注目の美容成分  抗菌美肌効果のある「バンウコン根エキス」

カテゴリー:大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識

2022年9月12日


サンナ(山奈、学名: Kaempferia galanga、和名:バンウコン)はショウガ科(Zingiberaceae)バンウコン属多年生草木の匍匐性の植物で、南インドが原産国の植物で、広東、広西、福建、台湾などの地域に分布します。

現在は東南アジアや中国南部でも栽培されています。

高さは10cmほどしか伸びませんが、

地を這うように横に長く伸びる植物で幅広に葉が出ます。

 

根茎部分をスパイスとして使います。

 

 

 

バンウコン根エキス (Kaempferia Galanga Root Extract) はバンウコン Kaempferia galanga の根のエキスである。

 

バンウコンは胸やけや胃もたれ、消化不良など胃の働きの不調で起こる症状を改善する作用があると古くから言われています。

また冷え性にも効果的なスパイスだとも言われます。

その他に、打撲傷、歯痛を止痛、病原菌・真菌抑制作用があります。

タイやマレーシアなど東南アジアではポピュラーなスパイスとして利用されています。

タイ料理のトムヤンクンや中国の薬膳料理の火鍋に山奈 (バンウコン)が利用されています。

生薬として用いられるサンナは上記植物の根茎を乾燥したものです。

 

日本には自生種はないが、古くから芳香性健胃薬として知られ、熱帯アジアより輸入されてきました。

 

 

 

 

サンナは消炎・殺菌作用があることから、

脂漏性皮膚炎の治療に汎用され、

五味山奈散や「冰山奈液などに美肌・美白の用途で使用されています。

また、サンナの芳香を利用した解鬱・香り美容処方として、加味香皀方慈禧光緒医方、玉容西施散などの美容減肥自然療法)が知られています。

 

根茎は精油を含み、その中には、

ボルネオール (borneol; 竜脳)、4-メトキシケイ皮酸エチル (4-Methoxycinnamic acid ethyl ester; 図1)、ケイ皮酸エチル、ケンフェロール(kaempferol; 図2)などのフラボノイド類などがあります。

 

サンナには胃炎、胃・十二指腸潰瘍の原因物質の一つであるヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)の増殖阻害作用があり、その成分を分析した結果、4-メトキシケイヒ酸、ケイヒ酸エチル、4-メトキシケイヒ酸エチルが活性成分であることが報告されています。

 

また、ケンフェロールといくつかのケンフェロール配糖体には抗酸化、抗炎症、抗微生物、抗がん、心保護、神経保護、抗糖尿病、抗骨粗鬆症、エストロゲン/抗エストロゲン作用、抗不安、鎮痛、抗アレルギー活性を持つことが示されています。

 

 

 

 


記事

前田 憲寿 先生

医学博士

東京工科大学 応用生物学部 応用生物学科

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長

九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。

 

 

 

 

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