2020年11月27日2020年11月27日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識

痒みを抑える「ヨモギエキス」

痒みを抑える「ヨモギエキス」

 

 

本日は、痒みを抑える「ヨモギエキス」についてお伝えします。

 

 

キク科のヨモギ(学名: Artemisia princeps Pamp., 生薬名: ガイヨウ(艾葉)) は、
古くから民間薬として、止血やかゆみ止めの皮膚外用剤に用いられてきました。

 

学名はギリシャ神話の豊穣と多産を司る女神アルテミスを語源とし、
ヨモギ属の植物は古くから世界各地で婦人科系の症状や魔よけに使用されてきました。

 

 

 

 

中医学では温裏(からだの内側を温める)、止血、
止痛の効果があるとされ漢方薬にも配合されています。

 

民間では煎じた茶を腹痛、生理痛、不正出血に飲用し、
生の葉を切り傷、湿疹、虫さされに外用で使用してきました。

 

キク科植物過敏症の人はアレルギー反応を起こす可能性があるとされています。

 

ヨモギの熱水抽出液が老人性のかゆみ痒みに有効であり、その活性成分は、
ヒスタミンの遊離を抑制するジカフェオイルキナ酸類であることが知られています。

 

 

 

 

しかしながら、ヨモギの熱水抽出液には変性したタンパク質が含まれ、
接触感作性を示すため、1,3-ブチレングリコールに転溶したものをろ過して
使用することでアレルギー性物質の含有を減少させることができます。

 

クロロゲン酸を始めとするカフェー酸誘導体は植物界に広く分布しています。

 

ヨモギとその同属植物には、カフェオイルキナ酸類・ジカフェオイルキナ酸類が
多量に含まれており、これらはいずれも強い抗酸化作用が認められています。

 

特に、5-カフェオイルキナ酸 (クロロゲン酸, 図1)、3,5-ジカフェオイルキナ酸 (イソクロロゲン酸A, 図2)、
4,5-ジカフェオイルキナ酸 (イソクロロゲン酸B, 図3) 3,4-ジカフェオイルキナ酸 (イソクロロゲン酸C, 図4)、
がヒスタミンの遊離を抑制する活性成分と推察されています。

 

 

 

 


記事

前田 憲寿 先生

医学博士

東京工科大学 応用生物学部 応用生物学科

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長

九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。

 

 

 

 

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