2018年9月3日2024年3月12日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識

美容&スキンケア情報「注目の美容成分 『食べても塗っても効果が期待できるオリゴ糖「ラフィノース」』」

今日は、注目の美容成分 『食べても塗っても効果が期待できるオリゴ糖「ラフィノース」について記載いたします。

 

単糖・多糖とは?

ブドウ糖や果糖は、それぞれ1個の糖からできている単糖、でん粉やセルロースは多数の単糖からできている多糖と呼ばれます。

 

オリゴ糖のオリゴは少ないという意味の接頭語で、オリゴ糖は数個の単糖が結合したものです。

 

代表的なオリゴ糖としては、フラクトオイゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ラクトスクロース(乳果オリゴ糖)、ラフィノースなどがあります。

 

オリゴ糖のなかでも胃腸で消化されにくい難消化性オリゴ糖は、腸内の善玉菌を増やして、便秘を改善します

 

 

 

ラフィノースとは

ラフィノースはビート(砂糖大根)から分離精製して得られる天然のオリゴ糖です。

 

植物界に広く存在しており、ビート、ユーカリ樹液、大豆等に比較的多く含まれています。

 

ラフィノースは、D-ガラクトース、D-グルコースおよびD-フラクトース各1分子から構成され、ショ糖にガラクトースが結合した形の三糖類です。

 

全く吸湿性がないオリゴ糖です。

 

ラフィノースは胃や小腸で消化酵素によって消化吸収されることなく、大腸に達します。

 

大腸に達したラフィノースは腸内の善玉菌であるビフィズス菌の増殖源となり、悪玉菌といわれる大腸菌・ウェルシュ菌等を駆逐します。

 

腸内環境が良くなることで、免疫の活性化、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の改善、肝機能向上なども報告されており、機能性食品としても販売されています。

 

 

 

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化粧品に配合されるラフィノース

ラフィノースは食品として摂取することでも様々な効果がありますが、化粧品に配合することでも美肌効果を得られることが報告されています。

 

ラフィノースには、古い角質を柔らかくして、もちもちとした肌にする効果があると言われています。

 

また、ラフィノースには、角層細胞間脂質のラメラ構造を安定させる効果もあり、バリア機能を向上させる効果があることも報告されています。

 

実際、“肌が乾燥しにくくなった”と回答している方が80%、“しっとりした使い心地だった”と回答した方が90%以上を占めているようです。

 

 

 

この記事を書いた人

前田 憲寿 先生

前田 憲寿 先生

*医学博士

*東京工科大学 応用生物学部 教授

*日本スキンケア協会 顧問

*特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長

九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。

 

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