2022年8月2日2023年10月30日スキンケアの基礎知識,美容コラム

美容液を使用するベストなタイミングはいつ?正しい使用法とコツを覚えよう

美容液を使用するベストなタイミング

 

ドラッグストアや百貨店、コンビニなどでも販売されている美容液。

 

化粧水や乳液にかけるお金は節約しているものの、美容液にはこだわっているという方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、せっかく高価な美容液を購入しても、使い方や順番を誤ってしまうと期待された効果が見込めないことも多く、使用するタイミングを把握しておくことも重要です。

 

そこで今回の記事では、美容液を使用するのにベストなタイミング・順番はいつなのか、正しい使い方や効果を高めるコツや注意点もあわせて紹介します。

 

美容液とはどんなアイテム?

美容液の写真

 

美容液とはその名の通り、肌に有効な多様な美容成分が凝縮・配合されたアイテムです。

 

基礎化粧品のひとつに数えられ、肌のさまざまな悩みに応じた製品から選ぶことができます。

 

ちなみに、基礎化粧品には美容液以外にも化粧水や乳液、クリームなどがあり、それぞれ役割が異なります。

 

たとえば、化粧水は肌に十分な水分を行き渡らせ、潤いを与えるために使用されるものであり、乳液は水分と油分のバランスを整えて肌の状態を良好に保つために使用されます。

 

さらに、クリームは乳液や美容液よりも油分が多い特徴があり、肌が乾燥しやすい季節などにおいて保湿力を高める働きがあります。

 

化粧水や乳液が肌のベースを整えるものだとすれば、美容液は保湿力を高めると同時に肌のさまざまな症状に美容効果を与えるものと考えて良いでしょう。

 

▶関連記事:水分補給と美肌の関係

 

 

 

美容液の主な種類と期待される効果

一口に美容液といってもさまざまな種類があり、それぞれ効果は異なります。

 

また、美容液には数千円程度で購入できる安価なものから、数万円を超える高価な製品まで多種多様です。

 

そのため、自分の肌に合った美容液を選ぶためには、主な種類の違いと効果を把握しておく必要があるのです。

 

今回は、美容液の代表的な種類3つと、それぞれの効果を紹介しましょう。

 

保湿用美容液

保湿用美容液とは、その名の通り肌の保湿に特化した美容液です。

 

特に乾燥肌の方におすすめで、肌にハリと適度な弾力を与えることができます。

 

また、毛穴を引き締める効果も期待でき、毛穴の黒ずみや開きが気になる方にもおすすめです。

 

そもそも肌の乾燥は角質層の水分不足が原因で起こりますが、乾燥を防ぐために重要なのがセラミドとよばれる成分です。

 

セラミドはもともと角質層に含まれていますが、紫外線の影響や加齢とともにセラミドの量は減少していきます。

 

保湿用美容液の多くは豊富なセラミドが含まれており、肌に栄養素を補うことで保湿効果を高められます

 

▶関連記事:毛穴トラブルの改善

 

 

美白用美容液

美白効果を与え、きめ細かい透き通るような白い肌にするためにおすすめなのが美白用美容液です。

 

シミやそばかす、肌のくすみなどが気になる方にもおすすめで、毎日ケアをすることで理想の肌に近づけることができるでしょう。

 

そもそも、シミやそばかす、くすみなどはメラニンとよばれる色素が肌の内部で生成されることが原因で現れます。

 

メラニンは紫外線や摩擦などによって肌にダメージを受けた場合に発生しますが、通常であればターンオーバー(皮膚の新陳代謝)によって排出されていきます。

 

 

しかし、加齢やストレス、生活習慣の乱れなどさまざまな要因によってターンオーバーが促進されないと、色素沈着が起こり肌トラブルに発展します。

 

美白用美容液にはターンオーバーを促進する成分や、メラニンの生成を抑えるビタミンCなどの成分が配合されています。

 

▶関連記事:できたシミを薄くする水素

 

 

目元用美容液

目元のくすみやクマが気になっている方におすすめなのが目元用美容液です。

 

目元の皮膚はほかの部位に比べて薄く、特にダメージを受けやすい場所です。

 

そのため、わずかな体調の変化でもクマが現れたり、くすみが発生することがあります。

 

また、加齢とともに皮膚のハリがなくなってくると、段差が生じて影ができ、目元がくすんだように見えることも。

 

目元は顔のなかでも特に第一印象を決定づける部位でもあるため、入念なケアが求められます。

 

▶関連記事:目の下にできるクマには種類がある!それぞれの原因と改善方法

 

 

 

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美容液を使う正しい順番・タイミング

美容液を使う正しい順番

 

化粧水や美容液、乳液の違いはなんとなく理解できていても、誤った使用方法でケアしている方も意外と多いものです。

 

美容液を使用するうえで特に重要なのが順番です。

 

冒頭で基礎化粧品として紹介した化粧水、乳液、美容液、クリームの順番に、正しいスキンケアの手順を紹介しましょう。

 

なお、スキンケアといっても朝の出勤前と夜の就寝前では注意すべきポイントが異なることから、今回は2つのパターンに分けて解説します。

 

 

朝のスキンケアの基本の手順

スキンケアの鉄則として覚えておきたいのが、「油分の少ないものから順番に使用する」ということです。

 

そのため、今回例として挙げる「化粧水」、「乳液」、「美容液」、「クリーム」では、以下の順番に使用することが基本といえます。

 

①洗顔

②化粧水

③美容液

④乳液

⑤クリーム

 

美容液を先に使用しない理由としては、洗顔やメイクを落とした直後の肌は乾燥しており、水分が不足しているためです。

 

そのため、まずは化粧水として肌に十分な潤いを与えることで、美容液の成分が浸透しやすくなります。

 

反対に、油分の多い乳液やクリームを先につけてしまうと、油分がバリアの役割を果たしてしまい肌に浸透していきません。

 

最後にクリームを塗ることで、美容成分を浸透させた状態で肌に封じ込める働きも期待できるのです。

 

ただし、紫外線の多い季節は日焼け止めを塗ることも想定されるため、乳液やクリームは油分が多すぎないものを選ぶと良いでしょう。

 

 

夜のスキンケアの基本の手順

夜のスキンケアの手順も、基本的には朝と同様で問題ありません。

 

ただし、朝と異なり、洗顔の前にメイクを落とし切る必要があります。

 

①メイク落とし

②洗顔

③化粧水

④美容液

⑤乳液

⑥クリーム

 

夜の場合は化粧や日焼け止めを塗ることがないため、肌をゆっくりと休ませるためにも美容成分が豊富に配合された基礎化粧品を選ぶのがおすすめです。

 

就寝中に肌のターンオーバーが活性化され、美肌効果を高めることが期待できます。

 

ちなみに、朝のスキンケアにも共通して言えることですが、化粧水や美容液、乳液などによって使用するタイミングが異なる場合もあります。

 

上記の順番はあくまでも参考としていただき、製品の使用方法を事前に確認しておきましょう。

 

▶関連記事:洗顔後に絶対欠かせない3STEPとは?

 

 

 

美容液を使うタイミング・使用頻度

美容液を使うタイミング悩んでる画像

 

美容液は基礎化粧品であることから、毎日使用して問題ありません。

 

むしろ肌トラブルや肌に関する悩みを改善するためには、毎日欠かさずケアをするべきともいえるでしょう。

 

なかには、「美容液を毎日使うのがもったいない」と感じ、肌荒れ・乾燥が気になったときにだけ使っている方もいるかもしれません。

 

しかし、美容液は肌トラブルを治療するための薬ではなく、肌を健康的に保つためのサプリメントのようなものです。

 

継続的に使用することで初めて肌トラブルの改善や予防に効果が期待できるのです。

 

▶関連記事:肌とサプリの効果

 

 

 

美容液やパックの集中ケアはいつ使うべき?

特に肌荒れや乾燥が気になるとき、美容液とあわせてパックをして集中的にケアをしたいという方も多いでしょう。

 

そもそもパックとは、美容液を肌にじっくりと浸透させ、美容効果を高めるために行うものです。

 

そのため、パックを使用する順番としては、化粧水の後に美容液を塗り、その上から美容液を染み込ませたパックをして待つという方法が理想的です。

 

ただし、美容液とは異なり、パックには製品ごとに推奨されている使用頻度があります。

 

毎日のようにパックをすると肌に負担をかけ、肌トラブルにつながることもあるため注意が必要です。

 

 

 

美容液を塗る際の注意点

美容効果を高めるためには、美容液を塗る際に注意しておきたいポイントがあります。

 

美容液を温めておく

美容液の成分を肌に浸透しやすくするためには、できるだけ体温に近い温度にしておくことが理想です。

 

そのため、美容液を手にとってからすぐに塗るのではなく、一度手のひらで温めてから塗るようにしましょう。

 

 

強く擦らない

肌は強い摩擦を受けるとダメージを受け、メラニン色素が沈着しやすくなります。

 

そのため、美容液を肌に塗る際には強い力で擦るのではなく、なるべく優しく慎重に塗ることを心がけましょう。

 

 

 

肌の悩みに対応した代表的な美容成分

肌の悩みに対応した代表的な美容成分

 

美容液には主に3つの種類があり、それぞれ成分が異なることも紹介しましたが、さらに詳しく肌の悩み別に代表的な美容成分をピックアップしてみましょう。

 

乾燥肌に有効な成分

加齢にともなって肌の乾燥が気になってきた方や、体質的に乾燥しやすい肌の方におすすめなのが以下の成分です。

 

・セラミド

・コラーゲン

・アミノ酸

・ヒアルロン酸 

など

 

▶関連記事:注目の美容成分『様々な機能性がある「ヒアルロン酸誘導体」』

 

 

美白対策に有効な成分

色素沈着や肌のくすみ、そばかすなどが気になる方に、美白対策としておすすめなのが以下の成分です。

 

・ビタミンC

・アルブチン

・ハイドロキノン

・トラネキサム酸

・プラセンタエキス

など

 

▶関連記事:安全な美白成分【アルブチン】

 

 

エイジングケアに有効な成分

肌のハリや弾力がなくなってきた、シワが目立つようになってきた方におすすめなのが以下の成分です。

 

・コラーゲン

・ヒアルロン酸

・エラスチン

・プラセンタエキス

・レチノール

など

 

 

 

まとめ

さまざまな肌の悩みを解消する美容成分が配合された美容液。

 

基礎化粧品のひとつとして、化粧水や乳液、クリームなどとあわせて使用することで健康的な肌を保つことができます。

 

ただし、美容液は使用する順番が重要であり、使用方法を誤ってしまうと効果が半減してしまいます。

 

今回紹介した美容液の使い方やコツを参考にしながら、日々のスキンケアの参考にしてみてください。

 

 

 

この記事を書いた人

高本聖子先生‗日本スキンケア協会認定講師 width=

高本 聖子 先生

*日本スキンケア協会 認定講師
*プライベートサロンBPPT桜梅桃季 オーナー
*ビューティースクールBPPT桜梅桃季アカデミー 学院長
*リアルビューティーアカデミー 学院長
*JSSE 認定エステティシャン
*日本エステティック協会 認定エステティシャン

大手エステサロン2社に勤務し、店長マネージャー、トレーナーとして社員教育や顧客向けのイベント講師などを務める。 メンズエステ指導、トレーナー育成やシンガポールの大手チェーン店への技術指導研修などの経験も持つ。
現在は35年間の美容経験と教育指導30年キャリアを活かし、自サロンの運営、サロンのコンサルティング、独立開業の支援などを中心に現場に沿った指導を行う。日本のみならず中国のエステサロンでも教育を行う。これまでに教育した人数は5,000名以上。

 

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