2022年2月3日2022年2月3日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア,美容コラム

赤みと血管拡張を伴う慢性炎症性『酒さ』は何が原因?

こんにちは。

今回は「酒さ」についてご紹介致します。酒さとはどのような症状なのかご存じでしょうか。
中高年の顔、特に鼻周りに赤みと血管拡張を伴う慢性炎症性の状態であるのを『酒さ』といいます。

 

男性より、女性のほうが多いようです。重症度により3段階に分類され、
1)紅斑性酒さ、2)酒さ性ざ瘡、3)鼻瘤
という皮膚症状を呈します。

 

酒さの特徴は、とにかく難治であるということです。
発症の原因は紫外線やストレス、毛包虫など様々言われていますが、はっきりとはしていません。

 

 

 

 

発症の原因はわかりませんが、悪化する要因は辛いものなど刺激物を多く摂取する、アルコールやカフェインを多く飲む、寒暖激しい環境で長時間過ごす、紫外線、ストレス、過度の運動など血管が無駄に拡張することです。

 

原因ではないのですが、ステロイド外用の乱用で酒さと同じような皮膚状態(酒さ様皮膚炎)となることもあるので、鑑別する必要があります。

 

酒さは上記の通り、難治であり、どの治療も「これをやれば、治る」というものではありません。

 

あくまでもコントロール的な治療となることが多いです。主な治療はにきびと同じような治療となることが多いです。

 

海外ではメトロニダゾールという成分やアゼライン酸という成分が含有した塗り薬で治療することもあります。

 

日本では後者のアゼライン酸(医療化粧品)があり、効果も高く感じています。また血管拡張を伴う皮膚疾患なので血管の色に反応するレーザーを使用することもあります。

 

 


記事

濱野 英明(はまの ひであき)先生

テティス横濱美容皮膚科 院長

日本皮膚科学会 皮膚科専門医

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

ヒアルロン酸・ボトックス注入認定指導医

 

川崎市立川崎病院、慶應義塾大学病院皮膚科、稲城市立病院皮膚科、済生会横浜市南部病院皮膚科での勤務を経て、横浜の桜木町駅前に医療とエステを融合させた「テティス横濱美容皮膚科」を開設。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会、日本レーザー医学会等に加盟し、最新の確かな情報を基に、安全で効果の高い美容医療を提供している。また、ミス・ユニバースやミススプラインターナショナルのビューティーキャンプ講師や審査員も務める。

 

 

 

 

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