2025年6月24日2025年6月24日美容コラム,美容資格
【美容業界】あなたの「好き」を仕事に！美容系の仕事の種類、必要な資格、働き方、向いている人を徹底解説
美容に興味があり、おしゃれやメイクが好きで、将来美容業界で働くことに憧れている方は少なくないでしょう。
しかし、「美容系の仕事」と一口に言っても、非常に多くの職種があり、それぞれ仕事内容や必要なスキル、向き不向きが異なります。
このコラムでは、美容系の仕事の具体的な種類や仕事内容、必要となる資格、働く上でのメリット・デメリット、そして美容業界への就職・転職を考える際に役立つ準備について、詳しく解説していきます。
漠然とした憧れだけではなく、自身の適性を深く理解し、後悔のないキャリア選択をするための一助となれば幸いです。
美容系の仕事とは？その定義と幅広い職種
美容系の仕事とは、美容に関する専門知識や技術を活かして、人をキレイにする仕事全般を指します。
その「美しくする」の範囲は非常に幅広く、ヘアカットやカラー、パーマといった「髪」に関する施術から、スキンケア、メイク、ネイル、脱毛、ボディケアまで多岐にわたります。
美容系の仕事は、大きく以下の3つのジャンルに分類できます。
販売系
百貨店や化粧品専門店、ショッピングモールなどで化粧品ブランドの販売員としてお客様にコスメを紹介・販売する仕事です。
美容部員（BA）やラウンダーが該当します。
技術系（専門職）
お客様に直接タッチアップや施術を行うことで料金をいただく仕事です。
メイクアップアーティスト、ヘアメイク、ネイリスト、アイリスト、美容師、エステティシャンなどが含まれます。
カウンセリング・受付系
美容クリニックなどで、お客様が診察を受ける前に適切な施術を判断・提案するカウンセリングや受付業務を行う仕事です。
また、直接お客様にサービスを提供する仕事だけでなく、化粧品の企画・開発、研究、営業、広報活動など、間接的に美容に関わる仕事も多く存在します。
美容系の仕事の種類と仕事内容：直接お客様に施術・提案する仕事
ここでは、代表的な美容系の仕事について、具体的な仕事内容や必要な資格、やりがい・平均年収などを詳しく見ていきましょう。
お客様と直接接し、美容に関する専門的な施術やアドバイスを行う職種は、高い対人スキルが求められます。
美容師（ヘアスタイリスト）
仕事内容
シャンプー、カット、カラー、パーマ、ヘアセットなど、髪の毛のケアを専門とします。
就職先によっては、着付けやヘアメイク、ネイルケア、ヘッドスパなども行います。
必要な資格
美容師免許（国家資格）が必須です。
厚生労働大臣または都道府県知事が指定する美容師養成施設で2年または3年のカリキュラムを修了後、国家試験に合格する必要があります。
やりがい
ゼロから自分の手でヘアスタイルを作り上げること、お客様に「ありがとう」「きれいになった」と感謝されること、人生の節目に携われることなどが挙げられます。
常に新しい技術や知識を学び続けられることも魅力です。
平均年収
求人ボックス給料ナビによると、平均年収は321万円です。
job tagによると**379.7万円**とされています。
アシスタントは月給21万4,386円～47万5,340円、スタイリストは21万7,777円～42万718円、店長（候補）は25万5,060円～47万6,071円程度です（いずれもリジョブ2025年4月現在）。
理容師
仕事内容
ヘアカット、シャンプー、顔そり・髭剃り（シェービング）など、お客様の容姿を整える仕事です。
美容師との最大の違いは、理容師にのみカミソリを使った「シェービング」が認められている点です。
必要な資格
理容師免許（国家資格）が必須です。
美容師と同様に、養成施設での学習と国家試験の合格が必要です。
やりがい
美容師にはできないシェービングという仕事の幅の広さ、お客様に喜ばれること、自分の実力向上、そして理容師の数が減少傾向にある中で、新しい時代を切り開くチャンスがある点などが挙げられます。
平均年収
求人ボックス給料ナビによると、**平均年収は368万円**です。
ヘアメイクアーティスト
仕事内容
イベント、ショー、テレビ、雑誌の撮影、ブライダルなどで、モデルやタレント、俳優のヘアとメイクをトータルに担当します。
クライアントの要望やTPO、モデルの個性に合わせたヘアメイクが求められます。
必要な資格
髪に触れる施術を行うため、美容師免許の取得が必須です。
やりがい
求められるイメージにマッチしたヘアメイクができた時の達成感、お客様を輝かせ、幸せな瞬間に立ち会えること、そして自分の「好き」を仕事にできることが大きなやりがいとなります。
平均年収
学校法人三幸学園によると、**平均年収は280万円～490万円程度**です。
メイクアップアーティスト
仕事内容
テレビ、雑誌、CM、ポスター、コレクション、映画などの撮影現場で、モデルやタレント、俳優などのメイクを専門に手掛けます。
ヘアメイクアーティストと異なり、メイクがメインです。
アート性の高いメイクや特殊メイクを手掛ける場合もあります。
必要な資格
必須の公的資格はありませんが、美容師免許が求められることが多いです。
民間資格の取得や美容学校での経験があると就職に有利です。
やりがい
自分が手掛けたメイクがメディアを通して多くの人に見てもらえること、新郎新婦から感謝されること、メイクを通じて人々に生きがいを与えられることなどがあります。
エステティシャン
仕事内容
フェイシャル、ボディケア、痩身、脱毛など、美容目的の施術を全身または身体の一部に行います。
施術前のカウンセリングも非常に重視され、お客様の美をトータルでサポートする役割を担います。
必要な資格
必須の公的資格はありません。
しかし、採用率アップやお客様からの信頼獲得を視野に入れるなら、民間資格を取得することが有利です。
やりがい
お客様の悩みが解消され、美しく変化していく様子を目の当たりにできること、一人ひとりに合わせたオーダーメイドのサービスを提供し、感謝されることに大きな達成感を感じられます。
平均年収
学校法人三幸学園によると、**平均年収は300万円～400万円前後**です。
job tagでは「美容サービス従事者（美容師を除く）」として**320.6万円**とされています。
リジョブでは月給21万4,637円～35万3,343円です（2024年1月現在）。
▶関連記事：エステティシャンのスキルアップ方法｜資格取得やキャリア向上に役立つ実践アイデアまとめ
ネイリスト
仕事内容
お客様の爪先や指先を美しく整える仕事です。
ネイルアート、ネイルケア、ハンドケア、甘皮処理など、幅広い技術が必要です。
必要な資格
美容師のように必須の国家資格はありません。
しかし、スキルアップや採用されやすさを考慮するなら、JNECネイリスト技能検定試験やJNAジェルネイル技能検定試験などの民間資格の取得がおすすめです。
働き方
ネイルサロンに勤務するほか、サロンの一部を間借りしてフリーランスとして活動したり、独立開業したりと、働き方の選択肢が広いのが特徴です。
基本的に座って施術するため、立ち仕事が苦手な方にも向いています。
やりがい
お客様に喜んでもらえること、大好きなネイルに関する知識や技術が身につくこと、自分のスタイルを追求し続けられること、そして流行の発信者になれる可能性があることなどが挙げられます。
平均年収
求人ボックス給料ナビによると、**平均年収は321万円**です。
job tagでは「美容サービス従事者（美容師を除く）」として**320.6万円**とされています。
リジョブではスタッフが月給20万8,978円～37万7,985円、店長（候補）は24万1,322円～40万7,798円、講師は23万2,863円～37万1,278円です（いずれも2024年1月現在）。
アイリスト
仕事内容
まつ毛パーマやまつ毛エクステンションなど、目元の施術に特化した仕事です。
まつ毛シャンプー、トリートメント、カラーを行う就職先もあります。
必要な資格
以前は無資格でも施術可能でしたが、トラブル防止のため、現在は美容師免許が必須です。
美容師免許取得後、アイリストの技能検定を受験するのが一般的です。
需要
マスク生活の影響もあり、目元のケアが注目され、まつ毛パーマやまつ毛エクステンションの需要が高く、活躍の場が豊富です。
平均年収
学校法人三幸学園によると、**平均年収は260万円〜320万円程度**です。
リジョブでは月給22万38円〜36万4,256円です（2025年4月現在）。
美容部員（ビューティーアドバイザー / BA）
仕事内容
百貨店、専門店、ドラッグストアなどで、お客様の悩みを聞きながら、メイクやスキンケアのアドバイス、化粧品の提案・販売を行います。
タッチアップ（お客様の肌への試し塗り）や、化粧品の陳列、売上管理なども業務に含まれます。
必要な資格
特別な資格は必要ありません。
未経験からでもチャレンジしやすい職種であり、まず美容系の仕事で何から始めようか迷っている方にはねらい目です。
特徴
華やかな印象がある一方で、ノルマが厳しかったり、立ち仕事がメインであったりと、体力的なタフさや忍耐力、向上心が求められるハードな一面もあります。
平均年収
学校法人三幸学園によると、**平均年収は250万円～400万円前後**です。
job tagでは**361万円**とされています。
リジョブでは月給21万3,504円〜29万1,650円です（2024年1月現在）。
美容系の仕事の種類と仕事内容：施術以外で美容にかかわる仕事（企画・マーケティング重視の職種）
直接お客様に施術することはないものの、美容業界を支える重要な役割を担う職種です。
化粧品メーカー勤務
仕事内容
化粧品メーカーに入社し、商品の企画・開発、営業、広報活動、製造技術などに携わります。
市場調査や消費者行動の分析を行い、新商品のコンセプト作成やPR戦略を立案します。
必要な資格
特定の資格は必須ではありませんが、研究開発職では理系学生が対象となることが多く、理系修士卒以上が条件になることもあります。
営業など業務内容に応じて有利となる民間資格もあります。
給与形態
般企業と同じ給与形態で、勤続年数を考慮した昇給や定期的な賞与が期待できます。
スタイリスト（ファッション・洋服関連）
仕事内容
洋服やアクセサリーを組み合わせて、お客様やモデルのコーディネートを提案する仕事です。
雑誌や広告、テレビなどの撮影現場のほか、一般のお客様向けにファッションのアドバイスを行うこともあります。
必要な資格
特に必要ありませんが、服飾系の学校で学ぶ人も多いです。
美容カウンセラー・受付系
仕事内容
美容クリニックや脱毛サロンなどで、お客様や患者に対し、美容サービスの提案や契約、予約管理などを行います。
必要な資格
美容知識の有無は問われないことも多く、未経験からでもチャレンジしやすい職種です。
しかし、お客様を説得できる専門的な美容知識とPR力が求められます。
メリット
他の美容系の職種に比べて給与水準が高めであることや、クリニックによっては固定のお休みが取れること、立ち仕事ではないため体力的にも続けやすい点が挙げられます。
デメリット
契約数や金額にノルマが課されることがあります。
また、医療寄りのテーマを扱うため、華やかな美容系のイメージとはギャップを感じる人もいるかもしれません。
アロマセラピスト
仕事内容
香油を使った「香り」によるリラクゼーション法（マッサージやフットバスなど）を用い、心身のリラックスや回復を促す仕事です。
アロマセラピーサロンやエステサロン、ハーブ・アロマショップなどで働きます。
必要な資格
必須の公的資格はありません。
しかし、民間資格の取得が一般的です。
やりがい
アロマを通してお客様の心身を元気にできること、お客様の変化を共に喜べることにやりがいを感じられます。
平均年収
job tagによると、**平均年収は393.4万円程度**です（アロマセラピスト・リフレクソロジストを含む）。
セラピスト
仕事内容
専門知識や技術を用いてお客様の心身を癒やすことを目的とした職業全般を指します。
アロマセラピストもこの中に含まれます。
必要な資格
医療ケアを行うセラピストは国家資格が必要なことが多いですが、リラクゼーションを目的とするセラピストは、資格がなくてもなることが可能です。
平均年収
job tagによると、**平均年収は393.4万円程度**です（広範な職種を含む）。
美容ライター
仕事内容
美容に関する記事の執筆を行う仕事です。
美容雑誌やWebメディアの記事作成、商品のレビューなどが含まれます。
必要な資格
特別な資格は不要ですが、化粧品や美容に関する知識と文章力が求められます。
コスメライターや民間資格が役立ちます。
働き方
出版社のライターとして働く場合と、フリーランスとして活動する場合があります。
美容家・美容インフルエンサー
仕事内容
豊富な美容の知識やスキルを用いて、メディアやSNS上でメイク術やスキンケア法などを提案し、商品PRなどを行います。
企業からのタイアップ広告依頼を受けることで収入を得ることが多いです。
必要な資質
独自の理論や美容技術を構築すること、そしてそれをコンテンツとして発信するアイデア力や、ファンを増やすためのマネジメントスキルが求められます。
美容系の仕事に共通して求められる資質・向いている人の特徴
美容系の仕事は多岐にわたりますが、どの職種にも共通して求められる資質や、向いている人の特徴があります。
美意識が高い
お客様に美を提供する立場であるため、日頃から美に興味を持ち、トレンドや最新技術を積極的に吸収し、実践できる美意識の高さが求められます。
お客様目線で商品や施術を紹介することで説得力が増します。
コミュニケーションスキルがある
お客様の悩みを聞き、要望を汲み取り、寄り添いながら最適な提案をする能力が不可欠です。
特に販売職では売上を大きく左右し、施術がメインの仕事でも客単価アップにつながります。
相手の望みを聞き出す会話力や共感力も重要です。
トレンドに敏感
美容業界は流行の移り変わりが激しいため、最新のトレンドをいち早くキャッチし、お客様に伝えられる情報収集力が必要です。
雑誌やSNS、他社の動向など、あらゆる方面から情報を集める姿勢が求められます。
向上心・探究心がある
常に新しい技術や知識を習得し、努力を継続できる人が向いています。
特に新人のうちは、仕事終わりや休日にも練習や講習に時間を割くなど、地道な努力が求められる世界です。
一つの技術を極める探究心も重要です。
おもてなしの精神がある
単にサービスを提供するだけでなく、お客様の悩みを解決し、喜ばせたいという強い思いが大切です。
お客様に納得・安心してサービスを受けてもらうための配慮も求められます。
PR力がある
提供するサービスや商品を差別化し、魅力的にアピールできる力は、美容系の仕事で活躍するために重要です。
将来的に独立や個人経営を目指す場合にも、自身のスキルや人柄をアピールする上で不可欠な資質となります。
細やかな作業が得意
ネイルやアイラッシュ、ヘアメイクなど、緻密で繊細な作業が求められる職種も多いため、細やかな作業が苦にならない人が向いています。
忍耐力がある
美容系の仕事は、特に下積み期間が長く、体力的・精神的にハードな面もあるため、忍耐強く努力を続けられる資質が求められます。
美容系の仕事で働くメリット・デメリット
美容系の仕事は華やかなイメージがありますが、良い面だけでなく大変な面も存在します。
メリット
・未経験から挑戦しやすい職種が多い
美容部員やエステティシャンなど、資格が必須ではない職種も多く、未経験からでも美容業界への一歩を踏み出しやすいのが特徴です。
・美容の専門知識やスキルが身に付く
仕事を通じて美容に関する深い知識や高い技術を習得でき、それが自分自身の美しさや魅力向上にもつながります。
社員割引などで自社の施術や化粧品を安く利用できる場合もあります。
・将来的に独立しやすい
美容師、ネイリスト、エステティシャンなどの技術系の専門職は、経験と実力次第でフリーランスとして独立したり、自分のサロンを開業したりする道が拓けます。
・他の業種・業界にも転職しやすい
特に美容部員（販売系）の仕事では、百貨店などのラグジュアリーな空間で高いレベルの接客マナーやカウンセリング力が身につくため、客室乗務員や事務職など、異業種へのキャリアチェンジも可能です。
・実績次第で月収アップが見込める
インセンティブ制度のあるブランドも多く、実力や個人の実績に応じて月収アップが期待できます。
・固定休みが取りやすい職種がある
美容カウンセラー・受付系など、クリニックの定休日が決まっている職種では、他の美容系の仕事にはない固定休で予定が立てやすいという魅力があります。
・体力的に続けやすい職種がある
ネイリストやアイリスト、美容カウンセラー・受付系など、基本的に座って施術や業務を行う職種もあり、立ち仕事が苦手な方でも続けやすい選択肢があります。
デメリット
・給与水準が高くないことがある
特に販売系職種では、給与水準があまり高くない場合があるという声も聞かれます。
ただし、近年その水準は上昇傾向にあります。
・土日休みが取りにくい
接客業が多いため、世間一般の休日が繁忙期となり、土日や年末年始などの休みが取りにくい傾向にあります。
ただし、希望休の制度がある場合も多いです。
・資格取得などの準備期間が必要
美容師や理容師、アイリストなど、国家資格が必須の職種では、専門学校での学びや国家試験の合格に時間と費用がかかります。
・拘束時間が長くなりがち
特に技術系の専門職では、仕事終わりに自身のスキルアップのための練習を行うことも多く、拘束時間が長くなる傾向があります。
・ノルマが課されることもある
美容部員や美容カウンセラーなど、販売や契約が関係する職種では、目標達成のためのノルマが課される場合があります。
・身体的、精神的にハードな面もある
立ち仕事が多かったり、無理な体勢での施術が必要だったりするため、体力勝負な側面があります。
また、常に外見に気を遣う必要があるため、精神的なプレッシャーを感じる人もいるでしょう。
・継続的な勉強や技術向上が常に求められる
美容業界はトレンドの入れ替わりが激しく、新しい技術や商品が日々生まれるため、一度身につけたスキルだけでは通用せず、常に学び続ける姿勢が必要です。
・実力や経験次第で活躍できるかが決まる
高いクオリティと安全性が求められるため、美容業界は実力の高さや経験の有無が成功に大きく関わります。
短期間で実力がつくわけではなく、継続的な努力が不可欠です。
・顧客との関係性における大変さもある
お客様からのクレーム対応や無理な要望など、対人関係でのストレスが生じることもあります。
美容系の仕事への就職・転職を考えるなら
美容系の仕事を目指すには、具体的な準備が必要です。
美容業界で活躍するために必要な資格：国家資格
◆美容師免許
美容師、アイリスト、ヘアメイクアーティストとして働く場合に必須です。
養成施設でのカリキュラム修了と国家試験合格が必要です.
◆理容師免許
理容師として働く場合に必須です。
養成施設での学習と国家試験合格が必要です.
美容業界で活躍するために必要な資格：民間資格
エステティシャン、ネイリスト、アロマセラピストなど、公的資格が必須ではない職種でも、民間資格の取得は就職やキャリアアップに有利です。
専門的な知識や技術があることの証明となり、お客様からの信頼にもつながります。
▶関連記事：1日で取れるおすすめの美容資格5選！【忙しいあなたにおすすめ】
資格がなくても働ける仕事
美容部員やスタイリスト、美容ライターなど、資格がなくても始められる仕事も多くあります。
ただし、長く活躍するためには、日々のスキルアップや知識習得が不可欠です。
美容系の仕事を目指す学校の種類
◆専門学校
美容系の仕事を目指す上で最も一般的で推奨される進学先です。
2〜3年の集中カリキュラムで、実習を通して現場に直結するスキルを効率よく学べます。
就職サポートが手厚い学校も多いです。
◆大学
美容に関する実技だけでなく、経営、商品開発、広報、マーケティング、化学、心理学など、幅広い知識を学べます。
化粧品メーカーの研究開発職や広報職を目指す人に特に適しています。
◆高等専修学校
中学卒業後すぐに美容について専門的に学びたい人向けの選択肢です。
一般教科と専門知識・技術を同時に学べますが、美容師養成課程が限られている場合もあるため注意が必要です。
◆通信制の学校
仕事や家庭の都合などで通学が難しい場合に、自宅学習を中心に柔軟に美容の知識や資格取得を目指すことができます。
就職活動・転職活動の準備
・自己分析で自分にどんな特性があるのかを明確にする
自分の得意なこと、苦手なこと、興味、価値観などを掘り下げ、美容の中でも何をやりたいのかを具体化することが重要です。
・志望企業の主力商品や競合他社との違いを研究する
応募する企業がどんな商品を扱っているのか、何に力を入れているのか、そして競合他社との差別化ポイントを深く理解することで、選考でのアピールに説得力が増します.
・可能であれば実際に商品・サービスを使ってみる
志望企業の製品やサービスを実際に体験することで、新たな発見や選考時のヒントを得られる可能性があります。
無理のない範囲で試してみましょう。
・キャリアコーディネーターなどプロに相談する
美容業界専門のキャリアコーディネーターに相談することで、自身の経験や希望に合った仕事やブランドを紹介してもらえるだけでなく、適性診断などのアドバイスも受けられます。
・インターンシップに参加し、実務に触れる
実際の仕事内容や企業の特徴を知るために、インターンシップに参加することは非常に有効です。
・美容業界に特化した就職・求人サイトを活用する
リジョブやホットペッパービューティーワークなど、美容業界専門の求人サイトを活用することで、効率的に求人情報を収集できます。
▶関連記事：美容業界の転職で後悔しないために｜未経験OKの職種から転職成功の秘訣まで
まとめ：「美容の仕事」への第一歩
美容系の仕事は、美容師、エステティシャン、美容部員、化粧品メーカー勤務など、非常に多岐にわたります。
それぞれの職種には異なる仕事内容、必要なスキル、そして向き不向きがあります。
単に「美容が好き」という漠然とした気持ちだけでなく、「**お客様をキレイにしたい、喜ばせたい**」という強い思いが、この業界で長く活躍するための重要な原動力となります。
漠然とした憧れだけでなく、今回ご紹介した各仕事の具体的な内容や自身の適性を深く理解することで、「こんなはずじゃなかった」といったミスマッチを防ぎ、後悔のないキャリア選択ができるでしょう。
ぜひ、ご自身の「好き」と「どう美容に関わりたいか」を深く掘り下げ、理想の美容業界でのキャリアを実現するための第一歩を踏み出してください。
大手エステサロン2社に勤務し、店長マネージャー、トレーナーとして社員教育や顧客向けのイベント講師などを務める。 メンズエステ指導、トレーナー育成やシンガポールの大手チェーン店への技術指導研修などの経験も持つ。
現在は35年間の美容経験と教育指導30年キャリアを活かし、自サロンの運営、サロンのコンサルティング、独立開業の支援などを中心に現場に沿った指導を行う。日本のみならず中国のエステサロンでも教育を行う。これまでに教育した人数は5,000名以上。
