美容&スキンケア情報「肝斑とトラネキサム酸」

今日は、肝斑とトラネキサム酸について記載いたします。

肝斑は難治性のしみの一つで、我々皮膚科医でもその診断、治療に苦慮することがあります。
肝斑の治療として昔からあるのがビタミンCとトラネキサム酸(トランサミン)の内服です。

肝斑に有効性があると気づかれたのは、1970年代、慢性蕁麻疹に抗ヒスタミン薬とトラネキサム酸を投与していた症例で、肝斑の色素が軽快したことがきっかけでした。

このトラネキサム酸は、各科で使用されるメジャーな薬で、皮膚科では湿疹、蕁麻疹、薬疹などの皮膚疾患時にも使用します。
肝斑に対する作用機序は、トラネキサム酸の作用の一つ、抗プラスミン作用が色素斑を軽減するといわれています。
プラスミンはプラスミノーゲンが前駆体で、メラノサイト活性化因子です。

それは、ピル内服、妊娠期などにはその値が上がり、肝斑の発症の要因となっています。
そのプラスミン作用を抑え、効果を発揮するのがトラネキサム酸の役割です。

しかし注意が一つあります。

そもそもプラスミンの作用は血栓溶解です。
つまりこれを抑えると止血効果が増す、つまり血栓傾向が高まるのです。
過去に血栓症の既往がある、高度の高脂血症、脱水気味、妊娠中、ピル内服中のかたはトラネキサム酸を使用することができません。
内服を希望される方は、よく医師のお話を聞いて、使用するようにしてください。

 

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