2020年4月24日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア
太陽光を知る
太陽光(紫外線・可視光線・赤外線など)を知る
今日は、「太陽光(紫外線・可視光線・赤外線など)を知る」についてお伝えします。
日焼け止めが普及し、美白ブームもあり、
太陽光線の肌への影響がいろいろ知られるようになりました。
太陽光線は主に紫外線(UVB:290~320nm、UVA:320~400nm)、
可視光線(400~780nm)、赤外線(780~106nm)がありますが、
いわゆる皮膚への悪影響で取り沙汰されるのは紫外線です。
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地上に到達する紫外線は、直接届く紫外線の他に、
空気分子やエアロゾル粒子に散乱して届く紫外線もあることに注意が必要です。
また、天候によって紫外線量は異なりますが、要注意が曇りの日です。
曇っているからといって、紫外線がないわけではありません。
実は快晴時の60~80%は残って降り注いでいるのです。
さらに、近年可視光線や赤外線の皮膚への影響も報告が出ていています。
さて、太陽は人体にとって良いものでしょうか?悪いものでしょうか?
実はどちらでもあるのです。
大昔から太陽は健康維持のために日光浴という形で大切な事とされています。
普段の生活でも、太陽を浴びるとリフレッシュした気持ちにもなることがあります。
また、太陽光線により皮膚ではビタミンDの生合成が行われ骨代謝に関わり、
免疫機能の維持、生活習慣病、癌の予防にもかかわるとされています。
体内時計に働きかけ睡眠覚醒のバランス、
スイッチを切り替えるというのも耳にします。
しかし、良い面ばかりでなく、皮膚となると日焼けの影響(サンバーン、サンタン)、
しみやしわ、たるみなど老化をひきおこし、さらには皮膚癌のリスクを高めるものでもあります。
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また、上述とは反対に過度の日焼けは免疫機能を低下させることもあります。
一般皮膚科の外来で診る日焼け後の帯状疱疹は典型例ではないでしょうか。
全く太陽にあたらないというのも実際は良くないと思いますが、
だからと言って過度に日差しを浴びることはリスクも背負うということも
覚えておかなくてはなりません。
そして、過度の日焼けをした場合、そのケアをどれぐらいやれるかも
リスクを下げるポイントとなります。
次回も引き続き、太陽光線について話していきます。
記事
濱野 英明(はまの ひであき)先生
テティス横濱美容皮膚科 院長
日本皮膚科学会 皮膚科専門医
一般社団法人日本スキンケア協会 顧問
ヒアルロン酸・ボトックス注入認定指導医
川崎市立川崎病院、慶應義塾大学病院皮膚科、稲城市立病院皮膚科、済生会横浜市南部病院皮膚科での勤務を経て、横浜の桜木町駅前に医療とエステを融合させた「テティス横濱美容皮膚科」を開設。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会、日本レーザー医学会等に加盟し、最新の確かな情報を基に、安全で効果の高い美容医療を提供している。また、ミス・ユニバースやミススプラインターナショナルのビューティーキャンプ講師や審査員も務める。
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