末梢血流改善作用とメラニン生成抑制作用のある美白成分「アルニカエキス」

カテゴリー:大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識

2022年1月25日


こんにちは。

 

キク科 (Compositae)ウサギギク属(Arnica)アルニカ (学名Arnica montana) は、ヨーロッパのイベリア半島、ピレネ一山脈、アルプス、アペニン山脈北部

 

及びヨーロッパ中部から北部の標高1,000~2,800 mの高山帯に位置する酸性土壌帯の牧草地、粗林などに生える多年草です。

 

草丈20~60 cmで茎は直立し、通常単一で軟毛があります。

 

葉はほとんどが根生し、ロゼット状になり、楕円形から長楕円形で通常は葉の半ばが広く、縁が波うち、茎葉は少数が対生し、苞葉状で長さ5~8 cmです。

 

 

 

 

花期6~8月で、茎の頂に黄色頭花を単生し、舌状花は長い。

 

「ころび傷の万能薬 (パナヒ・デ・シュット) 」などの俗名から推察されるように、打ち身、切り傷などの外用剤として

 

優れた効果を有するとともに、生理不順、せき、痰、痛風、赤痢などにも適用され、17世紀にドイツの民間薬として広く使われていました。

 

頭花を乾燥したものは苦味物質のアルニシン arnicin と精油を含み、傷薬やかゆみどめに、根を乾燥したものはアルニカ根 Arnica Root とよばれ、傷薬のほかに解熱や興奮剤として用いられます。

 

日本でもアルニカチンキとして医薬品 (パップ剤、歯磨き)に配合され、活用されています。

 

化粧品に配合できるアルニカエキスは、Arnica montana の花の抽出エキスです。

 

成分としては、抗炎症作用、抗菌作用のあるセスキテルペンラクトン類、末梢血管を拡張して血流量を増加するフラボノイド類、

 

 

 

 

メラニン生成抑制効果のある
hydroperoxy traxastane-type triterpene [1]を含んでいます。

 

1. Maeda K, Naitou T, Umishio K, Fukuhara T, Motoyama A. A novel melanin inhibitor: hydroperoxy traxastane-type triterpene from flowers of Arnica montana. Biol Pharm Bull. 2007 30(5):873-879.

 

 


記事

前田 憲寿 先生

医学博士
東京工科大学 応用生物学部 応用生物学科
一般社団法人日本スキンケア協会 顧問
特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長

 

九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。

 

 

 

 

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