2025年6月27日2025年6月27日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識,美容コラム

肌のシワやたるみの軽減が期待できる「チョウジエキス」

チョウジエキスとは

チョウジエキスは、フトモモ科(Myrtaceae)のチョウジ Syzygium aromaticum Merrill et Perry(Eugenia caryophyllata Thunberg)の蕾を乾燥したものをエタノール溶液で抽出して得られるエキスです。

 

原料によっては、香料成分であるオイゲノールをはじめとした精油成分を除去して用いられるものもあります。

 

チョウジの木は、インドネシアのモルッカ諸島を原産とし、その蕾であるチョウジ(丁字)は紀元前から中国人によってヨーロッパに運ばれ、香料をはじめ芳香性健胃薬、殺菌・消毒剤として用いられてきました。

 

現在は、ザンジバル島やマダガスカル島といった東アフリカの島々、および東南アジアといった熱帯で栽培されています。

 

 

 

 

 

 

化粧品用途

チョウジに含まれる成分のオイゲノール(図1)には、VEGF産生促進による発毛促進作用、真皮コラーゲン線維束再構築によるシワ改善作用、アセチルオイゲノールには血行促進作用、β-カリオフィレン(図2)には抗菌によるニキビ改善作用、オレアノール酸(図3)による5α-リダクターゼ阻害による抜け毛抑制作用、UVBによるシワ改善作用、ケンフェロール(図4)による5α-リダクターゼ阻害による皮脂量減少作用が期待されています。

 

※図1

 

 

※図2

 

 

※図3

 

 

※図4

 

 

 

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化粧品以外の主な用途

しゃっくり、反胃(ほんい)、腹部冷痛、嘔吐、下痢、消化不良、オイゲノールを主成分として、鎮痛・抗菌・局所麻酔作用を発揮することから、歯痛、口腔粘膜の炎症、消化器の不調などに用いられています。

 

 

 

この記事を書いた人

前田 憲寿 先生

前田 憲寿 先生

*医学博士

*東京工科大学 応用生物学部 教授

*日本スキンケア協会 顧問

*特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長

九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。

 

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