2025年9月4日2025年9月4日美容コラム,美容と健康のアドバイス

【20代の肌悩みガイド】原因と対策を徹底解説!美肌をつくるスキンケア

 

「10代の頃より肌の調子が悪い…」「ニキビや毛穴が気になるようになった」など、20代に入ってから肌質の変化に戸惑い、悩みを抱え始めた方も多いのではないでしょうか。

 

20代は肌が不安定で揺らぎやすい時期であり、正しいケアが必要なタイミングです。

 

今のケアが、10年後、20年後の肌状態を左右するといっても過言ではありません。

 

この記事では、20代特有の肌悩みの原因から、スキンケアのポイント、美肌を保つための生活習慣、そして将来の肌のための美容医療まで、幅広く解説します。

 

 

目次

20代の肌、あなたはどのタイプ?10代との違いと肌質チェック

 

20代の肌の特徴とは?

20代の肌は、弾力とハリがあり、ターンオーバーも比較的早いという魅力的な特徴を持っています。

 

しかし、10代の頃とは異なる変化が訪れる時期でもあります。

 

・20代前半:皮脂分泌がピーク

女性の皮脂分泌量は20代前半がピークと言われており、過剰な皮脂によってテカリやベタつきが気になりがちです。

 

 

・20代後半:「肌の曲がり角」の始まり

20代後半は「肌の曲がり角」といわれ、皮脂や水分が減少し始める時期です。

 

肌のハリや弾力を保つセラミドやコラーゲンといった成分の生成が減少し始め、乾燥やハリ不足、初期の小じわ・たるみといったエイジングサインが現れやすくなります。

 

 

・コラーゲンや水分量の変化

肌内部のコラーゲンやヒアルロン酸などの弾力成分の量は20代前半がピークで、その後は徐々に失われていきます。

 

また、肌の水分を保つセラミドの量も30代から減少すると言われており、20代後半から水分キープ力が衰え始めます。

 

 

20代で肌悩みが急増する3つの理由

なぜ20代になると、これまでとは違う肌悩みが増えるのでしょうか。

 

その主な原因は3つ挙げられます。

 

年齢による変化(ターンオーバーの乱れ)

20代は10代に比べてターンオーバーが乱れやすくなります。

 

ターンオーバーとは肌の細胞が生まれ変わる仕組みのことで、加齢とともにその周期は遅くなります

 

この乱れが、乾燥やくすみ、ニキビなどさまざまな肌トラブルを引き起こすのです。

 

 

生活習慣の乱れ

仕事や学業で多忙になりがちな20代は、不規則な食生活、睡眠不足、運動不足といった生活習慣の乱れが肌に直結しやすい年代です。

 

特に睡眠不足は肌のターンオーバーの乱れにつながります。

 

▶関連記事:食べ物が肌荒れの原因に?食生活や生活習慣で気をつけるポイントを解説

 

 

環境の変化とストレス

就職、結婚、出産など人生の大きなイベントが多く、ストレスを感じやすい20代

 

ストレスはホルモンバランスを乱し、皮脂の過剰分泌やニキビ、肌荒れの原因となります。

 

 

 

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【悩み別】20代によくある7大肌トラブルの原因とセルフケア

 

20代が直面しやすい代表的な肌悩みと、その原因・対策を見ていきましょう。

 

ニキビ・ニキビ跡

20代のニキビは「大人ニキビ」とも呼ばれ、皮脂の過剰分泌に加え、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、不規則な生活習慣、乾燥などが複雑に絡み合って繰り返しできるのが特徴です。

 

フェイスラインやあご周りにできやすい傾向があります。

 

大人ニキビは乾燥が原因となることも多いため、保湿を重視した低刺激性のケアが大切です。

 

また、スキンケアとともに、生活習慣全体を見直すことが改善への近道です。

 

 

 毛穴の開き・黒ずみ・詰まり

過剰な皮脂分泌や乾燥、加齢が主な原因です。

 

詰まった皮脂が酸化すると黒ずみが生じます。

 

年齢とともに肌の弾力が低下し、毛穴が縦に広がる「たるみ毛穴」になるケースもあります。

 

丁寧なクレンジングと洗顔で皮脂やメイク汚れをきちんと落とすことが基本です。

 

週に1〜2回、酵素洗顔などで不要な角質を優しくオフする角質ケアを取り入れるのもおすすめです。

 

 

乾燥・インナードライ

肌の水分保持力が低下し、バリア機能が乱れることで乾燥しやすくなります。

 

肌表面は皮脂でベタつくのに内側は乾燥している「インナードライ」状態に陥ることも少なくありません。

 

徹底した保湿が不可欠です。

 

セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたアイテムを選び、化粧水だけでなく乳液やクリームでうるおいを閉じ込めましょう。

 

 

シミ・そばかす・くすみ

20代でも、過去に浴びた紫外線ダメージの蓄積によってシミやそばかすが現れ始めます。

 

また、血行不良や古い角質の蓄積、乾燥もくすみの大きな要因です。

 

年間を通じた紫外線対策を徹底することが最も重要です。

 

ビタミンC誘導体などが配合された美白ケアアイテムを早めに取り入れ、メラニンの蓄積を防ぎましょう。

 

 

テカリ・ベタつき

皮脂の過剰分泌が主な原因ですが、実は肌内部の水分不足(インナードライ)によって、肌がうるおいを守ろうとして皮脂を余分に分泌しているケースも多いです。

皮脂を取りすぎず、水分と油分のバランスを整えるスキンケアを心がけましょう。

 

化粧水でたっぷり水分を与え、ベタつきが気になる場合はオイルフリーやジェルタイプの乳液で保湿するのがおすすめです。

 

 

ハリ・弾力の低下(初期エイジングサイン)

肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンの量が、20代後半から徐々に減少し始めるためです。

 

肌の弾力が失われる前に、20代後半からエイジングケアを取り入れるのがおすすめです。

 

予防的なケアが、若々しい肌を長く維持する鍵となります。

 

 

シワ・たるみ

乾燥による小じわや、表情のクセが主な原因です。

 

また、紫外線ダメージもシワやたるみを引き起こします。

 

保湿ケアを徹底し、乾燥を防ぐことが基本です。

 

また、将来的な深いシワを防ぐために、予防的にボトックス注射などを検討する人もいます。

 

▶関連記事:よくある肌トラブルと原因・対策!美肌へのスキンケアステップ

 

 

 

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美肌への近道!20代のための正しいスキンケア術

 

肌状態が不安定になりがちな20代は、「正しい順番」「肌状態に合ったお手入れ」が何よりも大切です。

 

基本のスキンケアステップ

①丁寧なクレンジング・洗顔

メイクや皮脂汚れをしっかり落とすことが肌荒れや毛穴詰まりを防ぐ第一歩です。強くこすらず、優しく洗いましょう。

 

② 化粧水でたっぷり水分補給

洗顔後の肌は乾燥しやすいため、すぐに化粧水で水分を補給します。

 

③ 美容液で悩み別に集中ケア

ニキビやシミなど、特定の悩みがある場合は、その悩みに合った成分の美容液を使いましょう。

 

④ 乳液・クリームでうるおいを閉じ込める

化粧水で与えた水分が蒸発しないよう、乳液やクリームで必ず蓋をします。

 

 

【肌タイプ別】スキンケアアイテムの選び方

乾燥肌・敏感肌

バリア機能が低下しがちなので、ヘパリン類似物質やセラミド、ヒアルロン酸などの高保湿成分が含まれ、かつ低刺激のアイテムを選びましょう。

 

 

脂性肌(オイリー肌)

水分は十分で皮脂が過剰な状態です。

 

保湿力が高い化粧水でしっかり水分を補給し、乳液はさっぱりしたタイプを選ぶなど、組み合わせを工夫すると良いでしょう。

 

 

混合肌

乾燥する部分と皮脂が多い部分が混在しています。

 

保湿力が高いアイテムを基本に、皮脂が気になるTゾーンなどはさっぱりタイプの乳液を使うなど、部位に合わせたケアがおすすめです。

 

 

 スキンケア効果を高める3つのポイント

紫外線対策は365日マスト

紫外線はシミやシワ、たるみなどあらゆる肌トラブルの引き金になります。

 

季節や天候に関わらず、毎日日焼け止めを使用する習慣をつけましょう。

 

 

こすらない「やさしいタッチ」を習慣に

摩擦は肌を傷つけ、シミやくすみの原因になります。

 

スキンケアは「擦らずやさしく」を徹底しましょう。

 

 

化粧品は「ライン使い」も効果的

化粧品は同じブランドのアイテム同士で相性を考えて開発されていることが多く、ライン使いすることで相乗効果が得られやすいです。

 

▶関連記事:「スキンケアとは?」基本から実践まで徹底解説!正しいお手入れ方法

 

 

 

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「美肌貯金」を始めよう!20代におすすめの美容医療

 

20代こそ美容医療の始めどき!その理由とメリット

肌トラブルは、症状が進むほど治癒が難しくなります。

 

20代は肌のターンオーバーが活発で、治療の効果が出やすい最適な時期です。

 

将来的なエイジングサインや肌トラブルを予防する「美肌の貯金」として、早いうちから美容医療を取り入れることは、今後の肌状態を左右するカギとなります。

 

クリニックでは医師による専門的なアドバイスがもらえ、自分に合ったスキンケアを知ることもできます。

 

 

【10代・20代に人気】悩み別おすすめ施術

SNSなどの影響もあり、10代・20代の若い世代でも美容医療への関心が高まっています。

 

ここでは、悩み別におすすめの施術を紹介します。

 

ニキビ・ニキビ跡

ピーリング、ダーマペン、ポテンツァなどが有効です。

 

ケミカルピーリングは古い角質を除去してニキビを予防し、ダーマペンやポテンツァはニキビ跡の凹凸改善に効果が期待できます。

 

 

毛穴・くすみ

フォトフェイシャル(IPL)、ピコレーザーなどが人気です。

 

フォトフェイシャルは毛穴の開きやくすみなど20代に多い悩みに幅広くアプローチできます。

 

 

乾燥・ハリ不足

水光注射は、ヒアルロン酸などの美容成分を肌に直接注入し、内側からみずみずしい肌へ導きます。

 

 

将来のシワ予防

表情のクセが深いシワとして刻まれるのを防ぐため、予防的にボトックス注射を行う人もいます。

 

 

ムダ毛処理

自己処理による肌トラブルを防ぐため、医療脱毛も人気です。

 

 

やりすぎ注意!若いうちに避けるべき施術

美容医療は魅力的ですが、年齢に合わない施術や過度な施術はリスクを伴います。

 

フィラー(ヒアルロン酸)の過剰使用

若い肌はボリュームが十分なため、過度な注入は不自然な印象になる可能性があります。

 

 

強すぎるレーザーやピーリングの頻回施術

肌のバリア機能を損ない、かえって肌荒れを引き起こす原因になることがあります。

 

 

安易な整形手術

「流行っているから」という理由で安易に外科手術を選ぶのは避けましょう。

 

若い世代の美容医療は、「美肌をつくる」ことよりも「美肌を守る・予防する」という視点が重要です。

 

▶関連記事:にきび跡の治療にダーマペン

 

 

 

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体の内側から輝く!20代で実践したい美肌習慣

 

スキンケアだけでなく、内側からのアプローチも美しい肌を維持するためには欠かせません。

 

食生活の見直し

肌の生まれ変わりを助けるタンパク質やビタミン類(特にビタミンA, B群, C, E)を積極的に摂取しましょう。

 

ファストフードや糖質・脂質の多い食事は、皮脂の過剰分泌や肌荒れの原因となるため控えめにしましょう。

 

 

質の良い睡眠の確保

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の修復・再生に不可欠です。

 

十分な睡眠時間を確保し、質の良い睡眠を心がけましょう。

 

 

適度な運動の習慣化

運動は血行を促進し、肌のターンオーバーを整える効果があります。

 

ウォーキングなどの継続しやすい運動から始めましょう。

 

 

こまめな水分補給

体の内側からの水分補給も、肌のうるおいを保つために重要です。

 

1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに水を飲みましょう。

 

 

ストレスマネジメント

ストレスは肌トラブルの大きな要因です。

 

入浴やリラックスできる時間を作り、ストレスを溜めない工夫をしましょう。

 

 

 

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まとめ:20代の正しいケアが、10年後の肌を決める

20代は生活環境やホルモンバランスの変化で肌が揺らぎやすい時期ですが、見方を変えれば、未来の美肌の土台を作る絶好のチャンスでもあります。

 

今のうちから自分の肌と向き合い、正しいスキンケアと生活習慣を身につけることが、10年後、20年後の自信につながります。

 

肌の変化に気づいたら、それはケアを見直すタイミングのサイン。

 

必要であれば専門家のアドバイスも活用しながら、健やかで美しい肌を育んでいきましょう。

 

 

▶関連記事:30代から始める美肌習慣:肌悩みに合わせた効果的なスキンケア完全ガイド

 

 

 

 

この記事を書いた人

高本聖子先生‗日本スキンケア協会認定講師 width=

高本 聖子 先生

*日本スキンケア協会 認定講師
*プライベートサロンBPPT桜梅桃季 オーナー
*ビューティースクールBPPT桜梅桃季アカデミー 学院長
*リアルビューティーアカデミー 学院長
*JSSE 認定エステティシャン
*日本エステティック協会 認定エステティシャン

大手エステサロン2社に勤務し、店長マネージャー、トレーナーとして社員教育や顧客向けのイベント講師などを務める。 メンズエステ指導、トレーナー育成やシンガポールの大手チェーン店への技術指導研修などの経験も持つ。
現在は35年間の美容経験と教育指導30年キャリアを活かし、自サロンの運営、サロンのコンサルティング、独立開業の支援などを中心に現場に沿った指導を行う。日本のみならず中国のエステサロンでも教育を行う。これまでに教育した人数は5,000名以上。

 

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