2025年8月1日2025年8月1日美容コラム
セラピストになるにはスクールが必要?資格・種類・費用まで徹底解説
セラピストという職業は、人の心や体を癒すことを目的としています。
一言で「セラピスト」と言っても、そのジャンルは多岐にわたり、ボディ系、アロマ系、心理系などさまざまです。
一般的に「セラピストスクール」という言葉は、国家資格を必要とする理学療法士などとは異なり、アロマセラピストやカラーセラピストといった民間資格の取得や施術技術の習得ができる場所を指します。
今回は、セラピストを目指す上でスクールに通う必要性、そのメリット、そして様々なスクールの種類について詳しくご紹介します。
セラピストのスクールとは?
「セラピストになりたい」と思ったとき、まず気になるのが「どこで学べばいいのか」ということではないでしょうか。
セラピストスクールとは、フェイシャルやボディケア、アロマ、リフレクソロジーなど、人の心と身体を癒すための技術や知識を学べる専門スクールであり、民間で運営されています。
大学や専門学校に比べて、金銭面や時間面で比較的気軽に通いやすいという特徴があります。
すでにセラピストとして店舗を持ち、経験を積んだオーナーが独自のカリキュラムを組んで開校しているケースもあり、個人で学ぶ場合もあれば、他の受講生と一緒に学ぶ場合もあります。
そんな方にとって、セラピストスクールはまさに夢への第一歩を踏み出す場所です。
最近では、未経験からでも安心して学べるコースが豊富に用意されており、主婦や会社員などさまざまな立場の方が受講しています。
セラピストになるためにスクールは必須?
セラピストになるために、必ずしもスクールに通い、資格を取得する必要があるかというと、状況によって異なります。
国家資格が必要なセラピストの場合
病院などで働く理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師、はり師/きゅう師、柔道整復師、言語聴覚士などは、国家資格が必須であり、これらを取得するためには大学や専門学校への通学が義務付けられています。
個人サロン開業や店舗勤務の場合
個人でサロンを開業したり、セラピストとして店舗に勤務したりする場合は、資格がなくても働くことが可能です。
この場合、働きながら実践的に技術を身につけていく道もあります。
セラピストスクールで学べること
資格の取得が必須ではない場合でも、スクールに通い専門知識を習得したり資格を取得したりすることは、就職の幅を広げたり、お客様からの信頼を得たりする上で非常に有効です。
セラピストのスクールでは、以下のような多岐にわたる専門知識や技術を学ぶことができます。
医療系のセラピスト (国家資格)
・理学療法士:運動療法や温熱、電気などを用いて基本的動作の回復をサポートします。
・作業療法士:基本的動作の維持・改善を目指し、服の着脱練習などの支援を行います。
・あん摩マッサージ指圧師:あん摩・マッサージ・指圧の技術で身体の不調を解消します。
・はり師/きゅう師:鍼や灸で全身のツボを刺激し治療を行います。
・柔道整復師:手術をせず整復・固定などで治癒能力を最大限に引き出す施術を行います。
・言語聴覚士:言葉に関する専門的サービスを提供し、自分らしい生活を支援します。
ボディ系のセラピスト (民間資格)
・エステティシャン:ハンドでのボディ・フェイシャルケア、美容機器による脱毛や痩身などを行います。
・カイロプラクター:アメリカ発祥の、骨格にアプローチする手法を用います。
・リフレクソロジスト:足裏をメインにツボを刺激します。
メンタル系のセラピスト (民間資格)
・心理セラピスト:カウンセリングを用いて相談者のストレスや悩みをサポートします。
・カラーセラピスト:色彩を通じて心理状態を読み取り、癒しを提供します。
・アートセラピスト:描かれた絵から心理状態を読み取り、癒しを促します。
・アニマルセラピスト:動物が持つ癒し効果を活用し、心身を癒します。
このように「セラピスト」と一括りに言っても、国家資格が必要なものから民間資格のものまで多様なジャンルが存在しますが、共通の目的は「人の心や体を癒す」ことです。
セラピストがスクールに通うメリット
セラピストを目指すにあたり、スクールに通うことには多くのメリットがあります。
多くの場合、自分の目指すセラピストの方向性を決めてから、関連する資格取得のためにスクールに通うという流れで進むようです。
スクールに通うことで、以下のようなメリットが得られ、働き始めてから即戦力として活躍しやすくなります。
座学による基本的な体の知識習得
スクールではまず座学で、体に関する基本的な知識や技術の内容をしっかり学ぶことができます。
筋肉、骨格、血流、リンパなどの知識を身につけることで、より的確な施術が可能となり、お客様からの信頼を得やすくなります。
実技実習による実践的な技術の習得
スクールでは、講師に直接実技を見てもらい、細かい部分まで指導を受けられる機会が多くあります。
これにより、質の高い施術を習得し、お客様への施術説明もスムーズに行えるようになります。
働きながら学ぶよりも時間的余裕があり、施術に関する知識をじっくりと身につけることができます。
資格取得による就職の幅の拡大と信頼獲得
ほとんどのスクールでは、通学することで関連する資格を取得できます。
資格を持つことで、就職先の選択肢が広がるだけでなく、お客様からも施術に対する信頼を得やすくなるというメリットがあります。
たとえ資格取得に至らなくても、専門的な知識を学ぶこと自体がその後のサロンワークで役立ちます。
セラピストスクールにかかる主な費用
セラピストスクールにかかる費用は、学ぶ分野やカリキュラムの内容によって大きく異なります。
【短期集中講座】5万円~15万円程度
【プロ養成コース】20万円~80万円程度
【独立開業対応の総合コース】100万円以上もあり
このように費用に大きな差があるため、ご自身の目指す方向性、現在の状況、そして予算などを考慮した上で、最適なスクールや学び方を選択することが重要です。
分割払いや補助金の有無もチェック
教育ローンや分割払いの制度が整っているスクールも多く、負担を軽減できます。
自治体や国の職業訓練制度(ハロートレーニング等)を利用すれば、費用の一部または全額が補助されることもあります。
自分の目指すセラピストのジャンルを定めて学ぼう!
セラピストのスクールは多種多様なジャンルがあり、費用も高額なものから比較的安価なものまで幅広い選択肢があることが分かりました。
スクールに通うことで、専門知識をじっくりと習得し、お客様からの信頼も得やすくなります。
しかし、セラピストという仕事は、ご自身の状況に合わせてスクールを選ぶか、あるいは就職して実践の中で学ぶかという選択肢を持つことができます。
セラピストになりたいという夢を諦めずに、今の自分に合ったスクール選びや進路を慎重に決めていきましょう。
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