美容コラム

  • 注目の美容成分 抗酸化効果のある「加水分解酵母エキス」

    加水分解酵母エキスとは 加水分解酵母エキスはビール酵母(Saccharomyces cerevisiae)の細胞から抽出して得られる細胞原形質抽物を酵素で加水分解した乾燥重量4.5%のエキスです。   ビール酵母の主成分は分子量20万以上のグリコプロテイン、タンパク質約1%、オリゴサッカライド約3%を含有します。     グリコプロテイ…

  • 注目の美容成分 抗炎症作用と紫外線吸収作用のある「カミツレエキス」

    カミツレエキスは、 キク科植物ジャーマンカモミール(Matricaria chamomilla Linne.)の花の30w/v%エタノール水溶液による抽出物です。   ジャーマンカモミール(German chamomile)は、 ヨーロッパを原産とし、紀元前1世紀頃には ハーブ療法として評価を得ていたことから 中世には消化器系の不調や膨満感の緩和や睡眠…

  • みずみずしいうるおいのある素肌 “ 皮膚とpH 水”

    肌のpH( 水素イオン指数) は皮脂膜の遊離脂肪酸や汗の成分、菌叢などによって決められ、個人差はありますが、pH は4.5 ~ 6.5 の弱酸性になっています。 脂性肌ほどpH が4.5 に、乾性肌ほどpH が6.5 に近くなります。   市販されている多くの石鹸やボディーソープ、シャンプーなどはpH が10 前後のアルカリ性ですが、皮膚には緩衝能があるので、洗浄後の皮…

  • みずみずしいうるおいのある素肌【角層の水】②

    前回に引き続き、大学教授に教わる みずみずしいうるおいのある素肌【角層の水】② をご紹介します。   皮膚表面を美しくきれいに保つためには、角層の柔軟性を 維持することが重要であり、角層の柔軟性維持には“結合水”の存在が何にもまして重要です。 角層中のNMF やタンパク質などと水との結合により角層は柔軟化します。 角層中で水をしっかり結合させた状…

  • みずみずしいうるおいのある素肌【角層の水】①

    大学教授に教わる みずみずしいうるおいのある素肌【角層の水】① をご紹介します。     皮膚の最外層には、角質細胞が 15 ~ 20 層に積み重なった厚さ 20 μ m 程度の角層があります。   角層は皮膚を乾燥などから守るバリア機能を担っています。   角層の柔軟性は、その水分量によって変わり、10…

  • 日焼けによる炎症を鎮める作用のある「トルメンチラエキス」

    トルメンチラ(英名: Tormentil、学名: Potentilla tormentilla Schrk )はバラ科植物で、ヨーロッパ、西アジア、シベリア、まれに地中海に分布し、酸性の湿度、特にヒースの生い茂った荒野、沼沢地に生える多年草です。   薬用に根茎(トルメンチラ根)が用いられます。   根茎には、カテコールタンニン、トルメントール、トルメン…

  • 肌にハリ感を与えるβ-グルカン

    赤ちゃんの肌は、とても肌理(キメ)細やかで弾力があります。 赤ちゃんみたいに肌理細やかでピンと張った弾力のある肌は、もう取り戻せないのでしょうか?   肌理とは皮膚の表面の細かい模様、すなわち、 毛穴を中心に縦横・放射状に走るくぼみの部分の皮溝と、 それによって囲まれた盛り上がった部分の皮丘からできる皮紋です。 皮丘と皮溝や表皮基底層の形状によって作られています。 &nbs…

  • 肌荒れ防止効果をもつフラーレン

    フラーレンは、ダイヤモンドと同じ 炭素の同素体(同一元素だけで構成される分子)で、球状の分子です。     1985年にフラーレンを発見し、その構造を推定した クロトー博士とカール博士とスモーリー博士は、 その功績でノーベル賞を受賞しました。   フラーレンには、水に全く溶けないものの、 生体に有害なフリーラジカル・活性酸素を 分子レベルで消去吸収…

  • 注目の美容成分 漢方中医学「清熱解毒」の「スイカズラエキス」

    スイカズラ:Lonicera japonica Thunb (キンポウゲ科オウレン属)は北海道から九州及び朝鮮半島、中国に分布し、山地、丘陵地に普通に生えるツル性の常緑低木です。   薬用部位は花蓄と葉で、花蓄を金銀花(キンギンカ)、葉を忍冬(ニンドウ)と呼びます。   特徴成分として花蓄にはフラボノイドのルテオリン、ロニセリンや単糖のイノシトール等を含みます。 また…

  • 注目の美容成分 血行促進効果のある「センキュウエキス」

    センキュウ:Cnidium officinale Makino (セリ科)は 中国四川省が原産と推定されるが日本でも江戸時代の寛永年代以後、栽培されるようになりました。 本格的には明治の中期、北海道に始まり現在も北海道をはじめ岩手県、福島県などで大量に栽培されています。   中国の古典(「神農本草経」など)には、 (キュウキュウ)と書かれているが、 四川省産のものが良品とされ…