注目の美容成分 抗菌効果のある「オウバクエキス」

カテゴリー:大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識

2022年1月12日


注目の美容成分 抗菌効果のある「オウバクエキス」

 

ウバクエキスはキハダ(学名:Phellodendoron amurense Ruprecht)またはその他同族植物(ミカン科;Rutaceae)の周皮を除いた樹皮のエキスである。

 

キハダ (みかん科キハダ属)は北海道から九州およびアジア東北部の山地に自生している落葉高木。

 

樹皮をコルク質から剥ぎ取り、コルク質・外樹皮を取り除いて乾燥させると生薬の黄柏となる。

 

黄柏にはアルカロイドであるberberine(ベルべリン、図1)を始めとする薬用成分が含まれ、黄色ブドウ球菌などに対し強い抗菌作用を持つ。

 

他にアルカロイドとして少量~微量のpalmatine、magnoflorine、phellodendrineなどを含む。

 

その他、苦味成分としてobakunone (obacunone)、limonin (リモニン:別名obakulactone)、butenolideなど、粘液性物質としてステロール類を含む。

 

オウバクエキスは抗菌作用のほか、抗炎症作用や創傷治癒促進作用も併せ持つとされる。

 

黄柏は腸内の異常な発酵や腐敗の抑制、腸管運動の抑制などにより、健胃整腸剤として各種漢方処方に配剤され、民間で止潟薬、健胃、整腸薬として使用される。

 

下痢の治療に用いられる。BGで抽出したオウバク抽出液BG(固形分約1%)には0.2%程度のベルベリンが含まれ、アクネ用・敏感肌用のスキンケア化粧品に用いられる。

 

ベルベリンはオウバクエキスの他、オウレンエキスにも含まれる。

 

 

 

記事

前田 憲寿 先生

医学博士

東京工科大学 教授

日本スキンケア協会 顧問

 

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