2026年2月13日2026年2月10日お肌のセルフエステ,美容コラム
リンパマッサージ(ボディ)完全ガイド|部位別・目的別に“効かせる”セルフケアと注意点

「脚のむくみが気になる」「夕方になると体が重い」「肩や背中がパンパン」——そんなとき、真っ先に“強く流す”ケアを思い浮かべる方も多いかもしれません。
けれど、ボディのリンパマッサージは力任せに押すほど良いわけではなく、むしろやさしい圧で、巡りやすい状態に“整える”ことが大切です。
このコラムでは、「リンパマッサージ ボディ」を探している方に向けて、今日から自宅で続けられるセルフケアを、部位別(脚/お腹・骨盤/背中・肩・二の腕)と目的別ルーティンでわかりやすくまとめました。
さらに、やり過ぎによる不調を防ぐために、頻度やタイミング、NG例、控えた方がよいケースもあわせて解説します。
無理なく続けられる形で、すっきり軽い毎日を目指していきましょう。
リンパマッサージ(ボディ)とは?まず知るべき基本(効果説明は最小限)

ボディリンパマッサージの目的は「流す」より“整える”
ボディのリンパマッサージは、むくみが気になる部分を強く押して流すものと思われがちですが、基本は皮膚の下をやさしく動かして、巡りやすい状態に整えるケアです。
顔のリンパと比べて、ボディは筋肉量が多く、姿勢や歩き方、冷え・運動不足などの影響を受けやすいのが特徴。
だからこそ「どこを」「どの順番で」「どのくらいの圧で」触れるかが結果を左右します。
「全身」「部分ケア」との違いは“設計”にある
全身を丁寧に行う時間がない場合は、ボディは1〜2部位を短時間ででもOK。
ポイントは、ゴールを決めることです。
- 夕方の脚のパンパン感 → 脚(足首〜ふくらはぎ中心)
- 上半身の重だるさ → 背中・肩・二の腕
- 下腹の重さ・冷え → お腹・骨盤まわり
体感を変える「3原則」(ここを外すと逆効果)
ボディリンパで最も多い失敗は、強すぎる圧と摩擦です。
次の3つだけは最初に押さえましょう。
- 圧:痛くない強さ(“気持ちいい”より“やさしい”が目安)
- 方向:長く一方向に(行ったり来たりを減らす)
- 摩擦:すべらせて皮膚を守る(オイル/クリームは必須)
始める前の準備で差がつく(やり方より先に効く)
「やる前のひと手間」で、同じ時間でも体感が変わります。
- 温める:入浴後・蒸しタオル後がベスト
- 水分:一口ずつこまめに(直前のがぶ飲みは不要)
- アイテム:手で十分。道具を使うなら“弱圧”前提で
まずは“短く・続く形”が正解
ボディリンパは、1回で完璧を目指すよりも「毎日3分」など続け方の設計が大切です。
次章からは、人気の高い部位別(脚・お腹/骨盤・背中/二の腕)に、失敗しにくい手順で紹介していきます。
▶関連記事:リンパマッサージの効果とは?期待できる5つの変化と正しいやり方
▶関連記事:リンパマッサージは効果ない?そう感じる本当の理由と正しい見極め方
脚のリンパマッサージ(ボディ)|足首〜ふくらはぎ〜太もも(むくみ対策)

脚のむくみは「足首の詰まり」から始まる
夕方に脚が重い、靴下跡がくっきり残る…
そんなときは、ふくらはぎだけを揉むより先に足首まわりの動きを整えるのが近道です。
脚は重力の影響を受けやすく、日中の立ち・座り姿勢で巡りが滞りがち。
まずは“出口を作ってから上へ”の順番で、やさしく進めましょう。
事前準備:摩擦を減らして「軽い圧」で
脚は面積が広いぶん、摩擦や強圧のダメージが出やすい部位です。
- オイル/クリームを手のひら全体に広げてから触る
- 圧は肌が軽く動く程度(痛い・熱いはやり過ぎサイン)
- 片脚3〜5分で十分(長時間より“毎日短く”)
手順① 足指・足裏で“土台”をゆるめる
足先が冷えやすい人、立ちっぱなしの人は、足裏が硬くなりやすい傾向があります。
- 足指を1本ずつ軽く回す・開く
- 足裏は親指の付け根〜土踏まずを、手のひらでゆっくりほぐす
- くるぶし周りを円を描くようにやさしくなでる
手順② 足首〜ふくらはぎは「下から上へ、長く一方向に」
ふくらはぎは“第二の心臓”と言われますが、強く揉むと逆に張りやすくなることも。
- 足首からひざ裏方向へ、手のひらで長く流す
- ふくらはぎの外側・内側を分けて、各3〜5回ずつ
- 仕上げに足首→ひざ下まで、面で包むように数回なで上げる
手順③ 太ももは「前・外」の張りをほどいてから
座りっぱなしで太もも前・外側が張るタイプは、流す前に“緊張をゆるめる”のがポイントです。
- 太もも前を手のひらで広くさする(力は入れない)
- 外側の張りは、面でゆっくり上へ(ゴリゴリはNG)
- ひざ上→脚の付け根方向へ、数回なで上げて終了
これだけは避けたいNG(むくみ悪化の原因に)
- 痛いほど押す/同じ場所を往復する
- 皮膚が赤くなるほど擦る(摩擦ダメージ)
- 内出血が出る圧で続ける(“効いてる”ではなく過負荷)
脚リンパは「足首→ふくらはぎ→太もも」の順番と、やさしい圧がカギ。
次は、下腹の重さや冷えに関わりやすいお腹・骨盤まわりの整え方へ進みます。
お腹・骨盤まわりのリンパマッサージ(ボディ)|下腹・鼠径部ケア

お腹は「押す場所」より“整える順番”が大切
下腹の重さや冷え、座りっぱなしによるだるさが気になるときは、いきなりお腹を強く揉むのではなく、呼吸でゆるめてからやさしく触れるのが基本です。
お腹まわりは刺激に敏感で、力を入れすぎると張りや違和感につながることも。
ボディリンパの中でも「弱い圧で、短時間」が向いている部位です。
事前準備:食後・体調で“やらない判断”も必要
まずは安全第一で、タイミングを整えましょう。
- 食後すぐは避ける(目安:食後1〜2時間)
- 生理痛が強い日、腹部に炎症や痛みがある日は控える
- 冷えているときは先に温める(入浴後・蒸しタオルがおすすめ)
手順① 呼吸で「肋骨〜みぞおち」をゆるめる(30秒〜1分)
お腹の巡りは、呼吸の浅さや姿勢の硬さの影響を受けます。
まずは手を当てて“動く余地”を作ります。
- 片手をみぞおち、もう片手を下腹に置く
- 鼻から吸って、口から長く吐く(吐く息をやや長めに)
- 吐くたびにお腹が“ふわっ”とゆるむ感覚を待つ
手順② 下腹は「さする」で十分(強く押さない)
下腹は押し込むより、皮膚をやさしく動かすイメージで。
- 下腹を手のひらで円を描くようにゆっくりさする
- 片側に偏らず、左右均等に(各5〜7回程度)
- 気持ちよくても“揉む”は控えめに(内臓周辺は過刺激NG)
手順③ 骨盤まわり〜鼠径部は「付け根をゆるめて流れ道を作る」
脚が流れにくい人は、股関節まわりが硬いケースが多いです。
- 骨盤のふち(下腹の左右)を手のひらでやさしくなでる
- 太ももの付け根あたりは押し込まず、面で軽くさする
- 最後に下腹→骨盤の左右へ、ゆっくり流して終了
よくある失敗:下腹を頑張りすぎると逆に張る
- 痛いほど押す/深く押し込む
- くすぐったいのに続ける(防御反応で力が入る)
- 体が冷えたまま行う(硬い状態で触ると負担が増える)
お腹・骨盤まわりは「呼吸→さする→付け根を整える」の順がコツです。
次章では、疲れやすさと直結しやすい背中・肩・二の腕のボディリンパを、届きにくい部位でも続けられる形で紹介します。
▶関連記事:全身リンパマッサージの基本|巡りを整える正しい流れと続け方
背中・肩・二の腕のリンパマッサージ(ボディ)|上半身のだるさケア

上半身の重だるさは「背中の固さ」から連鎖しやすい
肩こりや首の張りは、肩だけの問題に見えて実は背中(肩甲骨まわり)や腕のねじれが関係していることが多いです。
特にデスクワークやスマホ時間が長い人は、胸が縮こまり背中が動きにくくなりがち。
ボディリンパでは、強く押して流すよりも、動かしてゆるめる→やさしく整えるの順番で進めると、後が軽くなります。
準備:上半身は“擦りすぎ”に注意(首まわりは特にやさしく)
肌が乾いた状態で行うと、赤みやかゆみにつながりやすい部位です。
- オイル/クリームを薄く広く(多すぎると滑って力が入りやすい)
- 圧は深く押さない(筋肉を潰すイメージはNG)
- 片側2〜3分で十分(やり過ぎるとだるさが残ることも)
手順① 腕〜脇をゆるめて「流れの通り道」を作る
背中に直接届かない人ほど、まず腕から整えると変化が出やすいです。
- 手首→ひじ→二の腕へ、手のひらでゆっくりさする
- 二の腕の外側の張りを、面で包むように上へ
- 脇の下は押し込まず、軽く手を当てて深呼吸(10秒×2回)
手順② 肩〜鎖骨下は“押す”より“広げる”(巻き肩対策)
巻き肩タイプは、前側が縮んで後ろが動きにくくなります。
- 胸の上(鎖骨の下)を、中心→外側へやさしくなでる
- 肩の前側を手のひらでゆっくりさすって緊張をほどく
- 首は強く触らず、気になる場合も“軽いタッチ”に留める
手順③ 背中・肩甲骨まわりは「壁・タオル」でセルフしやすく
背中は無理に手を回すより、道具を使って摩擦を少なく行うのが安全です。
- タオルを背中に回し、左右に小さく揺らす(擦らない)
- 壁にもたれて肩甲骨を上下に動かす(30秒)
- 仕上げに、肩→腕へ数回なで下ろして終了(“抜く”イメージ)
二の腕が気になる人のコツ:流す前に“硬さ”を取る
二の腕は「脂肪を揉む」より、肩・脇・腕の動きを戻す方がスッキリしやすいです。
肩が上がる人は、肩を落として呼吸を整えてから行いましょう。
痛い圧でつまむのは避け、面でゆっくりが基本。
NG例:上半身は“やり過ぎ”が不調のもと
- 首を強く押す/ゴリゴリ揉む
- 脇を強く押し込む(痛みが出たら即中止)
- 皮膚が赤くなるほど擦る(摩擦が一番の敵)
背中・肩・二の腕は、「腕→脇→胸→背中」の順で整えると続けやすく、変化も出やすい部位です。
次章では、毎日続けるための3分/7分/15分ルーティンと、頻度・タイミングなどの疑問をまとめます。
目的別ルーティン&よくある疑問(頻度・タイミング・やり過ぎ防止)

続けるコツは「時間」より“設計”
ボディリンパは、1回の長さよりも短くても継続した方が体感が安定します。
毎回フルコースにすると疲れて続かないため、「今日は脚だけ」「今日は上半身だけ」と決めてOK。
迷ったら、むくみが出やすい部位を1つ選び、同じ手順で繰り返すのが近道です。
目的別・時短ルーティン(そのまま使える)
【3分:朝の軽さルーティン(脚or腕)】
- 足首→ふくらはぎを“なで上げ”中心(左右各1分)
- 余った時間で足指・足裏を軽くほぐす
- 最後に深呼吸を1回して終了
【7分:夜の疲労リセット(背中+脚)】
- 腕→脇に手を当てて深呼吸(30秒)
- タオル/壁で肩甲骨を動かす(1分)
- 脚は足首→ひざ下を長く流す(左右各2分)
- 仕上げに肩→腕へなで下ろす(30秒)
【15分:週末メンテ(上半身+骨盤+脚)】
- 呼吸でお腹をゆるめる→下腹をさする(2〜3分)
- 骨盤まわり・付け根を面で整える(2分)
- 上半身(腕〜脇〜胸〜背中)をやさしく(5分)
- 脚(足首〜太もも)を流して仕上げ(5分)
よくあるQ&A:検索されやすい疑問に先回り
Q1:毎日やっていい?
A1:可能です。
ただし「痛くない圧」「短時間」が前提。
だるさが残る日は回数を減らします。
Q2:ベストなタイミングは?
A2:体が温まっている入浴後〜就寝前が続けやすい人が多め。
朝は“短く”が向きます。
Q3:運動の前後はどっち?
A3:目的で選びます。
軽く整えるなら運動前に短時間、疲労感が強い日は運動後にやさしく。
Q4:やり過ぎのサインは?
A4:赤みが続く、内出血、揉み返しのような痛み、翌日まで重だるい…は過刺激の目安です。
これだけは守る「中止の目安」
- 発熱、強い倦怠感、炎症や痛みがある
- 触れて痛い・熱い・違和感が増す
- 体調が不安定な日は「深呼吸+保湿」だけでも十分です
ボディリンパは、“短く・正しく・続く形”に落とし込めれば強い味方になります。
▶関連記事:リンパマッサージの好転反応はいつまで続く?症状と経過の目安
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まとめ|むくみ・だるさを溜めないためのボディリンパ習慣
ボディのリンパマッサージは、強く押して“流す”のではなく、やさしい圧で巡りやすい状態に“整える”セルフケアです。
体感を左右するのは「圧・方向・摩擦」の3原則。
痛みを感じるほどの力や、同じ場所を往復する触り方は逆効果になりやすいため注意しましょう。
脚は足首から土台をゆるめて下から上へ、お腹・骨盤まわりは呼吸でゆるめて短時間、背中・肩・二の腕は腕や脇から通り道を作り、タオルや壁を使って無理なく続けるのがコツです。
毎日完璧を目指すより、「3分・7分・15分」の目的別ルーティンで習慣化することが最短ルート。
体調がすぐれない日や痛みが出るときは無理をせず、休む判断も大切です。






