(セラミドなど)を補給するコスメが推奨されます。

 

ヘパリン類似物質やヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分が配合された化粧水や乳液を選ぶと良いでしょう。

 

アルコール、香料、防腐剤など刺激になる可能性のある成分は避けるようにします。

 

▶関連記事:乾燥肌の正しい対策方法とは?肌が乾燥する原因や予防法も紹介

 

 

脂性肌(オイリー肌)向けスキンケア

特徴と原因

脂性肌は、水分も皮脂も多い状態ですが、特に皮脂が過剰に分泌されることで顔がテカテカしてベタつきが気になるタイプです。

 

思春期から20代前半に多く見られます。

 

潤っているように感じますが、毛穴の詰まりや開きニキビといった皮脂過剰による肌トラブルに悩まされがちです。

 

皮脂を取りすぎると肌の保水力まで損なわれるため、適度な皮脂ケアが大切です。

 

 

皮脂を取りすぎない洗顔と十分な保湿の重要性

脂性肌のケアでは、皮脂を取りすぎない洗顔と十分な保湿が重要です。

 

熱いお湯での洗顔は皮脂を過度に落とし、かえって皮脂分泌を促す可能性があるため、ぬるま湯(36℃以下)で洗うようにしましょう。

 

 

クレンジング&洗顔方法

①ポイントメイクはクレンジング剤を含ませたコットンで優しく拭き取る。

 

②顔全体にクレンジング剤を置き、円を描いてなじませてからすすぐ。

 

③手にクレンジング剤が残っていると泡立ちが悪くなるため、ハンドソープで手を洗う。

 

④泡立つ洗顔料はレモン1個分の量を目安に泡を作り、皮脂が出やすいTゾーンから洗う。

 

⑤すすぎはぬるま湯がベスト。

入念にすすぎ残しがないように。

 

 

炭酸・酵素入り洗顔料やジェルクリームの活用

オイリー肌の洗顔には、酵素や炭酸入りの洗顔料を使うと、よりオイリー感をケアできるとされています。

 

洗顔後は、肌に不足している水分をたっぷりとチャージし、油分とのバランスを整えるジェルクリームなどをたっぷりと塗るのがおすすめです。

 

オイリー肌の人はクリームやオイルの使用を減らしがちですが、保湿はしっかり行うべきです。

 

 

混合肌向けスキンケア

特徴と原因

混合肌は、顔の部位によって状態が異なり、脂っぽいのにカサつくというタイプです。

 

主にTゾーン(額、鼻、あご)はべたつきやすく、目元や口元、頬などは乾燥しやすい傾向にあります。

 

水分と油分のバランスが崩れており、バリア機能が低下していることが多いため、丁寧なスキンケアが必要です。

 

 

部位ごとに保湿レベルを調整する「ブロック塗り」

混合肌のスキンケアは、まず水分をしっかりと補給した上で、油分が多い部分については乳液を控えめにするなど、その肌状態に合わせて調整することが重要です。

 

基本的に乾燥肌用の化粧水を使い、顔を3つのブロックに分けて、コスメを塗る「ブロック塗り」がおすすめです。

 

▼ブロック塗りの方法

①手のひらに広げたコスメをまず頬にのせる。

 

②余ったものをTゾーンへ塗布する。

 

③乾燥する部分にはコスメを追加して重ねづけする。

 

洗うときは皮脂の多いTゾーンから泡をのせて時間差をつけるなど、部位ごとにお手入れ方法を変える習慣をつけましょう。

 

美容液ならスポットごとに使い分けがしやすいので、部位ごとの悩みに合うものを使うのもおすすめです。

 

 

敏感肌向けスキンケア

特徴と原因

敏感肌は、肌のバリア機能が低下し、わずかな刺激に対して肌が反応してしまう状態です。

 

化粧水に含まれるアルコールや衣服の素材などによって、ヒリつき、痛み、痒み、赤み、かぶれなどの症状が現れることがあります。

 

乾燥肌と同様に、肌のバリア機能が低下しているため、特に優しく丁寧なケアが必要です。

 

 

摩擦レスケアの徹底と低刺激アイテムの選択

敏感肌のケアでは、摩擦刺激を極力避ける「摩擦レスケア」を徹底し、低刺激性のアイテムを選ぶ**ことが非常に重要です。

 

 

洗顔・クレンジング

洗浄力が強すぎず、保湿効果に優れたクリームタイプやミルクタイプのクレンジングがおすすめです。

 

テクスチャーに厚みがあるため、肌への摩擦を抑えることができます。

 

W洗顔不要タイプも便利ですが、肌に優しい処方のものを選びましょう。

 

洗顔は、皮脂を軽く落とす程度にとどめ、肌に手が触れないように優しく洗い上げます。

 

 

保湿ケア

化粧水は炎症を落ち着かせるトラネキサム酸やグリチルリチン酸ジカリウム入りのものが推奨されます。

 

バリア機能が低下した肌は乾燥しやすく外部刺激にも弱いため、フェイスクリームは必須です。

 

ベタつきにくく敏感肌でも使いやすい、低刺激なものを薄くのばして塗り広げましょう。

 

 

ナイトケア

敏感肌の際は使うアイテムを増やしたくないため、就寝前に再度保湿をしたい場合は、スキンケアの最後に使用したバームなどを目周りなどの乾燥しやすいパーツに塗布する「仕上げ保湿」がおすすめです。

 

これは寝ている間の乾燥や摩擦ダメージを抑える役割も果たします。

 

また、敏感肌の人は唇も荒れやすいため、就寝前のリップケアもルーティーンにしましょう。

 

 

シンプルケアの重要性

ヒリつきや染みることがあるほど敏感な肌の状態では、水分の少ないバームかクリームのみで保湿を終わらせる「シンプルケア」を心がけましょう。

 

肌荒れしているときの角層はバリア機能が低下しており、せっかくの美容成分が刺激となる可能性もあるため、まずは内部からの水分蒸散を防ぎ、肌のバリア機能を立て直すことが優先されます。

 

NMF(天然保湿因子)となるアミノ酸や、NMFを増やす働きのあるヘパリン類似物質配合のスキンケアで鎮静をはかるのも有効です。

 

 

ニキビ肌向けスキンケア

特徴と原因

ニキビ肌は、皮脂過剰や毛穴の詰まり、アクネ菌の増殖などが原因で炎症を伴う肌トラブルを抱えている状態です。

 

特に20代以降のニキビや毛穴トラブルは、肌の水分不足を補うために過剰に皮脂を分泌する「インナードライ」が一因となることもあります。

 

 

「落とすケア」の時間短縮と適切なクレンジング剤の選択

ニキビ肌のスキンケアの基本は、「落とすケアに時間をかけ過ぎない」ことです。

 

クレンジングは1分以内を目安に。

 

洗浄力が強すぎず、弾力のあるゲルクレンジングやミルクタイプがおすすめです。

 

オイルクレンジングは洗浄力や脱脂力が強いため、肌の乾燥を招き、皮脂の分泌を増やす可能性があり、ニキビ肌には不向きとされています。

 

ただし、皮脂の酸化を防ぐ目的でオイルクレンジングを選ぶ場合は、植物成分が豊富に配合された高品質なものを選び、乳化を念入りに行いましょう。

 

 

水分多め、油分少なめの保湿

化粧水はたっぷりとつけて水分を補い、油分が軽めのゲルや乳液タイプの保護アイテムで保湿するのがベストです。

 

乾燥対策はしつつも、油分が毛穴を詰まらせる原因になるため、保護アイテムは油分が少ないものを選びましょう。

 

ニキビがある人はノンコメドジェニックのさっぱり系を意識し、ビタミンA・B・Cを美容液やクリームで補給するのも有効です。

 

 

抗炎症成分や肌代謝促進成分配合コスメの活用

ニキビは炎症トラブルなので、朝夕使うコスメを、鎮静成分入りのものに切り替えることで炎症を鎮めることができます。

 

炎症を繰り返さないためには、バリア機能の強化が不可欠なので、ニキビ肌対応のアイテムでたっぷりと潤いを与えてください。

 

肌の代謝UPをサポートする成分も有効です。

 

クレイパックは毛穴の奥の汚れまで吸着し、肌の代謝UPをサポートします。

 

ホワイトコメド(白ニキビ)には、肌代謝を高めるレチノール配合のコスメをピンポイントで塗布するのも一つの手です。

 

ニキビの芯が残っている場合は、炭酸パックで血流や巡りを良くすることも有効です。

 

 

皮膚科専門医への相談の重要性

肌に炎症や膿が出たりする場合、またはニキビや肌トラブルが改善しない場合は、皮膚科専門医への相談を検討しましょう。

 

ニキビは「病気」であり、「できはじめ」で皮膚科を受診すれば、保険治療で効果が出やすく、結果も早いことが多いです。

 

現在は毛穴を詰まりにくくするディフェリンゲルや、毛穴詰まりを解消しながら菌を殺すベピオゲル、エピデュオゲル、抗生物質を配合したデュアック配合ゲルなど、ニキビ治療薬が複数あります。

 

赤い炎症ニキビには抗生物質の塗り薬や飲み薬が併用されることもあります。

 

▶関連記事:吹き出物やニキビはなぜできる?効果的な改善法や予防法を紹介

 

 

 

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【年代別】ライフステージに合わせたスキンケア

 

肌の状態は年齢や性別によって変化するため、ライフステージに合わせたスキンケアを取り入れることが重要です。

 

中学生・思春期:皮脂過剰とニキビ対策

中学生など思春期を迎えると、男性ホルモンの影響で皮脂の分泌が活発になり、ニキビや毛穴トラブルが起こりやすくなります。

 

この時期は、過剰な洗顔は肌を傷めたり乾燥させたりする要因になるため避け、洗浄力の強すぎない洗顔料を使い、1日2回までに抑えましょう。

 

洗顔後には「洗顔→化粧水→乳液(またはクリーム)」の基本の順番で保湿ケアを行うことが望ましいです。

 

肌がベタついていても、水分を与えることは大切なので、必要に応じてさっぱりタイプの保湿成分入りアイテムを活用するのも良いでしょう。

 

ニキビが気になっても潰さないように注意し、髪の毛が肌にかからないようにしたり、シャンプーやリンスの洗い残しがないようにしたりすることも大切です。

 

 

20代:皮脂バランスと保湿の基礎固め

20代前半までは皮脂の分泌が活発な傾向がありますが、20代後半からは水分と油分のバランスを整えるケアが重要になります。

 

肌は乾燥肌、脂性肌、混合肌、敏感肌など、様々なタイプに分かれるため、自分の肌質に合ったスキンケアアイテムを選び、正しい保湿ケアで肌の基礎をしっかりと固めることが大切です。

 

 

30代:ストレスとエイジングサインへのアプローチ

30代になると、肌のターンオーバーの周期が長くなり(約28日から約45日へ)、古い角質が肌に蓄積しやすくなります。

 

また、妊娠・出産などのライフイベントや、不規則な睡眠、ストレスがホルモンバランスの乱れにつながり、肌のハリや弾力低下、乾燥などを感じやすくなります。

 

肌のバリア機能が低下し、刺激を受けやすくなる傾向もあるため、「刺激に注意して優しく触れる」ことを心がけ、入念な保湿ケアが必要です。

 

今のスキンケアに物足りなさを感じる場合は、シミやシワ、肌状態を整える美容液を取り入れることを検討しましょう。

 

 

40代・50代:しわ・しみ・たるみへの総合的なエイジングケア

40代以降は、しわやしみ、たるみが気になり始める時期であり、年齢肌のサインが加速しやすくなります。

 

この年代では、ハリ美容液や美白美容液を取り入れ、保湿やハリ対策などの総合的なエイジングケアがおすすめです。

 

肌に潤いと輝き、ハリを与えるアイテムを選び、肌の再生をサポートするケアを意識しましょう。

 

 

 

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メンズスキンケアの基本と特長

 

男性の肌は女性に比べて特徴が異なり、これに合わせたスキンケアが必要です。

 

男性肌特有の悩み(水分量、皮脂量、シェービングダメージ)

・皮脂量が多い

男性の肌は女性の肌の3倍以上の皮脂量があり、べたつきやテカりやすいのが特徴です。

 

過剰な皮脂は酸化しやすく、肌のうるおい、透明感、ハリを保つ機能を低下させ、バリア機能の低下、肌荒れ、ニキビ、シワ、たるみの要因となることがあります。

 

 

・水分蒸散量が高い

男性の肌の水分量は女性の半分程度といわれており、ひげそりやスキンケア不足により水分が蒸散しやすい傾向があります。

 

紫外線対策への無防備さも、水分不足の一因となります。

 

 

・シェービングダメージ

多くの男性が毎日行うシェービングは、肌にダメージを与え、肌荒れの原因となります。

 

特に30代後半になると肌の代謝が衰え、ダメージの回復が難しくなるため、シェービング後のしっかりとしたケアが不可欠です。

 

 

洗顔・シェービング・保湿の3ステップ

メンズスキンケアの基本的な流れは、「洗顔」「シェービング」「保湿」の3ステップです。

男性は皮脂分泌量が多いため、洗顔が特に重要です。

 

毛穴につまった皮脂、汗、ほこりをすっきりと洗い流しましょう。

 

 

洗顔

①手洗いと顔の予洗い

洗顔料の泡立ちを良くするため、まず手をしっかり洗い、顔をぬるま湯で濡らす。

 

②洗顔料を泡立て、「泡」のクッションで洗う

洗顔料を手のひらに出し、少量のぬるま湯を加えて空気を含ませながら、手のひらを下に向けても落ちないくらいの弾力泡を作る。

 

泡立てが苦手な場合は、泡で出てくるタイプも活用。

 

たっぷりの泡を肌の上で転がすように、肌をゴシゴシこすらず優しく洗う。

 

皮脂の多い額、小鼻(Tゾーン)は特に入念に。

 

③ぬるま湯ですすぐ

ぬるま湯で丁寧に、すすぎ残しがないように洗い流す。

 

熱すぎると皮脂を奪いすぎるので注意。

 

 

④タオルで水分を押さえる

吸水性のある柔らかいタオルで、優しく押さえるように水分を拭き取る。

 

ゴシゴシこするのはNG。

 

*ニキビ予防が必要な場合、皮脂分泌の多いTゾーンは念入りに洗い、全体に脂っぽい場合は2度洗いもおすすめ。

 

*乾燥が気になる場合、洗顔料は手で十分に泡立て、優しくマッサージするように洗う

 

 

シェービング:肌へのダメージ軽減

洗顔後の水分を含んだやわらかいヒゲは、カミソリや電気シェーバーの滑りを良くします。

 

また、衛生的に保つためにも洗顔後にシェービングを行いましょう。

 

 

▼シェービングの方法

①蒸しタオルで肌をやわらかくする

洗顔後、蒸しタオルでヒゲ周辺を温め、毛穴を開き、ヒゲを柔らかくする

 

②シェービング剤を塗る

シェービング剤をまんべんなく塗る。

 

足りないと滑りが悪くなり肌を傷つける可能性がある

 

③シェービングを行う

カミソリや電気シェーバーを肌に優しく当てて、毛流れに沿って剃る「順ぞり」から始め、必要に応じて「逆ぞり」「張り手」も行う。

 

刃のすすぎやヘッド部分の拭き取りをこまめに行う。

 

④シェービング剤とヒゲを洗い流す

ぬるま湯で優しく洗い流し、洗い残しがないようにする。

 

 

保湿:水分と油分を補う

洗顔・シェービング後の肌は水分量が大きく減少しているため、化粧水で肌にしっかりと水分と保湿成分を与えることが重要です。

 

化粧水で水分を補った後は、その水分の蒸発を防ぐために必ず乳液を塗ります。

 

皮脂が多いからと化粧水だけで済ませると、かえって皮脂分泌が増えることがあるため、オイリー肌の人ほど乳液を使うことが大切です。

 

 

▼化粧水の使い方

①指定の量(500円玉大程度)を手のひらに取る。

 

②両手に広げて、顔全体に優しく「押さえる」イメージでなじませていく。

叩いたり、こすりつけたりするのはNG

 

③顔全体になじませたら、両手の手のひらで顔を優しく押さえ、ハンドプレスする(1カ所につき5〜10秒程度)。

 

 

▼乳液の使い方

①指定の量(10円玉大程度)を手のひらに取る。

 

②両手で温めるように顔全体に優しくなじませる(顔の中心から外側へ)

 

③乾燥しやすい目元や口元には重ね塗りをする。

皮脂の多いTゾーンは軽くつける。

 

 

 

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スキンケア効果を最大化する生活習慣の改善

 

どんなに正しいスキンケアを行っていても、日々の生活習慣が乱れていれば、その効果は半減してしまいます。

 

肌は体の内側の状態を映し出す鏡。

 

美肌を育むためには、スキンケアだけでなく、生活習慣全体を見直すことが不可欠です。

 

質の高い睡眠の確保

睡眠は、肌の健康にとって非常に重要です。

 

日中、様々な刺激を受けた肌は、夜間の睡眠中に回復し、成長ホルモンが肌の修復やターンオーバーを促進します。

 

睡眠不足は肌荒れやターンオーバーの乱れにつながるため、テレビやスマートフォンの夜遅くまでの使用を避け、十分な睡眠時間を確保するよう心がけましょう。

 

▶関連記事:お肌にとって大切な睡眠

 

バランスの取れた食生活

「You are what you eat.(人は食べたものでできている)」という言葉があるように、食生活は肌の状態に直接影響します。

 

日頃から栄養バランスの取れた食事を心がけ、必要な栄養素を十分に摂取することが、健康的な肌を保つ上で不可欠です。

 

暴飲暴食は避け、主食、主菜、副菜などを意識した健康的な食事を心がけましょう。

 

▶関連記事:食べ物が肌荒れの原因に?食生活や生活習慣で気をつけるポイントを解説

 

 

年間を通じた紫外線対策

紫外線は肌荒れやシミの原因となり、シワやたるみにもつながります。

 

強い日差しの夏だけでなく、紫外線は一年中降り注いでいるため、季節を問わず日焼け止めを使用することが重要です。

 

男性用の日焼け止めや、皮脂を吸着してベタつきを抑えるもの、汗で崩れにくいものなど、様々な製品があるので、自分に合ったものを選びましょう。

 

日焼け止めを塗るだけでなく、外出時にはサングラス、帽子、日傘なども併用すると、より効果的な紫外線対策になります。

 

 

ストレスの適切な管理と解消

ストレスは、皮脂の過剰分泌やホルモンバランスの乱れを引き起こし、肌トラブルの要因となることがあります。

 

過度なストレスは肌の調子を崩すだけでなく、ターンオーバーの乱れにもつながります。

 

適度な運動を取り入れたり、リラックスできる時間を作ったりすることで、ホルモンバランスを整え、適切な皮脂の分泌を促すようにしましょう。

 

 

これらの生活習慣の改善は、スキンケアの効果を最大限に引き出し、内側からも肌を健やかに保つために不可欠な要素です。

 

 

 

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肌トラブルが改善しない場合の専門家への相談

 

これまでに解説した正しいスキンケアや生活習慣の改善を試しても、肌トラブルがなかなか改善しない場合は、専門家である皮膚科医に相談することを推奨します。

 

肌トラブルには様々な原因があり、自己判断では解決が難しいケースも少なくありません。

 

皮膚科での早期診断と治療

ニキビや肌荒れ、乾燥による強いかゆみ、皮膚の炎症や膿が出ている場合など、セルフケアで改善が見られない肌トラブルは、皮膚の病気である可能性もあります。

 

皮膚科を受診することで、専門医による正確な診断を受け、症状に応じた適切な治療を受けることができます。

 

例えば、ニキビ治療においては、かつての治療薬に加えて、毛穴を詰まりにくくする「ディフェリンゲル」や、毛穴詰まりを解消しながら菌を殺す「べピオゲル」「エピデュオゲル」、抗生物質を配合した「デュアック配合ゲル」など、症状に応じた新しい治療薬が使用されています。

 

赤い炎症ニキビには抗生物質の塗り薬や飲み薬が併用されることもあり、体内の改善が必要な場合は漢方薬が処方されることもあります。

 

 

クリニックでの専門的な施術の検討

スキンケアや化粧品を見直しても肌トラブルが続く場合、クリニックでの専門的な施術を検討することも有効な選択肢です。

 

皮膚科では、現在の肌状態や肌悩みに合わせて、健康的な素肌を目指すための様々な施術を提案してくれます。

 

例えば、ニキビや酒さの肌に合うように調整された保湿剤「ベーシックケアAZ」のような、肌に負担となる添加物を含まない保湿剤を推奨しているクリニックもあります。

 

繰り返し起こる肌トラブルに悩んでいる場合は、一人で抱え込まず、早めに皮膚科医の診察を受けることで、適切な治療とアドバイスを得て、健やかな肌を取り戻すことができるでしょう。

 

 

 

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まとめ

健やかで美しい肌は、日々の地道な努力と正しい知識の積み重ねによって育まれます。

 

この記事で解説した「スキンケア 方法」の基本から肌質別、年代別のケア、そして生活習慣の改善に至るまで、ご自身の肌と向き合い、今日から実践してみてください。

 

もし肌悩みが解消されない場合は、専門家である皮膚科医に相談し、適切なサポートを受けることも忘れないでくださいね。

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

高本聖子先生‗日本スキンケア協会認定講師 width=

高本 聖子 先生

*日本スキンケア協会 認定講師
*プライベートサロンBPPT桜梅桃季 オーナー
*ビューティースクールBPPT桜梅桃季アカデミー 学院長
*リアルビューティーアカデミー 学院長
*JSSE 認定エステティシャン
*日本エステティック協会 認定エステティシャン

大手エステサロン2社に勤務し、店長マネージャー、トレーナーとして社員教育や顧客向けのイベント講師などを務める。 メンズエステ指導、トレーナー育成やシンガポールの大手チェーン店への技術指導研修などの経験も持つ。
現在は35年間の美容経験と教育指導30年キャリアを活かし、自サロンの運営、サロンのコンサルティング、独立開業の支援などを中心に現場に沿った指導を行う。日本のみならず中国のエステサロンでも教育を行う。これまでに教育した人数は5,000名以上。

 

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