2024年2月7日2024年2月7日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識,美容コラム,美容と健康のアドバイス

糖化と肌のエイジング①

アンチエイジングにおいて、よく耳にする「酸化」とともに「糖化」も欠かせないキーワードとなっています。

 

簡単にいうと「酸化」は「錆びてしまう」ことで、「糖化」とは「焦げついてしまう」ことです。

 

どちらにとっても、細胞、組織レベルでのダメージであり、老化だけでなく、病気の始まりともなりますので、どちらも“ 予防” という概念が必要なものとなります。

 

そこで、今回と次回の2回にわたって、「糖化」と肌のエイジングについてご紹介いたします。

 

そもそも糖化とは?

糖化とは、体内にあるタンパク質と余剰な糖質が結びつき、さらに熱(体温) によってじんわり加熱され、AGEs(糖化最終生成物)が産生される反応のことです。

 

どの要素も体内にあるものなので、人は糖化しやすいと言えます。

 

ちなみに、皆さんもよく口にするホットケーキをこんがり焼いた時に表面が茶色になるのも同じ反応(メイラード反応) です。

 

このAGEs という物質は、体内で作られると分解されにくく、蓄積性があります。

 

蓄積したものは当然、細胞代謝や組織代謝において不必要なものなので障害が起こり、病気や老化の原因となります

 

 

 

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一番の注意は高血糖状態が続くこと

糖質は常日頃、エネルギー産生のために細胞内で使用され、代謝の中心として働いています。

 

しかし高血糖状態となると、細胞内に取り込まれない余分な糖質が血中をまわりはじめて、各組織にあるたんぱく質と結合していきます。

 

食べすぎはもちろん、急速な血糖上昇を招くような食べ方も注意が必要です。

 

 

糖化で起こる血管内の変化

AGEs の蓄積によって、まず障害を受けやすいのは血管です。

 

悪玉コレステロール(LDL) は動脈硬化の原因として有名ですが、通常は白血球の一つであるマクロファージが分解してくれます。

 

しかし、LDL が糖化することで、それを摂取したマクロファージ内に分解されずとどまり、それごと血管内壁に蓄積していき、最終的に塊を形成、血管狭
窄や閉塞を起こし様々な病気を引き起こします。

 

しかも糖化LDL は、活性酸素を誘発し、組織の酸化もするということですから、何もよいことはありません。

 

 

次回は、『肌においての影響』と『糖化に対しての食事』についてご紹介します。

 

 

 

 

この記事を書いた人

濱野 英明先生

濱野 英明 先生

テティス横濱美容皮膚科 院長

日本皮膚科学会 皮膚科専門医

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

川崎市立川崎病院、慶應義塾大学病院皮膚科、稲城市立病院皮膚科、済生会横浜市南部病院皮膚科での勤務を経て、横浜の桜木町駅前に医療とエステを融合させた「テティス横濱美容皮膚科」を開設。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会、日本レーザー医学会等に加盟し、最新の確かな情報を基に、安全で効果の高い美容医療を提供している。また、ミス・ユニバースやミススプラインターナショナルのビューティーキャンプ講師や審査員も務める。

 

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