2022年4月4日2022年4月4日お肌のトラブルケア,スキンケアの基礎知識

紫外線から肌を守る紫外線カット剤について

これからの時期はどんどん紫外線が強くなってきます。

近年では、女性だけでなく男性も紫外線対策をされる方が増えてきています。

 

そこで今回は、紫外線カット剤の成分についてご紹介致します。

 

紫外線カット剤には、紫外線を吸収して変化させる『吸収剤』と微粉の酸化物が紫外線を反射する『反射剤』があります。

紫外線吸収剤は、白いクリーム状の商品に使用されます。

ムラになりにくい半面、皮脂や汗を吸収するので、乾燥肌の人には不向きな点があります。

また、特有のにおいがあります。

 

 

 

 

これに対し紫外線反射剤は、酸化チタンや酸化亜鉛、またその微粒子化した粉を使用していますが、肌を乾燥させることはあまりありません。

しかし、パウダー状のものや、ジェルベースなど水溶性の基材(溶かしたり混ぜたりするベースのもの)に混ぜたものは、粉がムラになりやすいので塗り方に気をつけないといけません。

 

●代表的な紫外線カット成分●

① パラアミノ安息香酸系(PABA)

ビタミンB複合体の一種です。

配合上限は4%と規制されています。

他にパラアミノ安息香酸系では、パラアミノ安息香酸エチル(エチル PABA)はUV-B領域の波長 310nm に最大の吸収力を持ち、白色の結晶または結性粉末で、ジメチル PABA オクチル(パラジメチルアミノ安息香酸2・エチルヘキシル)は溶解性が良く、強い吸収力を持っていますが、発ガン性があるということで使用量が減っています。

またグリセリル PABA(パラアミノ安息香酸グリセリル)は、半固形の物質で、グリセリンとアミノ安息香酸からなるエステルで配合上限は4%です。

 

② メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(パラメトキシケイヒ酸2-エチルヘキシル)

メトキシケイヒ酸と 2-エチルヘキシルアルコールのエステルで油溶性の原料です。UV-B領域の波長 311nm に最大の吸収力を持ちます。

 

 

 

 

③ サリチル酸類

サリチル酸オクチル(サリチル酸2-エチルヘキシル) サリチル酸フェニル、サリチル酸メチルなどがあります。

組み合わせて使用されることがあります。

 

④ オキシベンゾン類

アルコールやオイルに溶け、水にはほとんど溶けない性質の原料です。

オキシベンゾン-1は、UV-Bを主に吸収し、波長288nm に対して最大の吸収力をもちます。

他の3つは(オキシベンソン 3, 5, 6) UV-A と UV-Bの両方を吸収しますが、吸収力は特に強くありません。

微黄色の結晶性粉末でメイクアップ料などにも多く配合されています。

この類のほとんどの成分は配合上限が 10%と決められています。

 

⁡〈参考書籍〉日本スキンケア協会公式テキスト「しっかり学べるスキンケア教本」

 


著者

小野 浩二(おの こうじ)先生

エステティックコンテスト全国大会1位

一般社団法人日本スキンケア協会 代表理事

日本ダイエット健康協会 理事

日本エステティック業協会(AEA)認定講師

大手エステティックサロンにて、技術、売上げ、カウンセリング入会率No.1になった経験を持ち本店店長を歴任。わずか2年でエリアマネージャーとなる。その後、大学院に進学しダイエットや生活習慣病などの研究を行い、修士号を取得。2008年エステティックコンテスト全国大会で「優勝」。フェイシャル、ボディのテクニックが評価され日本一のエステティシャンとなり、メディア等で「エステ王子」として話題となる。現在はサロンでの現場経験を活かし、人材教育に力を入れる。また、医師、大学教授、厚生労働省研究班とともに研究事業にも積極的に取り組んでおり「正しいスキンケア」や「正しいエステ」の普及を行っている。テレビ出演多数。著書.DVD25冊出版

 

 

 

 

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