2023年5月26日2023年5月26日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア

美容とアンチエイジングと密接な関係がある『自律神経』について①

今回と次回の2回に亘り、皮膚科医に学ぶ

【美容とアンチエイジングと密接な関係がある『自律神経』について】

をご紹介します。

 

 

脳と同じくらい重要な働きをしている自律神経

皆さんは『自律神経』というと何を連想しますか?

健康、美容に関するキーワードとして昔からよく耳にすると思います。

 

では、具体的に何か?

自律神経は循環、呼吸、消化、発汗、体温調節、

内分泌機能、生殖機能、および代謝のような普段意識しない

不随意な体内の働きをコントロールし、ホメオスタシスの維持に欠かせないものです。

 

例えば、心臓や消化管を自分で意識的に動かしたり、止めたりすることはできませんよね?

脳と同じぐらい重要な働きをしており、今、私たちが生きていられるのも、自律神経のおかげなのです。

 

 

 

 

ストレスやリラックスをつかさどる交感神経と副交感神経

自律神経は交感神経と副交感神経の2 つの神経系からなり、

お互いがひとつの臓器を支配、また両者の作用の多くは拮抗的に働きます。

 

よく言われる交感神経系の機能は身体、精神的にも

活発である状態、また緊張状態、ストレスのある状態で優位になります。

逆に副交感神経系はリラックスしている状態、休息している状態で優位になります。

 

よく言う自律神経の“バランスがとれている”とは、

この交感神経、副交感神経のそれぞれが優位性をもって

程よくそれぞれが体に作用している状態の事です。

 

 

 

 

ちなみに、交感神経が優位なら副交感神経の働きは低下するということではありません。

実は

①交感神経、副交感神経ともに高

②交感神経が高、副交感神経が低

③交感神経が低、副交感神経が高

④交感神経、副交感神経ともに低

という4つの状態が存在しています。

 

普段の生活で元気に、活動的に過ごせるのは①、

逆に活動的でなくなるのが④です。

②や③の状態が続いているのはいわゆるバランスが崩れている状態です。

 

そのバランスが崩れるとあらゆる症状として現れるということです。

 

皮膚でいうとその代表はにきび、肌荒れでしょう。

にきびは難治性の皮膚病変です。

なかなか治らない理由は、この自律神経のバランスの悪さが理由の一つです。

さらに、自律神経の中枢は視床下部でありその視床下部は

にきびの発症にかかせないホルモンの中枢でもあります。

そのホルモンの関与もあり治りにくさは増していきます。

 

 

(引用:manabi vol.8)

 

 


記事

濱野 英明(はまの ひであき)先生

テティス横濱美容皮膚科 院長

日本皮膚科学会 皮膚科専門医

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

ヒアルロン酸・ボトックス注入認定指導医

川崎市立川崎病院、慶應義塾大学病院皮膚科、稲城市立病院皮膚科、済生会横浜市南部病院皮膚科での勤務を経て、横浜の桜木町駅前に医療とエステを融合させた「テティス横濱美容皮膚科」を開設。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会、日本レーザー医学会等に加盟し、最新の確かな情報を基に、安全で効果の高い美容医療を提供している。また、ミス・ユニバースやミススプラインターナショナルのビューティーキャンプ講師や審査員も務める。

 

 

 

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