美容&スキンケア情報「みずみずしいうるおいのある素肌 角層アミノ酸」

 

状態の良い角層の2番目の条件は、
NMF (Natural Moisturizing Factor)が十分に
産生されていることです。
NMFは天然保湿成分または天然保湿因子と呼ばれ、
角層の保湿機能に重要な働きをしている水溶性の物質です。

アミノ酸類を中心に、ピロリドンカルボン酸や
乳酸塩などが含まれています (図1)。
水分を失った角層は硬くなりカサカサになりますが、
水分を与えると柔らかくなります。
この水分を保持する成分がNMFです。

NMFがじゅうぶんに産生された角層は、
水分を保持することができるので、
肌はうるおいを保つことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

角層の下部に接する1~2層の扁平な形をした
顆粒細胞から成る層を顆粒層といいます(図2)。
顆粒細胞の中には2種類の顆粒
{ケラトヒアリン顆粒と層板顆粒(ラメラ顆粒)}が
たくさん存在してします。

 

 

 

 

 

ケラトヒアリン顆粒には、フィラグリンの前駆物質である
プロフィラグリンと呼ばれるタンパク質が
蓄えられています。
角化するときに脱リン酸化とプロテアーゼの作用によって
フィラグリンに分解されます。
フィラグリンは細胞質内でケラチン線維を凝集させます。

その後、フィラグリンはカスパーゼ14やカルパインなどの
プロテアーゼの作用でペプチドやアミノ酸に分解されます。
角層中の遊離アミノ酸の組成がフィラグリンを構成する
アミノ酸の組成に近似することから、
NMFとしての角層中アミノ酸の供給源が
フィラグリンであると考えられています。

尋常性魚鱗癬というさめ肌を呈する遺伝性皮膚疾患では
フィラグリン遺伝子が変異して、
フィラグリンが非常に低いことが知られています。

また、アトピー性皮膚炎の約30%はフィラグリンに
異常があり、フィラグリンの低下がアトピー性皮膚炎の
発症リスクにもなると考えられています。

 

層板顆粒には、角質細胞間脂質の素が蓄えられています。
角化にともない角層が形成される際に細胞外に分泌され、
角質細胞周囲を取り巻く角質細胞間脂質を形成します。
セラミドは層板顆粒から放出され、
遊離脂肪酸は顆粒細胞の細胞膜から生成されます。

 

角質細胞の角化がじゅうぶんに行われず、扁平化していない
未熟な角質細胞が形成されている肌では
保湿機能やバリア機能が低下しています。

そうような肌では、角質細胞中のNMFや角質細胞間脂質
などが少なく、その結果、水分を保持する機能や
バリア機能が低く、角層はうるおいを失って、
肌あれが引き起こされると考えられています。

また、角層の表層の水分が不足すると、
正常な角層剥離をつかさどるトリプシン様酵素、
キモトリプシン様酵素などのタンパク質分解酵素が
働きにくくなり、表層の角層細胞の剥離もスムーズに
行われなくなるため、
角層が厚くなってくすんだ肌になります。

 

角層は、健やかな皮膚の働きを保つために
大切な役割を担いっているだけではなく、美しさや
若々しさの実感につながるため美容的にも大切です。

ですから、みずみずしいうるおいのある
素肌を保つためには、健やかな角層をつくり、
維持することが重要なのです。

健やかな角層をつくるためには、その前段階の顆粒細胞が
健やかな状態でなければなりません。

オリーブ油やツバキ油に含まれるオレイン酸には
フィラグリンの産生を増やす作用が
あることが報告されています。

乾燥肌の人がこれらの油分を使ってスキンケアすると
肌荒れを防げるのは、エモリエント効果に加えて
フィラグリンの産生増加も関与しているのかもしれません。

角層の保湿機能の弱い人は、
健やかな角層を維持するために、水分・油分・保湿剤を
バランス良く配合した化粧水・乳液・クリームによる
スキンケアによって角層の保湿機能・バリア機能を
補うことが必要です。

 

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