美容&スキンケア情報「注目の美容成分 『高配合でシワ改善効果が報告されている「コエンザイムQ10」①』」
カテゴリー:大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識
2018年8月29日
注目の美容成分『高配合でシワ改善効果が報告されている「コエンザイムQ10」①』
本日は、注目の美容成分 『高配合でシワ改善効果が報告されている「コエンザイムQ10」①』について記載いたします。
ベンゾキノンのC2にメチル基、C5,C6にはメトキシ基が結合し、C3にイソプレン側鎖が結合した有機化合物をユビキノンといいます。
イソプレン側鎖の炭素数は高等動物では10、下等動物では6~9で、イソプレン側鎖が長くなればなるほど黄橙色を呈するようになります。
なお、イソプレン側鎖の炭素数10のユビキノンはユビデカレノン(コエンザイムQ10)と呼ばれています。
ベンゾキノン部位はアミノ酸のチロシンから合成され、イソプレン側鎖はアセチルCoAからメバロン酸経路を経て合成されます。
ユビキノンは、細胞内のミトコンドリア内膜に存在する電子伝達系において電子授受の伝達体の役割をしています。
ユビキノン(酸化型)は2電子還元を受けユビキノール(還元型)となります。
抗酸化作用を示すのは還元型です。
コエンザイムQ10は、ヨーロッパでは日本で使用される以前より化粧品に使用されていましたが、
アメリカとヨーロッパの大手化粧品メーカーがこのコエンザイムQ10を使用した
老化防止スキンケア製品のプロモーションを行ったため、化粧品業界で話題になりました。
ヒト表皮中のコエンザイムQ10濃度は加齢により減少するといわれています。
65歳以上では確かに減少しますが、そりより若い人で不足することはありません。
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記事
前田 憲寿 先生
医学博士
東京工科大学 応用生物学部 応用生物学科
一般社団法人日本スキンケア協会 顧問
特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長
九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。
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