2025年10月9日2025年10月9日美容コラム,美容と健康のアドバイス

頭皮のたるみ解消!原因からマッサージ、リフトアップケアまで徹底解説

 

年齢を重ねると気になり始める「顔のたるみ」。

 

どんなに高価な化粧品を使っても、なかなか満足いく結果が得られないと感じていませんか?

 

実はその原因、顔ではなく“頭皮”にあるかもしれません。

 

顔と頭皮は一枚の皮膚でつながっており、頭皮がたるむと、まるで吊り下げられていた顔全体がゆるむように下がってしまうのです。

 

この記事では、頭皮と顔の関係性、たるみが起こる仕組み、そして今日からできるケア方法までをわかりやすく解説します。

 

 

なぜ顔のたるみは頭皮と関係するのか?その構造とメカニズム

 

近年、「頭皮のたるみが顔のたるみにもつながる」ということが話題になっています。

 

顔のたるみ対策として顔のスキンケアに力を入れても改善しない場合、その原因は「頭皮」にあるかもしれません。

 

顔と頭皮は一枚の皮膚でつながっている

「頭皮」「顔」は、当たり前のことですが、一枚の皮膚でつながっています

 

顔の皮膚と頭皮は同じ構造・機能を持っています。

 

そのため、頭皮のたるみは顔のたるみに直接影響します。

 

顔のたるみは、たるみが発生した部分だけで起こっているわけではありません。

 

 

頭皮は顔を支えるコルセットの役割を担う

顔の内側には「表情筋」という筋膜が張り巡らされていますが、これを辿っていくと頭皮の筋膜とつながり連動しています

 

この頭皮の筋膜が、頬や目元、フェイスラインを支えるコルセットのような役割を担っているのです。

 

頭部の筋肉は「前頭筋」「側頭筋」「後頭筋」の3つに分かれており、それぞれが顔の表情筋とつながり、連動しています。

 

頭皮が1mm下がると、顔が1cmたるむともいわれており、頭皮のたるみは顔全体のたるみやシワ、フェイスラインの崩れに直結します。

 

頭皮が硬くなると、顔全体の皮膚や筋肉が下がりやすくなり、たるみが進行しやすくなります。

 

柔軟性を失った硬い頭皮では、頬や目元の筋膜を引っ張り上げることができず、たるみを引き起こすことになります。

 

加齢が進むと、筋肉が衰え、コラーゲンの働きも低下し、頭皮が下に降りてくると言われています。

 

 

 

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頭皮の「たるみ」・「コリ」をセルフチェックする方法

 

自分の頭皮の状態が「やわらかい」のか「硬い」のかわからない場合は、簡単にセルフチェックしてみましょう。

 

頭皮の硬さの目安は「こめかみ」

頭皮の硬さの目安となるのは「こめかみ」の動きです。

 

こめかみ部分を指で押さえて動かした際、頭皮がこめかみの皮膚と同じくらい動けば「やわらかい」と判断できます。

 

それよりも硬いと感じる場合は、頭皮がコリ固まっている可能性が高いです。

 

 

調べるべき頭皮の4つのポイント

頭皮の状態をチェックする際には、以下の4つのポイントを調べましょう。

 

  • 前頭部(おでこの上あたり)
  • 側頭部(頭の側面)
  • 頭頂部
  • 後頭部

 

側頭部はやわらかいけれど頭頂部は硬い、というように、頭皮の部位によって硬さが異なる場合があります。

 

硬い部分がある場合は、コリ固まっているためマッサージでほぐす必要があります。

 

また、頭頂部を指でつまんでみて、硬くてうまくつまめない人は頭皮にコリがある可能性が高いです。

 

 

 

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頭皮のたるみ・コリを引き起こす主な原因

 

頭皮が硬くなったりたるんだりする原因は、血行不良や老化現象、生活習慣の乱れなど、多岐にわたります。

 

血行不良と筋肉の緊張

長時間のデスクワークやスマホの長時間利用などで同じ姿勢が続くと、頭の筋肉や筋膜が緊張状態になり、血流が悪化して頭皮が固くなる可能性があります。

 

運動不足が続くと全身の血流が悪くなり、頭皮の血流も悪くなる可能性があります。

 

パソコン操作で目を酷使することや、首や肩が硬くなってしまうこと(コリ)も、頭皮のコリにつながります。

 

 

頭皮の老化現象

頭皮がたるむ原因には、コラーゲンの細胞が破壊されたり保護機能が弱くなったりすることで、水分や栄養分が蒸発してしまうことが挙げられます。

 

頭皮の老化を進める主な要因は以下の通りです。

 

  • ゾンビ細胞の増殖

新陳代謝で排除されない「老化細胞」が蓄積し、周囲の細胞に悪影響を与え、シワ・たるみ・白髪・薄毛などの老化を加速させます。

 

  • 地肌の糖化

体内の余分な糖がタンパク質と結びついて悪玉の老化物質に変化し、コラーゲンやエラスチンの劣化を招き、地肌の弾力が低下し、たるみやシワを引き起こします。

甘い食べ物や炭水化物の取り過ぎに注意が必要です。

 

  • 地肌の酸化

紫外線や皮脂の酸化によりコラーゲンが破壊されると、頭皮のハリや弾力が失われ、硬くなります。

酸化した皮脂が刺激となり、フケ、かゆみ、炎症を引き起こすこともあります。

 

 

生活習慣の乱れと外部刺激

  • 生活習慣の乱れ

食事の栄養バランスの偏りや睡眠不足、過度なストレスなどは、コリを加速させる原因になります。

 

  • ストレス

ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、血流の悪化を招くほか、歯を食いしばることで側頭筋に負荷をかけ、頭皮のコリにつながることもあります。

 

  • 乾燥・紫外線

頭部は太陽から降り注ぐ紫外線の影響を最も受ける箇所であり、紫外線や乾燥、炎症により頭皮の柔軟性が失われることも原因です。

 

 

 

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頭皮マッサージで得られる嬉しい効果とメリット

 

頭皮のコリを放置すると、ぼやけたフェイスラインや疲れが取れない状態につながります。

 

頭皮マッサージには、見た目の改善から健康面のメリットまで、さまざまな効果が期待できます。

 

顔のたるみ解消とリフトアップ

頭皮マッサージによって頭のたるみを解消できれば、顔全体のたるみ解消やリフトアップが期待できます。

 

頭部の筋肉(前頭筋、側頭筋、後頭筋)にアプローチすることで、たるみやシワ、フェイスラインの改善につながります。

 

前頭筋のマッサージはおでこのシワやまぶたのたるみに効果的です。

 

側頭筋のマッサージは頬のたるみやフェイスラインの崩れの改善につながります。

 

 

健やかな髪の育成とボリュームアップ

凝り固まった頭皮の筋肉をほぐすと血行が促進され、髪に栄養が行き渡るようになり、ハリやコシのある健康的な髪の育成が期待できます。

 

血流が悪い状態が続くと髪に栄養が行き渡らなくなり、ハリやコシが失われたり、薄毛や抜け毛の原因となったりします。

マッサージによって頭皮が柔らかくなると、髪が根元から持ち上がり、頭髪全体にボリュームが出る効果もあります。

 

 

その他、全身のリフレッシュ効果

  • 目の開きや眼精疲労の改善

頭皮のコリやたるみが改善されると、目元のたるみや眼精疲労の改善が期待できます。

疲れ目のリラックス効果も期待できます。

 

  • 肌の透明感アップ

マッサージによって頭皮の血流が改善されると、顔全体のくすみ解消につながります。

肌のターンオーバーも促進されるため、透明感アップが期待できます。

 

  • リフレッシュ効果

頭皮のコリをほぐすことで、頭部のずっしりとした感覚が和らぎ、心地よさから気分がリフレッシュし、ストレス解消や心の安定につながるといわれています。

 

 

 

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効果的な頭皮マッサージの正しいやり方(セルフケア)

 

頭皮マッサージの効果をしっかり得るためには、正しい方法で行うことが重要です。

 

最適なタイミングと注意点

洗髪を行う毎日のバスタイムがおすすめです。

 

体を温めながら頭皮をほぐすことで、血行をうながしやすくなります。

 

指の腹を使い、爪を立てずに、力を入れすぎず「痛気持ちいい」と感じる程度の圧をかけるのが目安です。

 

マッサージは、爪を短く切って手を清潔にして行います。

 

また、頭皮のコリの原因として全身の血流の悪さが考えられるため、マッサージの前に首や肩のストレッチを取り入れ、体全体をほぐすのがおすすめです。

 

 

簡単なマッサージ方法(手を使った方法)

1. 頭皮全体を左右に動かす

両親指を後頭部に当て、それ以外の指の腹を頭皮に軽く当て、頭皮全体をゆっくりと左右に動かし、揉みほぐします。

 

 

2. 側頭部を圧迫しながら回す/揉みほぐす

指を熊手のように開き、こめかみを含む側頭部を圧迫しながら、前後左右に動かします。

 

両手の指で、左右の側頭部から頭頂部にかけて、指先で圧迫しながら揉みあげていきます。

 

軽く握ったこぶしを耳の上に当てて、ぐるぐると小さな円を描くように揉みほぐすのも効果的です。

 

側頭筋のコリをほぐすと眼精疲労や肩こりの改善に効果的です。

 

 

3.前頭部から頭頂部にかけて揉みあげる

前髪の生え際あたりの前頭部の頭皮を動かすようなイメージで、頭頂部に向かって少しずつ位置をずらしながら揉みあげるように動かします。

 

 

おでこから後頭部にかけての帽状腱膜は、筋肉がなく血流や老廃物が滞りやすい部分なので、意識的にマッサージしましょう。

 

 

 

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頭皮ケアアイテムとツールの活用

 

自分の手を使ったマッサージが基本ですが、アイテムを活用することで効率や効果を高めることができます。

 

頭皮ケア化粧品(オイル、クリーム、美容液)

  • マッサージ効率アップ

頭皮マッサージ用のクリームを使うと指通りがなめらかになり、マッサージがしやすくなります。

手と頭皮の摩擦を軽減し、頭皮や毛髪に負担をかけません。

 

  • 洗髪時の活用

シャンプーやヘアクレンジングをするときも頭皮マッサージを意識し、指のすべりをよくするテクスチャを選ぶと効果的です。

 

  • 保湿とダメージ軽減

お風呂上がりのタオルドライ後、ドライヤーをかける前に頭皮用の美容液を活用すると、熱によるダメージを軽減し、頭皮にうるおいを与えてくれます。

頭皮が濡れて毛穴が開いた状態のほうが浸透しやすくなります。

 

 

マッサージツール

指に力が入らない、指が疲れてしまうといった場合は、以下のアイテムを活用できます。

ツール メリット デメリット/注意点
ブラシ 手軽に頭皮マッサージができる。 力を入れすぎると頭皮を傷める可能性。

切れ毛になる恐れがあるため、髪の絡まりをとってから使用する。

シャンプーブラシ 爪が長くても洗浄・マッサージしやすい。

力をあまり必要とせず効率良くマッサージできる。

力を入れすぎると頭皮を傷める可能性。

擦り洗いしすぎると頭皮の乾燥を招く恐れがある。

電動ヘッドマッサージャー 人の手のマッサージを再現した心地よい刺激を与えられる。

指先に力を入れる必要がない。

コストがかかる(4,000円〜2万円ほど)。

充電や部品洗浄などメンテナンスが必要。

かっさ 効率よく頭皮のツボを刺激でき、スッキリ感を得られやすい。 力を入れすぎると頭皮を傷める可能性がある。
美顔ローラー ローラーの動きで手軽に顔や頭皮にほど良い刺激を与えられる。 コストがかかる。
サロン

(プロによるマッサージ)

確かな技術でツボやコリに的確にアプローチできる。

ヒーリング効果も期待できる。

時間もお金もかかる。

 

 

 

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頭皮のたるみを防ぐための内側からのケアと生活習慣

 

頭皮のコリやたるみを改善するには、マッサージによる外側からのアプローチだけでなく、内側からの頭皮ケアも大切です。

 

食生活の改善

健康的な頭皮環境を育てるには、日々の食事を意識することが重要です。

 

  • 血流促進効果のある食材

カプサイシン(とうがらし、ししとうなど)やビタミンE(ナッツ類、いくら、ツナ缶など)は、血流を促進させる効果が期待できます。

 

  • 髪のボリュームアップをサポートする成分

ケラチン生成を助ける亜鉛(牡蠣、牛肩ロース、牛もも肉など)を摂取することで、髪のハリやコシ、ボリュームアップをサポートする効果が期待できます。

 

  • 健康な頭皮のために必要な栄養素

たんぱく質、ビタミン、ミネラルの3つが主に必要です。大豆、季節の野菜やフルーツ、わかめなどの海藻類が良いでしょう。

 

  • 糖化対策

身体の「糖化」を防ぐため、日頃から甘い食べ物や炭水化物の取り過ぎに注意することも有効です。

 

 

規則正しい生活とストレス管理

  • 良質な睡眠

細胞を修復する成長ホルモンが多く分泌される時間帯(理想は22時〜6時)に眠ることで、昼間に受けた頭皮のダメージを回復させることができます。

 

  • ストレス管理

ストレスは血流悪化や側頭筋に負荷をかける原因になるため、適度にリフレッシュし、ストレスを溜め込まないよう意識しましょう。

 

  • 冷え対策

冷えは筋肉の動きを弱め、むくみやたるみの原因になります。

特に夏場はエアコンなどで頭皮が固くなりやすいので注意が必要です。

 

 

 

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【重要】頭皮マッサージを行う上での注意点

 

頭皮マッサージは効果的ですが、間違った方法ややりすぎは逆効果になる可能性があります。

 

マッサージを控えるべきケース

以下のような頭皮の状態や体調が悪いときは、マッサージを控えるようにしましょう。

 

  • 頭皮に湿疹や荒れ、赤み、フケ、ベタつきなどトラブルを抱えている場合。
  • 日焼けをしているなど、頭皮が敏感な状態にある場合。
  • 体調がよくない場合。
  • 抜け毛や薄毛など、頭皮環境に問題を抱えている場合(トラブルが悪化する可能性があります)。

 

 

過剰な頻度と力加減に注意

適度なマッサージは血流を改善しますが、頻度が多すぎると頭皮にダメージを与える可能性があります。

 

過剰なマッサージは毛根を傷つけ、抜け毛が増えたり、髪が細くなったりすることもあります。

 

血行を良くしようと必要以上に力を入れてマッサージすると、頭皮や毛根に負担がかかります

 

力加減は「痛気持ちいい」と感じる程度が目安です。

 

頭皮や髪をゴシゴシこするようなマッサージは好ましくありません

 

髪をこすると枝毛や切れ毛につながる可能性があるため注意しましょう。

 

爪が伸びた状態でマッサージを行うと、頭皮を傷つけるリスクがあるため、爪は短く切ってから指の腹を使いましょう。

 

ネイルをしていて爪を切れない場合は、頭皮マッサージ用のブラシなどを利用すると良いでしょう。

 

頭皮マッサージを日々のストレスにしてしまっては本末転倒です。

 

手軽にケアできるグッズや「ながらマッサージ」などを取り入れ、無理なく自分のペースで続けることが大切です。

 

 

 

まとめ

顔のたるみを本気で改善したいなら、「顔だけ」では不十分です。

 

頭皮は顔を支える土台であり、その柔軟性や血流の状態が、フェイスラインの印象を大きく左右します。

 

毎日のスキンケアに頭皮マッサージや生活習慣の見直しをプラスすることで、内側からハリと引き締まりのある印象へと変わっていきます。

 

美しい表情は、健やかな頭皮から。今日から“頭皮美容”を意識して、たるみに負けない土台づくりを始めましょう。

 

 

▶関連記事:頭皮の血行促進がカギ!薄毛・抜け毛を防ぎ、健康と美しさをもたらす秘訣

 

 

 

この記事を書いた人

高本聖子先生‗日本スキンケア協会認定講師 width=

高本 聖子 先生

*日本スキンケア協会 認定講師
*プライベートサロンBPPT桜梅桃季 オーナー
*ビューティースクールBPPT桜梅桃季アカデミー 学院長
*リアルビューティーアカデミー 学院長
*JSSE 認定エステティシャン
*日本エステティック協会 認定エステティシャン

大手エステサロン2社に勤務し、店長マネージャー、トレーナーとして社員教育や顧客向けのイベント講師などを務める。 メンズエステ指導、トレーナー育成やシンガポールの大手チェーン店への技術指導研修などの経験も持つ。
現在は35年間の美容経験と教育指導30年キャリアを活かし、自サロンの運営、サロンのコンサルティング、独立開業の支援などを中心に現場に沿った指導を行う。日本のみならず中国のエステサロンでも教育を行う。これまでに教育した人数は5,000名以上。

 

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