美容コラム

  • 美容&スキンケア情報「EGF【上皮成長因子】とは」

    今日は、EGF【上皮成長因子】について記載いたします。   EGF(上皮成長因子、Epidermal Growth Factor)は、アメリカのコーエン博士が1962年に発見したタンパク質で数多くある成長因子の一つです。   もともと生物に備わっている53個のアミノ酸から形成されるタンパク質で、上皮(表皮)細胞の細胞膜にある受容体に結合し、細胞の成長促進…

  • 『高い保湿効果が期待できる「コンドロイチン硫酸」②』」

    今日は、前回の続きである注目の美容成分 『高い保湿効果が期待できる「コンドロイチン硫酸」②』について記載します。   前回は、コンドロイチン硫酸の構造の変化について、プロテオグリカンの種類、動物種、組織、発生段階等によって異なるところまで記載いたしました。   上記の内容から例えば、哺乳類の皮膚にはデコリンと呼ばれるプロテオグリカンにデルマタン硫酸が豊富…

  • 『高い保湿効果が期待できる「コンドロイチン硫酸」①』

    注目の美容成分『高い保湿効果が期待できる「コンドロイチン硫酸」①』 今日は、注目の美容成分 『高い保湿効果が期待できる「コンドロイチン硫酸」について記載いたします。 コンドロイチン硫酸(chondroitin sulfate)は、動物体内に存在するグリコサミノグリカン(ムコ多糖)の一種で、通常、コアタンパク質に共有結合したプロテオグリカンとして存在しています。 特に軟骨の細胞外マトリックスにプ…

  • 美容&スキンケア情報「ほうれい線と老化とヒアルロン酸注射」

    ほうれい線と老化とヒアルロン酸注射 今日は、ほうれい線と老化とヒアルロン酸注射について記載いたします。 ほうれい線は老けた印象を与え、アンチエイジングにおいてはよく出てくるキーワードです。 そもそもほうれい線は頬と口周りを境する線で、笑えばだれでも見られるものです。 それがはっきりと目立つ、つまり深く、長くなりつつあると老けた印象となります。 さらにほうれい線部位に凹んだ線ができると、もっと老…

  • 美容&スキンケア情報「注目の美容成分 『高配合でシワ改善効果が報告されている「コエンザイムQ10」②』」

    本日は、ひきつづき注目の美容成分 『高配合でシワ改善効果が報告されている「コエンザイムQ10」②』について記載いたします。   (前回の記事はコチラ)     コエンザイムQ10を0.3%配合したクリームをヒトに6か月連続塗布するとシワの改善がみられたとの報告や紫外線による酸化ストレスを抑制したとの報告があります。   …

  • 美容&スキンケア情報「注目の美容成分 『高配合でシワ改善効果が報告されている「コエンザイムQ10」①』」

    本日は、注目の美容成分 『高配合でシワ改善効果が報告されている「コエンザイムQ10」①』について記載いたします。   ベンゾキノンのC2にメチル基、C5,C6にはメトキシ基が結合し、C3にイソプレン側鎖が結合した有機化合物をユビキノンといいます。   イソプレン側鎖の炭素数は高等動物では10、下等動物では6~9で、イソプレン側鎖が長くなればなるほど黄橙色…

  • 美容&スキンケア情報「注目の美容成分 『皮膚の老化を防ぐエイジングケア素材「ポリアミン」②』」

    注目の美容成分 『皮膚の老化を防ぐエイジングケア素材「ポリアミン」②』 今日は、前回のエイジングケア素材「ポリミアン」について続きの内容を記載いたします。   ポリアミンには、マウスの寿命を延長し毛なみを良くする他に、爪を丈夫にする働きもあります。 爪は、爪甲(いわゆる爪の部分)からなる角化性の上皮組織で、爪母で増殖した爪母細胞が増殖して角化することにより爪甲が形成されます。 爪…

  • 美容&スキンケア情報「注目の美容成分 『皮膚の老化を防ぐエイジングケア素材「ポリアミン」①』」

    注目の美容成分 『皮膚の老化を防ぐエイジングケア素材「ポリアミン」①』 今日は、注目の美容成分 『皮膚の老化を防ぐエイジングケア素材「ポリアミン」①』について記載いたします。   ポリアミン (polyamine) は、第一級アミノ基が3つ以上結合した直鎖脂肪族炭化水素の総称で、2つ結合したジアミンを含める場合もあります。 生体中に含まれ、細胞分裂や蛋白合成などの活動に関与しています…

  • 美容&スキンケア情報「皮膚・真皮層について➂」

    皮膚・真皮層について➂ 本日は、真皮層の続きなります。   真皮層にある細胞成分の内容になります。 真皮層にはコラーゲン、エラスチンなどの線維成分、その周りにある基質が主に存在します。   しかしそれだけではなく、真皮層にはこれら成分を作る線維芽細胞をはじめ、免疫などに関与、働く細胞も存在します。 線維芽細胞はよく知られている細胞なので、今回はその他の細胞をご紹介します…

  • 美容&スキンケア情報「皮膚・真皮層について②」

    皮膚・真皮層について② 今日は、皮膚・真皮層について続きを記載させていただきます。 前回のお話の通り、真皮層にはコラーゲン、エラスチンなどの線維が主ですが、 その周りにある基質も重要な役割を担っています。 基質は、線維や細胞の隙間を埋めるように存在し、その成分は糖蛋白やプロテオグリカンが主な成分です。 糖蛋白は分子量が15万~20万で、水分保持やコラーゲン、エラスチンなどの線維成分の安定化を担っ…