注目の美容成分 基底膜構造の修復を促進する「ユズ種子エキス」

カテゴリー:お肌のトラブルケア

2022年8月24日


注目の美容成分 基底膜構造の修復を促進する「ユズ種子エキス」

ユズ (学名:Citrus junos;和名:ユズ(柚、柚子)) は中国の揚子江上流が原産地で、四川省、湖北省、雲南省、甘粛省からチベットにかけ野生しているミカン科の常緑小高木です。

ミカン属のなかでは、最も耐寒性に優れています。

 

日本には、北京方面より朝鮮半島を経て唐時代もしくは、それ以前に伝来したとされています。

平安時代に作られた日本最古の医学書「医心方」や江戸時代の増訂南海包譜などにユズが記載されていることから、古く奈良時代から栽培され、薬用あるいは果汁を食酢として利用され、現在に至っています。

 

ユズ果実は11月下旬から着色しはじめ、成熟すると鮮黄色となります。

果肉は淡黄色で酸味、香気が強く、果皮は厚く、強い香気を有します。

料理用に果汁を利用するばかりでなく,果皮も古くから利用されてきました。

お菓子に加工されたり、皮を味噌に混ぜて柚子味噌、お吸い物に香りを添えたり、冬至には風呂に浮かべて柚風呂にしたりします。

 

 

 

 

ユズ種子に関しては、江戸時代の権威ある薬学書である「本草綱目」に、「ユズの種を黒焼きにしたものを粉にして飲むと体の痛みが和らぐ」と書かれており、民間療法としてリウマチや肩こり、関節痛などに用いられたり、ユズ湯として風邪の予防や疲労回復などに用いられたりしてきました。

 

ユズ種子エキスには、クエン酸や酒石酸等の有機酸やビタミンCが多く含まれ、疲労回復や、痛みの緩和、美容に効果的であるとされています。

 

また、ユズ種子の表面のヌメリはペクチン質で、血糖値上昇抑制作用やコレステロール低下作用が期待できます。

さらに、香りのもとであるリモネン等には血行促進やリラックス作用があります。

 

ユズはユズ湯に使用されるなど古来より親しまれており、ユズ種子に含まれるモノテルペンのリモネン (limonene; 図1) には血行を促進する効果があることが知られています。

 

 

 

 

また、リモノイドのリモニン(limonin; 図2)およびノミリン(nomilin)は抗ウイルス作用を示すことが報告されています。

90%のエタノールで還流加熱抽出したユズ種子エキスにはⅣ型コラーゲン、Ⅶ型コラーゲン及びラミニン5の産生促進効果が認められており、基底膜構造の修復を促進する効果が期待できます。

 

基底細胞とⅣ型コラーゲンを接着し表皮を基底膜につなぎとめる役割としてラミニン5、膜状構造の骨格の役割としてⅣ型コラーゲン、真皮層と基底膜を繋ぎ止める足場となる繊維であるアンカリングフィブリル(anchoring fibrils)の主構成成分であり、真皮を基底膜につなぎとめる役割としてⅦ型コラーゲンが存在し、これらが正常に働くことによって皮膚の健常性が維持されています。

 

 

 


記事

前田 憲寿 先生

医学博士

東京工科大学 応用生物学部 応用生物学科

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長

九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。

 

 

 

 

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