2018年8月1日2018年8月1日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア

美容&スキンケア情報「“ビタミンC”の有効な摂取方法①」

“ビタミンC”の有効な摂取方法①

『ビタミンC(L-アスコルビン酸)』は、今も昔も美容の中心にある物質です。
そのビタミンCをどのように体内に取り込めば、有効性が高くなるのでしょうか?
今回はビタミンCを取り込む方法の中で、“経口摂取”について掲載いたします。

皆さんも、一度はビタミンCを飲んだというご経験があるかと思います。
例えば、体調や肌荒れなど症状が現れると、薬局でサプリメントを買ってその時だけ飲む!という経験はあるかと思います。
そもそもビタミンCは通常の食事でも摂取できていますが、それは必要最低限です。
ビタミンCの主な役割であるコラーゲン生成(皮膚はもちろん、血管壁などの体内支持のコラーゲン)が
不足しないぐらいの量は日常の食事でまかなえているということです。
ですが、美容目的、病気のためとなると、それ以上摂取が必要となります。

ビタミンCは体内で作れない物質なので、摂取していく必要があるというのも忘れずに。
よく、「大量にビタミンCを飲んでもほとんどが出てしまう」というのを聞きます。
はたしてそれは本当でしょうか?

その出てしまうという事には、

①飲んだものが吸収されずに便と一緒に出てしまうのか

②いったん吸収されたものがすぐ出てしまうのか

という問題があります。

まず①についてですが、

確かに摂取した際に消化管から吸収される量は、500㎎を境に減少していきます。
だから分散して飲むという方法があるのです。
また最近では、吸収力を高めたビタミンCというのも手に入れることができます
(取扱いのあるクリニックで買うことができます、当院でもリポスフェリックビタミンCという製品を扱っています)。

そして②についてですが、
一度吸収されたものがすぐに出てしまうほど、現代人の体内には満ち足りてないのがビタミンCなのです。
体内にあるビタミンCは、血液循環しているものと組織に蓄積され使われているものがあります。
特に後者が重要で、その量が足りていないと言われています。
各組織で常にビタミンCを多く必要としているので、多ければ多いほど良いと言えます。
ちなみに1,000mgのビタミンCを飲んだ後と、2,000mgのビタミンCを飲んだ後の
尿中のビタミンCの量を比較した時、単純に2倍にならないというデータもあります。

つまり組織でちゃんと必要な分が使われているのです。

 

記事

濱野 英明 先生

テティス横濱美容皮膚科 院長
日本皮膚科学会 皮膚科専門医
日本スキンケア協会 顧問

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