乳液洗顔にはどういった効果がある?洗顔の手順やポイントも解説

カテゴリー:スキンケアの基礎知識,美容と健康のアドバイス

2023年1月25日


スキンケアの基本である洗顔は、皮膚についた汚れや皮脂を取り除くため毎日行う必要があります。

しかし、洗顔後は肌が乾燥しやすく、化粧水や乳液、クリームなどで入念なスキンケアをする手間がかかります。

そこで、現在注目されているのが、肌の保湿力を高めながら洗顔を行う「乳液洗顔」とよばれる方法です。

本記事では、乳液洗顔にはどういった効果があるのか、手順や洗顔のポイントなども含めて解説します。

 

目次

01 | 乳液洗顔とは

02 | 乳液洗顔の3つの効果|乾燥肌の予防には効果的!
  ・肌に負担をかけず古い角質のケアや毛穴汚れを落とす

  ・保湿しながら洗顔をすることで乾燥や肌荒れを予防する

  ・クレンジング代わりになる

03 | 乳液洗顔の手順

  ①蒸しタオルで毛穴を開かせる

  ②乳液をたっぷりと顔全体に塗る

  ③マッサージをするように馴染ませる

  ④ぬるま湯で洗い流す

  ⑤化粧水と乳液で保湿する

04 | 乳液洗顔のポイントは?

  ・週1~2回、朝か夜に取り入れる

  ・乳液を塗り込む時に肌をゴシゴシ擦らない

05 | 要注意!乳液洗顔のデメリット

  ・オイリー肌には不向き

  ・洗浄力が弱く汚れを落としづらい

  ・洗顔に使用する乳液の量が多い

06 | 乳液洗顔で使う乳液の選び方

  ・保湿成分が多く含まれているものを選ぶようにする

  ・低価格な乳液を選ぶようにする

  ・先行乳液がおすすめ

07 | まとめ

 
 

 

乳液洗顔とは

乳液洗顔とは、その名の通り乳液を使用して洗顔する方法です。

通常、洗顔にはフォームや固形石けん、ジェル、スクラブなどの洗顔料を使用します。

これらはいずれも洗浄力が高く、毛穴に詰まった皮脂や汚れを落としやすいメリットがありますが、その一方で必要な皮脂までも落としてしまい肌の乾燥を招くおそれもあります。

洗顔の後に肌がつっぱった感覚を覚える方も多いと思いますが

乳液洗顔であればこのような乾燥を防ぎ、しっとりと洗い上げることができます。

従来よりも肌に優しい洗顔方法として、乳液洗顔は注目され始めています。

 

 

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乳液洗顔の3つの効果|乾燥肌の予防には効果的!

乳液洗顔を実践することで、どういった効果が見込めるのでしょうか。

主な3つのポイントを紹介します。

肌に負担をかけず古い角質のケアや毛穴汚れを落とす

乳液洗顔の最大のメリットは、上記でも紹介した通り肌への負担が少ないことです。

スキンケアの保湿に用いられる乳液を使用することで、肌の潤いを保ちながらしっとりと洗い上げることができます。

 

 

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保湿しながら洗顔をすることで乾燥や肌荒れを予防する

通常の洗顔料の場合、肌に本来必要な油分までを取り除いてしまうことも多く、洗いすぎてしまうと乾燥肌や肌荒れの原因になることがあります。

特に冬場など湿度の低い季節は潤いが失われやすく、洗顔後は入念な保湿が必要です。

しかし、乳液洗顔は保湿をしながら汚れや皮脂を取り除くことができるため、乾燥や肌荒れを未然に防ぐ効果が期待できます。

 

クレンジング代わりになる

メイクを落とす際にはクレンジングを行ったうえで洗顔をしなければなりません。

しかし、乳液洗顔であれば乳液そのものがクレンジングの役割も果たしてくれるため、洗顔の手間や時間を短縮できる効果も期待できるでしょう。

 

 

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乳液洗顔の手順

実際に乳液洗顔を行う際には、どういった手順で進めれば良いのでしょうか。

5つのステップに分けて解説します。

①蒸しタオルで毛穴を開かせる

毛穴に詰まった汚れや皮脂を効率よく落とすために、

まずは蒸しタオルを顔に優しく当てて数分程度待ちます。

これを行うことにより、汚れや皮脂が浮いてきて顔を強く擦らなくても効率よく洗顔できます。

 

②乳液をたっぷりと顔全体に塗る

蒸しタオルが終わったら、乳液を手にとって顔全体に塗っていきます。

スキンケアで使用する乳液の量よりも多めに取ることがポイントで、顔全体にムラなく塗るようにしましょう。

 

③マッサージをするように馴染ませる

乳液を塗った後は、顔全体を優しくマッサージするように乳液を肌に馴染ませていきます。

肌を擦って汚れを落とすというよりは、乳液を馴染ませて汚れを浮かせるようなイメージを意識してみましょう。

特に、古い角質がある部分は肌のザラつきが感じられるため、特に入念に乳液を馴染ませましょう。

 

④ぬるま湯で洗い流す

乳液を馴染ませて肌のザラつきが取れてきたら、ぬるま湯で洗い落としていきます。

肌に馴染んだ乳液は洗顔フォームのように洗い残しを簡単に見分けることが難しいため、しっかりと洗い流しましょう。

乳液が残ったままだと、皮脂や汚れと一緒に毛穴に詰まってしまい、吹き出物や炎症といった肌トラブルを引き起こす原因になるため注意が必要です。

 

⑤化粧水と乳液で保湿する

乳液洗顔であっても通常の洗顔料と同様に、洗顔が終わった後は化粧水と乳液でスキンケアをする必要があります。

洗顔料に比べると乾燥しにくいことは事実ですが、

乳液そのものは洗顔後に洗い流しているため保湿力は不十分なためです。

 

 

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乳液洗顔のポイントは?

乳液洗顔を実践する場合、どの程度の頻度・タイミングで行えば良いのか疑問に感じている方も多いでしょう。

そこで、洗顔の際に注意しておきたいポイントも含めて解説します。

週1~2回、朝か夜に取り入れる

乳液洗顔は従来の洗顔方法から切り替えて毎日実践するのではなく、週に1〜2回程度のペースで行うのが理想的とされています。

洗顔料に比べると乳液は洗浄力が弱く、乳液洗顔だけでは汚れや皮脂が落としきれないことがあるためです。

特に乾燥が気になるときや、外出が少なく肌の汚れや皮脂の分泌が少ないタイミングなどに乳液洗顔を取り入れると良いでしょう。

 

乳液を塗り込む時に肌をゴシゴシ擦らない

乳液洗顔の手順でも解説しましたが、乳液を肌に馴染ませる際には強い力で擦らないことが鉄則です。

あまりにも強い力で擦ってしまうと、肌に摩擦が加わりダメージを負ってしまいます。

あくまでも優しくマッサージをするように馴染ませることを意識してみましょう。

 

 

要注意!乳液洗顔のデメリット

保湿効果が高く肌に優しい乳液洗顔ですが、メリットばかりとは限らずデメリットもあります。

押さえておきたい3つのデメリットを紹介しましょう。

オイリー肌には不向き

乳液洗顔は肌質によって向き・不向きがあります。

乾燥しやすい肌質の方にとっては保湿力が高まるため効果的ですが、オイリー肌の方にとっては皮脂が毛穴に詰まりやすくなるため肌トラブルの原因になる可能性があるでしょう。

 

洗浄力が弱く汚れを落としづらい

乳液洗顔の最大のデメリットとしては、洗浄力が弱いことが挙げられます。

洗顔料の多くは汚れを効率よく落とすために開発されていますが、乳液は保湿が目的であるため、洗顔に向いている薬剤とはいえません。

そのため、普段の洗顔よりも入念に洗う必要があります。

 

洗顔に使用する乳液の量が多い

洗顔料に比べて乳液洗顔は入念に汚れを落とさなければならないため、必然的に使用量が増えてしまいがちです。

普段のスキンケアよりも消費するスピードが早く、

コスト面でも洗顔料に比べて高くなってしまうデメリットがあるでしょう。

 

 

 

 

乳液洗顔で使う乳液の選び方

これから乳液洗顔を始めてみようと考えている方のなかには、

どういった乳液を使用すれば良いのか分からないというケースも多いでしょう。

そこで、乳液洗顔に適した乳液の選び方のポイントを紹介します。

保湿成分が多く含まれているものを選ぶようにする

乳液洗顔の目的は、顔の汚れや皮脂を落とすと同時に保湿力を高めることです。

そのため、乳液を選ぶ際には保湿成分が豊富に含まれたものを選ぶようにしましょう。

代表的な保湿成分としては、セラミドやヒアルロン酸、スクワラン、コラーゲンなどが挙げられます。

たとえば、セラミドは肌のバリア機能を回復してくれるため乾燥が気になる季節におすすめです。

また、ヒアルロン酸は加齢とともに減少していく傾向があるため、中高年の方に特に有効な保湿成分といえるでしょう。

 

低価格な乳液を選ぶようにする

乳液洗顔では一度に使用する量が多いため、高価な乳液ではなく安価な製品を選ぶことがおすすめです。

高価な乳液を使用してしまうと、あまり多く手に取るともったいなく感じてしまい、使用量を抑えがちになってしまいます。

これでは十分な洗顔ができず汚れや皮脂を落とし切ることが難しいため、乳液洗顔の効果やメリットを実感できなくなります。

 

先行乳液がおすすめ

一口に乳液といっても、水分と油分がバランスよく含まれた一般的な乳液と、肌に柔軟性を与え化粧水などが馴染みやすくすることを目的に開発された先行乳液とよばれるものがあります。

化粧水のような感覚で使用できる先行乳液のほうが乳液洗顔に適しており、汚れも落としやすいでしょう。

 

 

まとめ

乳液洗顔は肌の乾燥を防ぎながら汚れ・皮脂を落とす効果があり、肌に負担をかける心配がありません。

特に乾燥が気になる季節や、乾燥肌の方にとってはおすすめの洗顔方法といえるでしょう。

ただし、毎日のように乳液洗顔をしていると

皮脂が毛穴に詰まり肌荒れを引き起こす原因にもなりかねないため、週に1回程度の頻度で行うのがおすすめです。

 


監修者

高本 聖子 先生

日本スキンケア協会 認定講師

プライベートサロンBPPT桜梅桃季 オーナー

ビューティースクールBPPT桜梅桃季アカデミー 学院長

リアルビューティーアカデミー 学院長

JSSE 認定エステティシャン

日本エステティック協会 認定エステティシャン

大手エステサロン2社に勤務し、店長マネージャー、トレーナーとして社員教育や顧客向けのイベント講師などを務める。 メンズエステ指導、トレーナー育成やシンガポールの大手チェーン店への技術指導研修などの経験も持つ。
現在は35年間の美容経験と教育指導30年キャリアを活かし、自サロンの運営、サロンのコンサルティング、独立開業の支援などを中心に現場に沿った指導を行う。日本のみならず中国のエステサロンでも教育を行う。これまでに教育した人数は5,000名以上。

 

 

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プロとして
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