2024年1月23日2024年1月23日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識

注目の美容成分 I型コラーゲンの産生促進作用のある「クサスギカズラ根エキス」

クサスギカズラ(学名:Asparagus cochinchinensis (Lour) Merrill)は日本の暖地海岸草原からインドシナ半島にかけて分布するユリ科の半つる性の多年草です。

 

天門冬とは

この種の紡錘根を天門冬と称し、漢方では強壮、去痰薬などの効能で処方されています。

 

天門冬は、ひげ根を除いた根を外皮が剥がれやすくなる程度まで沸騰水で煮るか蒸し、その後清水に浸し、熱いうちに外皮をむいて洗浄し、弱火であぶって乾燥させて得られます。

 

成分としてはアスパラギン、粘液質、β-シトステロールおよび5-メトキシメチル-フルフラールが含まれています。

 

 

天門冬の薬理作用

薬理作用としては、煎剤のin vitro試験では、炭疽菌、α型およびβ型溶血性連鎖球菌、ジフテリア菌、類ジフテリア菌、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、橙黄色ブドウ球菌、白色ブドウ球菌および枯草菌に対し、程度の差はあるがともに抑制作用があります。

 

また急性のリンパ球型白血病、慢性の顆粒球型白血病および急性の単核細胞型白血病患者の白血球の脱水素酵素(デヒドロゲナーゼ)に対しかなりの抑制作用があり、かつ急性リンパ球型白血病患者の白血球の呼吸を抑制することができます。

 

テンモンドウに培養ヒト線維芽細胞のI型コラーゲンの産生を促進する作用が報告されています。

 

 

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この記事を書いた人

前田 憲寿 先生

前田 憲寿 先生

*医学博士

*東京工科大学 応用生物学部 教授

*日本スキンケア協会 顧問

*特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長

九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。

 

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