2025年6月9日2025年6月9日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア
にきび跡に効果絶大!最新治療『サブシジョン』
ダーマペンの流行から、今度は『サブシジョン』というにきび跡の治療の問合せが多いです。
サブシジョンとは何か
サブシジョンとは、凹みを伴うにきび跡(特にローリング型、ボックス型)に対して行う治療です。
にきびによる過度の炎症が、皮膚内で繰り返されると、皮膚真皮層や脂肪層には、『線維化』という微細な瘢痕が出来上がります。
線維化となった部位は、なかなか置き換わることができなく、そして周囲の組織を巻き込み、凹みを伴うにきび跡が形成されます。
その線維化している部位を特殊な針(先端の丸い、長い針/鈍針)を使用し剥離していくことで、にきび跡の凹みを改善していく治療がサブシジョンです。
サブシジョンが適しているにきび跡/適していないにきび跡
ダーマペンやフラクショナルレーザーでは改善しにくいにきび跡に有効と考えています。
逆にサブシジョンが苦手なにきび跡はアイスピック状の小さく深掘れしたにきび跡です。
表層がターゲットのダーマペンやフラクショナルレーザーでは届きにくい、そしてしっかり行えない深部の線維化を改善できるので、思っていたよりも効果体感が高い印象にあります。
サブシジョンのメリット・デメリット
ダーマペンやフラクショナルレーザーのリスクとしてある炎症後色素沈着がほぼないというのもサブシジョンのメリットです。
しかし、難点は皮下出血ありきの治療ということです。
比較的激しく針を動かすので、出血はします。
注射の麻酔を行うので比較的施術中の痛みは軽度ですが、突発で痛みを感じることもあります。
また線維化が強いと剥離時に痛みを強く感じる傾向にあります。
他治療では、にきび跡がなかなか改善しないケースの場合、試してみる価値はある治療です。
治療中の動画はYouTubeによく掲載されているので参考にしてください。