2018年7月31日2026年2月5日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識

しみに効果のあるアスコルビルエチル

ビタミンCには、黒いメラニンを淡色化する働きがあるので、ビタミンCは「しみ・そばかす」に効果が期待できます。

 

しかしながら、ビタミンCは不安定で壊れやすく黄褐色に変色してしまうので、化粧品に配合されているビタミンCは、安定にした誘導体が主に配合されています。

 

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この安定型ビタミンCは、ビタミンCよりも効果としては低くなります。

 

また、イオン導入を使用する場合、ビタミンCは分解されてしまうことが多くあります。

 

そこで、「しみ・そばかす」を薄くする効果のあるビタミンC誘導体を開発しました。

 

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それがアスコルビルエチル(ビタミンCエチル)です。

 

他のビタミンC誘導体と大きく違うところは、他のビタミンC誘導体は、皮膚の酵素によってビタミンCに変換されて効果を発揮するのですが、アスコルビルエチルが効果を発揮するのに酵素は必要ありません

 

なぜかというと、他のビタミンC誘導体は活性部位を塞いで安定化しているのに対し、アスコルビルエチルは活性部位を残したまま、安定化しているからです。

 

アスコルビルエチルは、活性を維持したままで安定な化合物としてつくられた新型ビタミンC誘導体なのです。

 

アスコルビルエチルは水溶性で分解・代謝されずに皮膚で効果を発揮するので安全性が高いのも特徴です。

 

アスコルビルエチルには、A紫外線(UVA)照射によるメラニンモノマーであるDHICA(5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸)と、そのO-メチル化物である6H5MICA(6-ヒドロキシ-5-メトキシインドール-2-カルボン酸)の、黒褐色化を抑制する効果があります。

 

それだけではなく、日焼け後に表皮角化細胞内に蓄積したメラニン顆粒を淡色にする効果もあります。

 

日焼けした角層の、メラニンに対するアスコルビルエチルの50%抑制の濃度は1%と求められ、本濃度でヒトでの効果が確認されていいます。

 

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この記事を書いた人

前田 憲寿 先生

前田 憲寿 先生

*医学博士

*東京工科大学 応用生物学部 教授

*日本スキンケア協会 顧問

*特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長

九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。

 

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