美容コラム

  • 柔軟でみずみずしい肌にする「加水分解卵殻膜」

    今回は、美容成分・柔軟でみずみずしい肌にする「加水分解卵殻膜」についてお伝えしていきます。   卵殻膜は、卵のなかで育つヒナを優しく保護し、ヒヨコに成長するまで、外界(微生物など)から守る皮膚のような役割をしています。   卵殻膜は厚さ70 μm の薄膜で、主に外膜と内膜から構成されています。   古くから、傷の治療に効果が認められ…

  • 毛髪保護効果のある「カゼインタンパク質」

    今回は、美容成分・毛髪保護効果のある「カゼインタンパク質」についてお伝えしていきます。   カゼインはリンタンパク質の一種で、乳の主要なタンパク質です。   牛乳中のカゼイン含量は、約3% (全乳タンパク質中の約80%)、ヒトでは0.9%といわれ、すべてのアミノ酸を含むタンパク質です。   なお、牛乳カゼインは単一なものではなく、α…

  • 保湿・抗シワ効果のあるホエイ

    今回は、保湿・抗シワ効果のあるホエイについてお伝えします。   ホエイとは? ホエイ(乳清)とは生乳または脱脂粉乳水溶液から得られる乳酸発酵液より不溶物を除去したものです。   分かりやすく言うと、ヨーグルトを食べるときに、上に浮かんでいる上ずみ液をホエイといいます。   ホエイは、乳酸発酵液から乳タンパク質の主成分であるカゼインを除…

  • 注目の美容成分 エモリエント効果・メイククレンジンク効果のある「オリーブオイル」

    今回は、注目の美容成分 エモリエント効果・メーククレンジンク効果のある「オリーブオイル」についてお伝えいたします。   化粧品に使用されるオリーブ油はオリーブ(Olea europaea Linne)の果実を圧搾して得られたヴァージンオイルを精製する事により得られる植物油です。     主成分はトリグリセリドで、構成脂肪酸の組成は以下のよ…

  • 美容&スキンケア情報「注目の美容成分 ニキビや角質バリア強化にも効果がある美白有効成分 『リン酸L-アスコルビルマグネシウム』」

    今回は、ニキビや角質バリア強化にも効果がある美白有効成分についてお伝えします。     リン酸L-アスコルビルマグネシウムの効果 その美容成分は、リン酸L-アスコルビルマグネシウム(図1)といい、クリーム、乳液、化粧水、パック、白粉などの化粧品に配合することができます。     効果としては、皮膚に浸透した後にホスフ…

  • 美容&スキンケア情報「注目の美容成分『様々な機能性がある「ヒアルロン酸誘導体」』」

    美容&スキンケア情報「注目の美容成分『様々な機能性がある「ヒアルロン酸誘導体」』」 今回は、注目の美容成分『様々な機能性がある「ヒアルロン酸誘導体」』についてお伝えします。   化粧品に配合されるヒアルロン酸(図1)は高分子量より 低分子量(約200万~約10万)まで様々な分子量がありますが、 ヒアルロン酸を他の化合物と結合して様々な機能性を 付加したヒアルロン酸誘導体(製造:…

  • 美容&スキンケア情報「みずみずしいうるおいのある素肌 “ 肌の見え方”」

    美容&スキンケア情報「みずみずしいうるおいのある素肌 “ 肌の見え方”」 光がどのように皮膚内で吸収、散乱されるかによって肌の見え方が変わってきます。   皮膚がどのように見えるのかの「肌の見え方」には、 皮膚に入射した光が皮膚内でどのように散乱し、 出射されるのかの「表面下散乱(Subsurface Scattering)」 が重要な役割を果たしています。 入射した光の6% …

  • 美容&スキンケア情報「みずみずしいうるおいのある素肌 “ 皮膚とpH 水”」

    美容&スキンケア情報「みずみずしいうるおいのある素肌 “ 皮膚とpH 水”」   正常な状態をキープするために、肌を弱酸性に保つ重要な働きをする表皮ブドウ球菌。   肌のpH( 水素イオン指数) は皮脂膜の遊離脂肪酸や汗の成分、菌叢などによって決められ、個人差はありますが、pH は4.5 ~ 6.5 の弱酸性になっています。   脂性肌ほどpH が4…

  • 美容&スキンケア情報「みずみずしいうるおいのある素肌  肌の見え方」

    美容&スキンケア情報「角層の水」   皮膚の最外層には、角質細胞が 15 ~ 20 層に積み重なった 厚さ 20 μ m 程度の角層があります。 角層は皮膚を乾燥などから守るバリア機能を担っています。   角層の柔軟性は、その水分量によって変わり、 10~ 20% のとき自然な柔軟性を示し、 10% より少なくなると角層がひび割れ、 肌荒れが生じるといわれています…

  • みずみずしいうるおいのある素肌 表皮基底細胞と表皮基底膜との接着

    表皮は、真皮側から基底層、有棘層、顆粒層、角層の4層構造からなり、その大部分は表皮角化細胞によって構成されています。   隣接した表皮角化細胞間にはデスモソーム(desmosome)や密着結合(tighe junction)など、複数の細胞間接着構造が存在し、これらの構造によって表皮角化細胞が互いに密着しています。 デスモソームは、デスモプラキン(desmoplakin…