2018年7月29日2018年7月29日スキンケアの基礎知識,美容コラム

美容&スキンケア情報「ストレスと肥満の関係」

ストレスと肥満の関係

ストレスが生体に及ぼす影響はさまざまですが、
今回は「ストレスと肥満」について記載いたします。

周知の通り人間は年齢と共に老化してきます。
食習慣、運動習慣など生活習慣によってその進行は早くもなり、遅くもなります。
ストレスもその進行に影響を与える要因の一つなんです。
生体にストレスが加わると、
『カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリンおよびドーパミンの総称で、副腎髄質で産生させるホルモン)』
の分泌量が増加し、心拍数や心拍出量を増加させます。

また、末梢血管の収縮、血小板を凝縮させる作用を持っていることから、血流に影響を与えることがあります。
つまり、ストレスは動脈硬化を引き起こす要因になっているのです。
体調を崩す原因となる免疫力の低下も、ストレスによって引き起こされます。
70分間の運動をさせ肉体的にストレスを与えたとき、免疫細胞のひとつである
『NK細胞(腫瘍化した細胞やウイルスに感染した細胞を区別して、それらを破壊したり、駆除したりする能力を持ったリンパ球)』
の活性を調べると、運動後のNK細胞はほとんど全員が低下したと報告があります。

また、精神的なストレスを調べるという意味で、卒業試験の最中と、試験終了2週間後にNK細胞を調べた実験があります。
実験結果として、試験中は通常の値の20~30%低下し、2週間後には数値が上昇したと報告があります。

このようなことから、肉体的なストレスでも精神的なストレスでも、免疫力の低下が起こるということがわかります。
結果、病気などに対する抵抗力が弱くなると推測することができますよね。

また、ストレスを受けると副腎皮質ホルモンの分泌が盛んになり、コルチゾールが増え、
肝臓に働きかけ、肝臓に貯蔵されているグリコーゲンを血中に促す作用があります。
これは、血糖値が上昇するということです。

血糖値の上昇は糖尿病にも関係することから、間接的にストレスと生活習慣病は関係すると考えられますね。
ストレスは、生活習慣病との関係だけではなく、肥満との関係も示唆されています。
動物実験では、外的な過度なストレスを与えると食欲が低下し、痩せてしまうという結果が起こります。
ところが、軽度のストレスを与えた場合は食欲の亢進が起こり、肥満が引き起こされてしまうのです。
これは人間の場合でも同じようなことが言えます。
身内の突然の死、破産、極度の疲労など強いストレスが加わった場合、食欲の低下が起こり、体重の減少も起こりやすくなります。

これに対し、職場での対人関係のストレスなど、ちょっとしたいらだち事の場合は食欲の亢進が起こります。
「やけ食い」「気晴らし食い」に代表されるように、心理的ストレスが過食を引き起こすことがあります。
特に肥満女性は、甘いものを食べることによって精神的空虚感を癒そうとする傾向が強いと言われています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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