2025年5月22日2025年5月22日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア
にきび跡の治療にダーマペン
一時期、特にコロナ禍においては、『ダーマペン』の問合せが急増しました。
ここ最近は、マスク習慣がなくなり、ダウンタイムを伴う施術がやりにくくなったのでしょうか、件数はだいぶ減りました。
とはいえ、いまだ需要の多い施術にはかわりありません。
ダーマペンとは
ダーマペンは、微細針が先端についたペン型の電動マイクロニードリング機器です。
高速振動により、皮膚に物理的な微細孔を多数開けるとともに創傷治癒を促します。
またその微細孔を介して有効成分を内部に届けることも行います。
最新型ダーマペン4
マイクロニードリング技術を作り変える研究、開発、改良により、さらにアップグレードした『Dermapen(ダーマペン)4』が現在の最新形態です。
ダーマペンの主な効果と注意点
ダーマペンは主に真皮層の改善を狙うことから、その効果として肌質、肌のハリ改善や毛穴開き改善が期待でき、にきび跡治療に使用しています。
単にアンチエイジングとしてダーマペンを使用する場合は、流れるように機器を扱いますが、にきび跡に行う時はそれなりにしっかり針が刺さるように機器を操作しなければなりません。
目的組織に刺さっているようでしっかり到達していないのがダーマペンです。
肌は弾力というものがあるので、針とはいえ刺入は簡単なものではありません。
そして、にきび跡の構造、つまりどこが原因で凹みが強くなっているのか、そもそもダーマペンが適応のにきび跡なのかの判断も重要です。
効果が感じられない理由
他院で今までダーマペンをやってるけど効果がわかりにくい・・・というご意見をよくことがあります。
なぜわかりにくいのか、その理由は上記が理由である場合が多い印象です。
ダーマペンはにきび跡の組織を壊し、再生を促すことが目的です。
であればしっかり針を刺入する技術も必要ということです。
ちなみに1、2回で効果がでるものではないので、ある程度の継続が必要です。
ただやりすぎ、特に間隔を詰めて行うと組織回復が間に合わないのと、色素沈着のリスクもあがってくるので、要注意です。
ダーマペンを受けたい方はカウンセリング時にダウンタイムや予想経過などをしっかり聞いて、納得の上、受けてください。