2023年11月13日2023年11月13日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア

皮膚科医に学ぶ肌のハリ不足の原因について①

まじまじと自分の顔を見た時に「老けたなあ」と感じるところは、皆さんどこですか?

 

エイジングサインは様々ありますが「肌のハリがなくなった」と感じるのもその一つでしょう。

 

 

肌のハリを感じない肌は、総じて、顔全体のたるみと感じたり、かさつき潤っていない肌毛穴開きが目立ってきたと感じる肌であることが多いようです。

 

そして「肌のハリ」を考えた時に目を向けなければならない場所は、皮膚の中でも主に真皮コラーゲン層です。

 

 

◆ 真皮コラーゲン層とは?

真皮コラーゲン層は間質成分である線維成分が主体であり、主に膠原線維(コラーゲン)弾性線維(エラスチン)からなります。

 

膠原線維は、

真皮重量の7 割を占め、強靭で皮膚の強度を保つ支持組織で、例えば外的な圧に強い組織と言えます。

 

しかし膠原線維は柔軟性に乏しいという特徴もあります。

 

 

一方、弾性線維は、

強靭さがないものの、弾力性に富む、皮膚の柔軟性を保つ特徴があります。

 

この二つの線維成分は相互に働きあい、緩衝、支持組織としての役目を担いあっています。

 

そして、これら線維成分は真皮層にある線維芽細胞から産生され、古くなったものは分解されるということを繰り返しています。

 

そのバランスが崩れていくと、支持組織である真皮コラーゲン層がその役割を担えなくなり、肌のハリが不足、たるみやしわが現れる原因の一つとなるのです。

 

 

 

◆ 線維成分の「変性」

30 代ともなると明らかに肌のハリ、弾力感が変わったと感じる方が多いと思います。

 

これは真皮層の線維成分の質が変化してしまう“ 変性” が要因です。

 

線維成分はあるけれど、その質に問題があり、本来の能力が低いということです。

 

特に真皮上層にある弾性線維にその傾向があります。

 

 

変性してしまう要因は、皆さんご存知の” 紫外線” が主なものです。

 

特にUVA という波長の紫外線は、真皮層まで影響があるのです。

 

UVA はUVB ほど強烈ではない反面、夏冬関係なく影響のある紫外線です。

 

そして、日々の蓄積が30 代以降、たるみやしわの原因になってきます。

 

特に弾性線維に影響があると柔軟性が低下し、硬いイメージの皮膚になり、しわが深く長く入りやすくなります。

 

 

マリンスポーツをやって日焼けされている方の肌は一見しまった感じなのですが、内部のコラーゲン層はだいぶ痛んでおり、最終的にしわが深く、長く、多くで
る傾向にあります。

 

だから紫外線対策はシミのみならず、必要であるということが言えます。

 

 

次回は、線維成分の「減少」と肌のハリ回復に対するケアについてご紹介いたします。

 

 

この記事を書いた人

濱野 英明先生

濱野 英明(はまの ひであき)先生

テティス横濱美容皮膚科 院長

日本皮膚科学会 皮膚科専門医

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

川崎市立川崎病院、慶應義塾大学病院皮膚科、稲城市立病院皮膚科、済生会横浜市南部病院皮膚科での勤務を経て、横浜の桜木町駅前に医療とエステを融合させた「テティス横濱美容皮膚科」を開設。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会、日本レーザー医学会等に加盟し、最新の確かな情報を基に、安全で効果の高い美容医療を提供している。また、ミス・ユニバースやミススプラインターナショナルのビューティーキャンプ講師や審査員も務める。

 

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