2021年6月14日2021年6月14日スキンケアの基礎知識,美容コラム

背中ニキビの原因とケア方法

今回は、「背中ニキビの原因とケア方法」についてお伝えします。

 

 

薄着になるこれからの季節、背中のニキビで悩むお客様は、意外と多いのです。正しい知識とケアで、キレイな背中を手に入れましょう。

 

特にブライダルエステでの需要が多い背中のケアですが、自分では見えにくい背中まで、普段から油断なく磨き上げたいものですね。

 

 

 

 

◆顔のニキビと背中のニキビは全く別物?!

お顔にできるニキビと、背中、デコルテ、お尻などにできる身体のニキビは、実は原因が全く違う事があります。
お顔のニキビは、ご存知の通り「アクネ菌」が、皮脂やほこり、メイク材などで詰まった毛穴に入り込み炎症させたものです。
黄色ブドウ球菌も同じようにしてニキビとなります。

 

しかし、身体に出来る身体ニキビは、全く違う菌によってできている可能性があるのです。

 

 

◆背中ニキビは「カビ」が原因!

背中にできる、お顔のニキビよりも小さく、同じ大きさくらいのポツポツが広範囲に広がっている場合、それは真菌の一種であるマラセチア菌による、「マラセチア毛包炎」の可能性があります。
マラセチアは皮脂の多い部分に、よく見られ、マラセチア菌が、リパーゼを産生して皮脂を分解します。その分解産物が炎症を起こします。
マラセチア菌は、皮膚の常在菌でありますが、免疫力が落ちた時や、皮脂(マラセチア菌の餌)が多くなったときに、増大し皮膚の炎症に繋がります。
特にアトピーの方はマラセチア菌に過剰反応を示すことがあり、かゆみなどの原因にもなるのです。

 

 

◆気をつけるべき背中のニキビ対策

1.シャンプーやトリートメントなどが背中に残らない様にしましょう。
身体を洗ったあとに、洗髪をする場合、シャンプーやトリートメントが背中についてしまい、そのままとなってしまいがちです。
なるべくなら、髪を洗ってから身体を洗う様にし、身体に余計な物が付かないようにし、また、毛先が背中の皮膚を刺激しないように、髪の長い方は毛先が皮膚につかないように束ねるなどして気をつけましょう。

 

 

2.食事に気をつけましょう。
過剰な飲酒、脂っこい食事の摂り過ぎは避け、皮膚代謝を高めるビタミンB群と、ビタミンCを多く含んだ食事を摂りましょう。
食事が偏っていると、皮脂を過剰分泌してしまいます。

 

 

3.丁寧に洗いましょう。
普段から背中を丁寧に洗いましょう。
自分では中々手の届きにくい部位なのに皮脂線の多い背中は、丁寧に洗わないとベタついた皮脂や垢が溜まります。
それが菌の餌となり、菌を増殖してしまいますので、普段から余計な皮脂を溜めない様に気をつけましょう。

 

 

4.紫外線を避けましょう。
紫外線に当たると、肌の免疫力を下げるという実験結果があります。長時間、余分な紫外線に当たり続けることは避けましょう。

 

 

 

 

5.服による摩擦に注意しよう。
化学繊維の肌着や、洋服のタグ、縫い目などが背中を刺激し、炎症を起こすケースもあります。肌の負担になるような衣類は避けて、着心地の良い物を選びましょう。

 

 

◆思春期の背中ニキビ
例外的に、アクネ菌や黄色ブドウ球菌による背中ニキビも存在します。
特に思春期の時期などは、胸元、背中にアクネ菌によるニキビが出来たりもします。
お手入れは、お顔のニキビと同じように行います。アクネ菌によるニキビと、マラセチア菌によるニキビが混在する事もあります。

以上を踏まえ、サロンでできる背中ケアメニューとしては、丁寧な洗浄、皮膚のターンオーバーを正常化するピーリング、ゴマージュなどで皮脂汚れや、老化角質を溜めないケアがおすすめです。

 

仕上げには、油分での保湿をしすぎずに、化粧水や美容液などでしっとりと仕上げましょう。

 

記事

小野 陽子 先生

日本スキンケア協会
認定講師

 

 

 

 

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